寒さもいよいよピーク。じつは、冬は夏よりも消費電力量が上がる家庭が多い、ということをご存知でしょうか? All About「家計簿・家計管理」ガイドを務める二宮清子さんに、冬の電気代を抑えるコツを教えていただきました。
親子におすすめのお正月イベントをチェック夏よりも冬のほうが電気代がかかるのはなぜ?
冬よりも夏のほうが、エアコンがフル稼働し冷蔵庫も大活躍して電気代がかかるイメージですが、二宮さんいわく冬のほうがずっと消費電力量が多いそう。
「夏よりも冬のほうが外の気温と室内の気温の差が大きいことが理由です。エアコンの場合、設定温度に到達するまでにもっとも多くの電力を消費するので、気温差が大きいほど電気代もかかることになります。」
たとえば設定温度を夏・冬とも25℃とした場合、外気温が5℃なら20℃上げなければなりませんが、35℃なら10℃下げるだけ。たしかに、この差は大きいですね!
実際、冷房と暖房はどのくらい電力を使っているのでしょうか?
経済産業省資源エネルギー庁提供の「エネルギー白書2016」を見ると、家庭のエネルギー使用は電力が半分以上を占めているのがわかります。さらに、電力の内訳を見ると、冷房が2%に対して暖房は20%以上と、暖房のほうが圧倒的に多くのエネルギーを必要としています。
暖房による電力消費量を抑えることは冬場の節約の要といえそうです。
【参照】エネルギー白書2016:【第212-2-6】および【第212-2-7】電気代がかからない暖房器具&節約ポイントは?
暖房と一言でいっても、さまざまなタイプがあるもの。二宮さんに、電気代を節約できる暖房器具と、逆に電気代がかかりがちな暖房器具を挙げていただきました。それぞれの暖房器具ごとの節約ポイントもご紹介します。
電気代が節約できる暖房器具はコレ!
- 新しいエアコン
- こたつ
- ホットカーペット
▼節約ポイント
「エアコンがいちばん電力を消費するのは設定温度になるまでなので、自動運転で効率よく室温を上げて、そのままの温度をキープするという使い方が、いちばんムダがありません。設定温度を少し低めにすればさらに節約できますね。フィルターの状態も重要なので、自動掃除機能がついた機種を選ぶか、2週間に1度くらい掃除しましょう。」
「こたつやホットカーペットはもともと消費電力が小さい暖房器具ですが、下に断熱シートを敷くなどの工夫で、さらに節約が期待できます。」
電気代がかかりがちな暖房器具はコレ!
- オイルヒーター
- 古いエアコン
▼節約ポイント
安全で空気の乾燥が少ないオイルヒーターは、子育て世帯に人気ですが、オイルが暖まるまで時間がかかるため、消費電力が大きいのがデメリット。
【参照】赤ちゃんがいるご家庭必見!おすすめ暖房器具どうしたら節電できるでしょうか。
「人が暖かいと感じるには、室温だけでなく体感温度も重要ですが、オイルヒーターは壁や天井まで暖めて体感温度が高いので、設定温度は低めでOK。窓際に設置すると外からの冷気を遮断できて効率アップできますよ。また、スイッチを切ってもしばらく暖かいので、長時間つけっぱなしにしなくても快適に過ごせます。タイマーや省エネモードなどを上手に活用しましょう。」
「また、古い暖房器具は買い換えで大幅に電力消費を節約できる場合が多いですね。とくに10年以上前のエアコンは、最新の機種の1.5倍ほど電力を消費しているケースも。購入後15年以上経っている場合は買い替えをおすすめします。環境省が運用している『省エネ製品買換ナビゲーション・しんきゅうさん』いうサイトでは、使用中のエアコンを最新機種に買い替えるとどれくらい電気代が安くなるのか、簡単に確認できますよ。」
毎日のちょっとした工夫で節約しよう!
古い暖房器具の場合、買い替えが一番の節約…とはいえ、借りている部屋の備え付けの場合や、経済的状況などで買い替えが難しい場合もあります。そこで、毎日のちょっとした工夫で節約する方法や、節約アイテムも教えていただきました。
シーリングファンを併用
シーリングファンで静かに空気を循環させると、暖かい空気が上にたまらず、エアコンや温風ヒーターの暖房効率がアップするそう。
「冬は扇風機だと風が強すぎて寒く感じられることもあるので、シーリングファンがおすすめです。照明器具と同じように取りつけられるものや、照明器具と一体化したものもあるので、賃貸住まいでも取り入れることができます。」
床までのカーテンで冷気を遮断
「窓からの冷気やすきま風をしっかりシャットアウトするために、ぜひ厚みのあるカーテンを。ただし、床まで届く長さでないと意味がないので、サイズはしっかりチェックしましょう。遮光カーテンなら厚みがあるので、冬場は冷気を遮断し、夏場も熱気や日差しを防いでくれて一石二鳥です。」
最近は、より断熱効果が高い「遮熱カーテン」や、カーテンと窓の間におく「断熱ボード」などもあるので、新しく購入する場合は合わせて検討したいですね。
電力会社やプランはしっかり比較検討を
また、こうした日常生活での工夫に加えて、2016年4月からは電力の小売全面自由化により、電力会社や料金メニューを自由に選ぶことができるようになりました。
「ライフスタイルに合えば大幅な節約につながることもあるので、ぜひ視野に入れてみてください。新規参入した電力会社の公式サイトでは、現状の電気代の明細から簡単に利用金額がシミュレーションができますよ。」
複数の電力会社をまとめて比較検討ができるサイトもあるので、まずは電気代にどれくらいの差が出るか調べてみるといいですね。
今お使いの暖房器具の使い方を見直し、場合によっては暖房器具の買い替えや電力会社切り替えなどの変更も視野に入れつつ、オトクで快適な冬を過ごしましょう。
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