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夏休みは「サマーキャンプ」に参加して子どもの成長を促そう

7月〜8月は子どもたちの夏休みにあわせて、多くの団体が「サマーキャンプ」を企画しています。サマーキャンプは子どもにどのような成長を促せるのでしょうか? さまざまなキャンプを企画している「ネイチャーキッズ事務局」の渡辺真樹子さんに聞きました。

「サマーキャンプ」ではどのようなことをするの? 

「サマーキャンプ」とは、子どもたちが夏休みの間に親元を離れて、2日〜3日程度自然の中で過ごすキャンプのこと。具体的に、サマーキャンプで子どもたちはどのような活動をするのでしょうか?

「私たちが運営するプログラムに参加するのは小中学生。10人以下のグループに分けてテントで泊まったり、野外炊事をしたりして、自然の中での活動を経験してもらいます。場所はさまざまで、たとえば北海道の牧場体験や栃木県での源流体験、神奈川県でのシーカヤック体験、山梨県の八ヶ岳・大草原ロングトレールなどのプログラムがあります。」

そう教えてくれたのは、「ネイチャーキッズ事務局」の渡辺真樹子さん。

特に都会に住む子どもにとってサマーキャンプは、大自然にふれるいい機会ですね。キャンプではどんな人が指導にあたるのでしょうか? 

「『ネイチャーキッズ』では、自然体験活動の資格を持った指導者が全体の運営に当たっています。また、環境関係の専門学校生や大学生、ボランティアなどがリーダーとしてグループにひとりずつ加わり、体調の把握など生活全般の面倒を見ていきます。」

基本的にどの団体もグループのリーダーやボランティアも研修を行い、しっかりとしたサポートができるように取り組んでいるよう。ボランティアにはキャンプを行う場所が地元の人も多く、地域の歴史や伝統、地場産の野菜など、その土地ならではの話が聞けるのも醍醐味です。


キャンプで子どもの「生きていく力」を育もう! 

キャンプは子どもたちの「生きていく力」を育むと渡辺さんは言います。

「木々のざわめきや川のせせらぎを聞いたり、腐葉土の大地を踏みしめたり、自然とふれあうことは子どもたちの五感を刺激し、好奇心や探究心を育てます。触ったらかぶれる葉を知ったり、蛇などの危険生物の対応を学んだりして、危険回避や安全を保持する能力もつきますね。」

牧場体験などの動物とふれあえるキャンプでは、時期がいいと出産に立ち会えることもあるとか。普段の生活ではけっして味わうことができない経験を通して、命の大切さを知り、動物や自然への興味関心もぐっと高まりそうです。

「また、グループでの活動は、協調性が求められるので、信頼感や人間関係のあり方を学べます。同じくらいの年の友達を作るだけでなく、さまざまな年齢の子が集まるプログラムでは、きょうだいのような関係性を築くこともできます。」

子どもたちは、自然の中で豊かな感性を育むと同時に、子ども同士のコミュニケーションを通じて社会性を身につけていくのですね。


楽しい思い出にするために、親ができることは? 

このようにさまざまなメリットがあるサマーキャンプ。しかし、子どもの成長のために親が参加させたいと思っても、子どもは知らない場所に1人で泊まることを不安に思うかもしれません。そんなときは、キャンプの内容をしっかり子どもに話してあげることが大切。不安が消え、子ども自身が「行きたい!」と思ってくれるそう。

「プログラムの内容を説明するときには、写真を見せるなど、子ども自身に『これ楽しそう!』と思わせるような話し方を工夫しましょう。親が一方的に『行かせたい』と思うプログラムではなく、子ども自身が『行きたい』と思うプログラムを選ぶことが大切です。」

また、初めてキャンプに参加する場合は家の近くや、2泊程度の短いプログラムがおすすめだとか。慣れてきたら、長期泊にチャレンジしてみましょう。 

「かわいい子には旅をさせろ」の精神で親は見守ることが大切

一方、初めてのサマーキャンプは子どもを送り出す親にとっても不安なもの。怪我をしないか、友達ができるか、夜は1人でちゃんと眠れるか…。親の心配はつきませんが、「見守ること」も大事です。

「事前にネガティブな話をすると子どもも不安になります。『楽しんできてね』と元気に見送りましょう。不安を顔に出さないことや、子どもを信頼することで、親自身の心の成長にもつながるのです。」

サマーキャンプ中に子どもがホームシックになることはないのでしょうか?

「子どもは順応性が高いので、親が心配するよりもすぐに溶け込んでいますよ。夜にホームシックになる子もいますが、グループのリーダーがじっくりと話を聞いたり勇気づけることで落ち着くことが多いもの。そして、ホームシックを乗り越えた経験も『悲しい気持ちをうまく整理する』という子どもの成長にも繋がります。」

キャンプ中の思い出話はしっかり聞いて共感を

また、サマーキャンプから帰ってきた後に親子でどのような話をするかで、子どものサマーキャンプへの印象も大きく変わってくるそう。

帰ってきてから子どもが話すキャンプ中の経験には、『すごいね!』とおおげさなくらいに反応しましょう。子ども自身がいい経験をしたと感じられますし、また新しいチャレンジをしたいと思うようになります。大変だったことや悲しかったことは時間がたってから、ふと話してくれることがありますが、その時どう思ったのかしっかり聞いて、気持ちの整理をつけてあげることも大事です。」


子どもの感性を磨き、社会性などの『生きていく力』を育て、親の心の成長も期待できるサマーキャンプ。楽しい気持ちでチャレンジできるようにしたいですね。

お話を聞いたのは…

  • 渡辺真樹子さん

    特定非営利活動法人 教育支援協会 ネイチャーキッズ事務局に所属。キャンプに関する問合せや、各地域の協力団体との橋渡しなどの職務を担当。問合せではキャンプの楽しさを保護者に伝えることも。

  • ネイチャーキッズ事務局
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ライター紹介

伊地知由理

1977年生まれ。広告制作会社のライターとして活動中。1児の母。子ども服の着回し術や、毛玉になりにくい素材を探し歩き、研究するのが趣味。親子コーデもチャレンジ中。

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