もうすぐ入学式の季節。入学と同時に学童保育に通う子どもも多いはず。そこで、新1年生が早めに学童に慣れるようにどんな取り組みが行われるのか、民間学童を運営している「明光キッズ」に話を聞きました。
新一年生の学童、いつから通う?どう過ごす?
まずは、学童に通い始める時期についてお聞きしました。小学校の入学式は4月1日より遅いところが多いですが、学童保育はいつから預かってもらえるのでしょうか?
3月中の春休み期間から慣らし保育が可能
「新1年生の預かりについては、基本的には4月1日より開始します」と明光キッズの清水良子さん。
「ただし、民間学童では区立小学校の春休み期間(今年だと3月25日から)から3月末までは、慣らし保育期間を設けているところも。その場合は3月下旬頃から入学式まで預かり可能です。」
春休みや夏休みといった長期休暇期間は明光キッズのような民間の学童も、公立の学童も朝8時頃から預かりが可能なことが多いよう。公立の学童では学校が休みの期間は給食がなくお弁当持参ですが、明光キッズの場合は、要望に応じて昼食や夕食も提供してくれるそうです。忙しい朝にお弁当を作る手間が省けるのも嬉しいですね。
イベントを開催して新1年生が溶け込めやすい環境作り
では、新1年生が新しい環境に溶け込めるような工夫はあるのでしょうか?
「慣らし保育期間中〜入学式までは、在籍児童が主導で行う『新入生を迎え入れるイベント』を日々行っています。新1年生が溶け込めやすい環境になっているので、ご安心ください。」
新1年生を受け入れる体制はもとより、子どもたち同士でコミュニケーションがとれるよう、この時期はいつも以上にスタッフも配慮しているそう。
グループ活動で在籍児童が新入生をフォロー
「明光キッズでは、自由遊びだけでなく、キッズタイムという時間を必ず設け、グループ活動を行っています。その中で在籍児童から新入生に手を差し伸べることができるようなグループ作りや、在籍児童から新入生に明光キッズのお約束などを教えるための発表会ができるよう、事前に準備しています。もちろん、自由遊びでも新入生と一緒に遊べるようにスタッフが声がけ。明光キッズでは子ども7人に対しスタッフ1名を配置し、1人ひとりに目が行き届くように配慮しています。」
とはいえ、子どもがどれ位で慣れるのか不安です。
「利用回数や生徒の性格によってばらつきはありますが、週1回利用の生徒はおおよそ3カ月、週2回〜週3回利用の生徒はおおよそ1カ月、週4回〜週5回利用の生徒はおおよそ半月ほどで、慣れるようです。」
民間学童の場合、小学校の友達がそのまま学童に一緒に行くわけではありません。そのため、余計に新しい友達ができるのか心配する親も多そうです。
「民間学童では様々な学校に通っている生徒が集まります。明光キッズでは、先ほど紹介したキッズタイムでグループ活動を行っているので、自然と友達ができやすいです。また、グループ分けをする際は、基本的に子どもたち主導で決めますが、様々な学年、学校の子どもでグループになるように配慮しております。そのため、学校では形成できない新しいコミュニティが確立します。」
他の学校の子どもたちとふれ合える良い機会になりそうですね。
朝8時から最大22時まで。学童保育の1日の流れ
それでは、明光キッズの場合の基本的な1日の流れを紹介します。
13:00 小学校までスタッフがお迎え
14:00 学童保育に入室
14:30 宿題タイム
15:00 アクティビティタイム
16:00 おやつタイム
16:30 お掃除タイム
16:45 キッズミーティング
17:30 学習教室でお勉強 ※クラスがある日の場合、ない日はフリータイム
19:00 帰宅 ※最長22:00まで預かり可能
なお、朝8時から預かってくれる長期休暇期間の場合は、9時過ぎから1時間強学習時間→外遊び(雨天時には室内でイベント)→昼食→フリータイム→イベントタイム→おやつ→学習教室→フリータイム、という流れになります。
学校から民間学童までの行き方は事前に確認を
これから学童に通う親子が事前に準備しておいた方が良いことは何でしょうか?
「明光キッズでは、送迎サービスを利用して通う場合と自力で通う場合の2パターンあります。公立小学校の場合、指定した小学校にスタッフが迎えに行く無料送迎サービスを利用するケースがほとんど。送迎サービスを利用する場合は、必ずスタッフとの学校での待ち合わせ場所を確認しておいて下さい。」
「学校から学童までが近い場合や私立などに通う子どもたちは、1人で通う生徒が多いです。学校から学童までの道のりを親子で一度歩いてみるなどして、確認しておきましょう。初めは駅から到着まで不安に感じられる保護者も多いので、何日間かは、学校の近くの駅や学童の最寄駅にお迎えに行くサービスを利用する方もいます。」
小学校が始まる前に親子の不安を解消して、楽しい小学校生活が過ごせるようにしましょう。