通信費を抑えられるとして人気の「格安スマホ」。実際に一般的なスマホの通信費と比べて、どれくらいお得になるのでしょうか? 便利な使い方や注意点と合わせて、楽天モバイルの担当者に聞きました。
「格安スマホ」を使えば、通信費がこんなにお得に!
通信費を節約できるとして、「格安スマホ」が注目を浴びていますが、どれくらい利用料を抑えられるのでしょうか。
「料金プランの内容や金額は、格安スマホを扱っている会社によってさまざまですが、楽天モバイルなら、3.1GBプランの場合、データ通信料込みで、月額1,600円とお得にスマホを利用することができます。通話料は別途かかりますが、プラス850円で『5分かけ放題オプション』をつけても2,450円になります。5分以内の国内通話なら、何度かけても定額ですし、5分以降の通話料も30秒10円と、一般的な通話料の半額です。」
一般的なスマホは月額6,000〜7,000円かかるとされているので、半額以下に抑えられるというわけですね。でも、一体どうしてこんなに安いのでしょうか。
「格安スマホ」はなぜこんなに安いの?
「わかりやすく言えば、格安スマホを扱っている会社が、ドコモ、au、ソフトバンクの大手から、通信ネットワークの設備を『間借り』しているから。設備投資がかからない分、利用料を安くできるんです。」
また、「格安スマホ」はインターネット販売が多く、実際の店舗を少なくしているので、その分、土地代や人件費を抑えられるそうです。
「店舗に行かなくても、インターネットからの申し込みですべて完結できるようになっているので、利用者にとっても便利です。ただ、対面で申し込みたい方もいらっしゃるので、楽天モバイルでは全国に約80の店舗や窓口も設けています。」
「格安スマホ」を使うにはどうすればいいの?
では、どうすれば「格安スマホ」を利用できるようになるのでしょうか。
「申し込み後、送られてくる小さなICカード『SIMカード(写真参照)』をスマホ端末に入っているものと差し替えた後、簡単な設定をするだけで、使っているスマホを『格安スマホ』として使うことができます。契約会社によって、SIMロック解除が必要な場合もありますが、スマホを購入してから180日以降なら、オンラインで手続きすれば、基本的に無料でSIMロック解除ができます。ただし、古い端末などではSIMロック解除ができない場合もあるので注意が必要です。」
手元にスマホ端末がない場合や、今使っているスマホが古いので新しい機種に変更したい場合には、「格安スマホ」の契約と同時に、端末を新たに購入することもできるそう。
「楽天モバイルでは、端末の種類も17種類と豊富です。スマホ端末と2GBのデータ通信料、5分かけ放題オプションがセットになった『コミコミプラン』もあり、1年目は月額1,880円から利用することができます。」
「格安スマホ」を使うときに注意すべきポイントは?
このように、一般的なスマホに比べてとてもお得な「格安スマホ」。使う時には、どんなことに気をつければよいのでしょうか。3つのポイントを見ていきましょう。
1.通話のときは、お得な専用アプリがおすすめ
格安スマホでは、もちろん端末側の通話ボタンを使えますが、専用アプリから発信するとお得になる場合があります。
「楽天モバイルでは、通話の際、『楽天でんわ』というアプリを使うと、通話料が半額になります。携帯番号はそのままなので、アプリを立ち上げるだけで、今までと同じように通話をすることができます。セット販売の端末には、アプリがあらかじめ入っていますが、お手持ちの端末を使う場合は、ダウンロードが必要になります。」
2.メールはフリーメールで
「格安スマホ」の多くは、携帯電話キャリアが提供する「@docomo.ne.jp」などのキャリアメールが使えません。メールする際は、Gmailなどのフリーメールを使うようにしましょう。
3.緊急地震速報などの機能をチェック
「格安スマホ」の端末の種類によっては、緊急地震速報や津波情報などの通知に対応していないものがあります。Yahoo!の「防災速報」など、無料のアプリが配布されているので、あらかじめダウンロードしておきましょう。
Yahoo!「防災速報」また、端末の中には、「おサイフケータイ」機能が付いていないものも。今使っている「おサイフケータイ」機能付きの端末をそのまま「格安スマホ」として使う場合は問題ありませんが、新たに端末を購入する場合は、注意しましょう。
便利でお得な「格安スマホ」。各会社の料金プランや端末の使いやすさなどを踏まえたうえで、ベストなものを選びたいですね。