全国にある温泉の特徴はそれぞれことなります。無色透明な温泉もあれば、白濁した色から独特の匂いを放つ温泉など……。なかでも子どもに優しい温泉はどんな泉質でどんな特徴があるのか、また家族で温泉を楽しむコツまでを温泉ソムリエ協会にお伺いしました。
子どもにもオススメの温泉って?
子どもにもオススメの温泉の泉質は、成分が濃くない「単純温泉」がおすすめです。単純温泉は無色透明、無臭なので、小さな子どもの「温泉デビュー」にもうってつけです。
また自然にふれさせるという意味でも子どものうちに「100パーセント源泉掛け流し」の温泉に入るのもオススメです。
一方、色のついた温泉や匂いのきつい温泉は、いわば強い薬のようなもので「湯あたり」という一時的な体の不調がでることもあるので注意が必要です。
家族で温泉を楽しむコツは?
家族で温泉に入るなら、昔ながらの「手の水鉄砲」などで楽しみたいところですが、大浴場では他の入浴客に迷惑がかかるので当然のことながら…NG。そこで注目は貸切風呂や部屋にお風呂がある施設。これなら他の方に迷惑をかけることなく、「昔ながらのお風呂遊び」を家族水いらずでゆっくり楽しむことができますよね。
ちなみに熊本県や鹿児島県を中心とした九州には、「家族湯」という独特の業態があります。日帰り温泉ながら大浴場がなく、複数ある浴室がすべて貸切風呂というもの。こういった施設を利用するのもまたひとつではないでしょうか。
家族で温泉宿に宿泊するなら?
高級宿には12歳以下のお子さんの利用を受け入れていない宿もあるので、注意が必要です。一般的に宿の料金は、小学生は大人の70%、幼児は50%ほど。ほかに幼児の布団のみ、食事のみ、添い寝OKなどでも料金設定が異なります。さらに子供用のナイトウェアが用意されているなら、子連れでも安心のサービスを提供している宿、という目安になります。
また貸切風呂を「家族風呂」と呼んでいる宿は家族での利用を歓迎している証です。「○○温泉 家族風呂」で検索すると、「家族風呂」がある宿が見つかりやすいかもしせません。
大人だけの利用ですと小さなこだわりのある宿もおすすめですが、家族連れの場合は、さまざまなサービスを提供してくれる大きな宿をおすすめします。たとえばゲームセンターや子供の遊び場など、お子さんが楽しめるスペースがあるのもポイントでしょう。
マナーを守ってより家族で楽しい温泉ツアーを!
かけ湯をしてから浴槽に浸かる、タオルを浴槽につけない、大浴場で大騒ぎしないなどは、皆さんご存知のマナーです。しかし意外とできていないのが「脱衣所に上がる前に浴室で体を拭いてから出る」ということです。
自宅では、体が濡れたまま脱衣場に行ってバスタオルで体を拭くという習慣の方が大半だと思いますが、大浴場の場合体を拭かずに濡れたまま出てしまうと、当然のことながら脱衣所が濡れて、これが異臭の原因にもなってしまいます。また、浴室で体を拭くことで湯冷めもしににくなるので、これはぜひマナーのひとつとして覚えておきたいものですね!
マナーを守って、家族でのんびりできる温泉ツアーを満喫しましょう!