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幼少からの予防が大事!姿勢の悪さが歯痛につながるってホント?

歯やアゴが痛むのに、歯医者に行ってもなぜか解決しない、なんて経験はありませんか? 原因不明の歯痛を訴える人の多くは、噛み締めによる「TMD(側頭下顎部障害)」なのだそう。聞きなれない病名ですが、いったいどんな症状なのでしょうか?

「むやみに歯を削らない歯医者さん」として有名な、銀座・井出デンタルクリニックの井出徹先生に聞きました。

歯痛の原因は虫歯とは限らない!TMD(側頭下顎部障害)とは?

原因不明の歯やアゴの痛み。「じつはその痛みの原因は、虫歯じゃないかもしれませんよ」と井出先生は言います。

「歯痛といえばすぐに虫歯や歯周病を疑う人が多いですが、じつは、姿勢の悪さやアゴの位置のズレを原因とした『噛み締め』の問題が大きいのです。体の歪みから無意識のうちに歯を強く噛み締めていることで、歯には200キロ近くの負荷が加わっていることもあります。」

「歯痛=虫歯」というイメージがありましたが、問題の根本は、姿勢の悪さからくる「噛み締め」 にあったのですね。また、噛み締めを放置しておくと、別の病気になる可能性もあるそう。

口を開けると顎関節に痛みや違和感があったり、口を大きく開きにくいなどの症状を訴える人が多くいます。これは『側頭下顎部障害(そくとうかがくぶしょうがい)』といって、『TMD (Temporo Mandibular Disorders)』と呼ばれています。」

「姿勢の悪さや噛み合わせのズレが発症の原因で、その影響で慢性的な緊張性頭痛や肩こりなどの症状が発生します。」

姿勢の悪さは万病の元。歯痛だけでなく、全身にさまざまな症状を引き起こすのですね。歯が痛いと思ったら、虫歯だけでなく自分自身の姿勢も見直してみたほうがいいでしょう。

口の中の健康は体のゆがみを治すことからはじまる!

多くの歯医者で行われているような、「単純に歯を削るだけの治療はできるだけ避けるべき」だと井出先生。

「原因である体のゆがみを直さないで、口の中だけをいじくりまわしても根本的な解決にはなりません。まずは自分で意識して姿勢を正すことが第一です。」

また、歯を噛み締めないように意識することも大事だといいます。普段から舌を上アゴにあて唇を軽く閉じているだけでも変化があるそうです。

「当院では、噛み締め治療にマウスピースを使うこともあります。部分によって厚みが違うマウスピースで噛み合わせを調節するのです。これは、歯の位置ではなくて、姿勢を戻すためのマウスピース。装着することで頭の位置を正しくし、奥歯がきちんと接触するようにします。」

「まっすぐ水平の土台を作らないことには直角の柱は立たないでしょ」と井出先生。歯だけでなく骨格にまで目を向けて治療を行う歯医者はまだまだ少ないそうです。


姿勢の悪い子どもが急増中。TMD予防にできることとは?

現代の子どもたちは、椅子にきちんと座ることができず、老人のように背中を丸めた姿勢の子が多いそう。

「小さな子どもの場合、噛み締めはしてなくても、猫背でアゴが上がり、口がポカーンと空いている子がとても多い印象です。その姿勢の悪さのせいで、乳歯の段階でも下の歯が見えないくらい上の歯が覆いかぶさっている子が目立ちます。そのまま放置していると、骨格の成長がスムーズにいかず、永久歯が正しい位置に生えてこないのです。」

姿勢の悪さが、歯並びにまで影響してくるなんて驚きです!

成人してから歯並びを治したいと思っても、アゴの骨の成長は終わっていますから、被せ物だけで望み通りにするのは難しいのです。まだ成長段階の子どもなら、マウスピースを使いながら骨格の成長を誘導して、アゴの骨のボリュームを増やすことができます。そうすることで、矯正の必要すらなくなるベースができるのです。」

姿勢の悪さからくる噛み締めは、12歳くらいから始まるそう。歯の健康は虫歯対策だけに目が行きがちですが、成長とともに体のゆがみも意識してあげたいですね。

お話を聞いたのは…

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ライター紹介

宇都宮 薫

1980年生まれ。フリーランスの編集者・ライターとして活動中。4歳、1歳の娘と同業者の夫との4人家族。過去にバイク雑誌編集部やライター事務所に所属し、出産を機にフリーランスへ転向。独身時代から大の旅好きで、バイクや原付に乗って日本中を巡る。子持ちとなった今は、家族揃ってのおでかけに情熱を燃やしている。

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