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おちんちんが「痛い・赤い・腫れる」原因は? 医師が対処法紹介

2017年6月22日飯田友美

2歳〜5歳くらいの男の子には、おちんちんの痛みを訴える子が意外に多いとのこと。おちんちんが赤く腫れて痛みが伴う「亀頭包皮炎」は、ママにとっては見つけにくく、判断もしにくい病気ですよね。そんな「亀頭包皮炎」について、横浜市立大学附属市民総合医療センター小児科医の町田裕之先生に伺いました。

亀頭包皮炎ってどんな病気?

デリケートな場所なだけに、ママもなかなか気づきにくい「亀頭包皮炎」。その症状とは、どのようなものなのでしょうか。

亀頭包皮炎は、ばい菌などによりおちんちんの皮の中に炎症が起こり、赤く腫れてしまう病気です。膿が出たり、おしっこのときに痛がったりします。そのせいでパンツが汚れることもあります」

原因としては、自分のおちんちんに興味を持ちはじめる2歳〜5歳くらいの子どもが、汚い手でいじることでなる場合が多いそうです。また、大人が包茎を気にして無理に皮を剥こうとしたり、皮の間の汚れを洗おうとしたり、必要以上にいじってしまうことが原因となる場合も。

いずれにしろ、最初は痛みを訴えるようなので、子どもが痛みを感じているようなら赤く腫れていないかまず様子を見てあげましょう


もし赤く腫れていたら

腫れを見つけた場合、どのようにしたらよいのでしょうか。

「腫れているときや膿が出ているときは、あまり患部に触らないでください。無理に皮を引っ張ったり、石鹸をつけてごしごし洗ったりしてもいけません。お湯で洗い流す程度にして、すぐにかかりつけの小児科や泌尿器科へ行くようにしてください」

このときに絶対してはいけないのが、子どもに恐怖心を与えることだと町田先生。

「デリケートな場所だけに、子どもも何か悪いことをしたような気持ちになっています。『汚い手で触ったからこうなった』など、責めるような言葉をかけたり、叱りつけたりしないよう注意してください。そこで親が恐怖心を与えてしまうと、痛くてもすぐに言わなくなったり、病院を受診したときに先生にうまく見せてくれなくなったりしてしまいます

病院に行ったら痛いことをされると思ってしまうと、受診がスムーズにいかないそうです。子どもが素直に先生に患部を診せられるような声かけが必要とのこと。「痛くなっているところを先生に診てもらえば、すぐによくなるよ」「早く治してもらおうね」など、上手に声をかけてあげることが大切です。


予防するにはどうしたらいい?

おちんちんを痛がる様子は、見ていてもかわいそうですよね。できるだけ予防してあげたいところです。では具体的にどのようにすれば予防できるのでしょうか。

「小さい子どもは『いじってはいけない』と言われると余計にいじりたくなるものです。やたらと触るなというのではなく、お風呂に入ったときに説明してあげるといいでしょう。『おちんちんはきれいにしておいた方がいいんだよ』『汚い手で触ると痛くなることがあるんだよ』など、洗いながら話してみてください

よく洗うことも大切とのことですが、皮のところに汚れが溜まっているからといって無理に洗うのはいけないそうです。子どものおちんちんはまだ成長の途中ですから、くれぐれも洗いすぎは禁物です

また、包茎を気にするあまり大人がいじりすぎるのも亀頭包皮炎の原因になるとのこと

「小学校入学前は9割以上の子どもが包茎です。成長とともに自然に改善しますから、無理に剥いたりしないほうがいいですね。どうしても心配なときは、小児科や泌尿器科の先生にご相談ください」

小さい子どもの場合は包茎だからと焦らなくても大丈夫とのことですから、くれぐれもいじりすぎには注意しましょう。今はネットなどにもいろいろな情報が飛び交っています。あやふやな知識で無理にいじるのはやめてほしいと町田先生は言います。心配なときやわからないときには、まずは専門の先生に相談しましょう。

男の子用の紙オムツも予防に有効

市販の紙オムツには「男の子用」というものがあります。メーカーによっては、色柄だけで区別しているものもありますが、男の子のおしっこが溜まる位置に合わせてその部分の吸収性を良くして快適に過ごせるよう工夫されているものもあります。オムツの中が蒸れることでかゆくて引っ掻いてしまい、それが原因で炎症を起こす場合もあるとのこと。ですから、蒸れにくいよう風通しをよくしておくという点でも、機能的な意味で「男の子用」のオムツは亀頭包皮炎の予防に有効だそうです


亀頭包皮炎の治し方

予防をしていても亀頭包皮炎になってしまったときには、どのような治療が行われるのでしょう。

抗生物質の軟膏を塗ったり、症状によっては抗生物質の飲み薬を使ったりしながら治します。患部の度合いによりますが、早ければ2日〜3日で痛みはおさまります。長い場合でも、1週間もすれば楽になるでしょう」

深い傷でなければ、だいたい1週間ほどでよくなるそうです。また、痛みを怖がるあまりおしっこが出なくなるのも大変です

「そんなときは、病院でおしっこをしてもらいます。腫れていてもおしっこが普通に出ていれば、まずは心配ありません。亀頭包皮炎を繰り返す場合や、おしっこをしたときに皮がふくれてしまう、おしっこの線が細い場合など、症状によっては外科的な処置が必要なこともあります。」

デリケートな場所ですから、子どもがなかなか言い出せないこともあるかもしれません。普段からお風呂に入ったときなどに、様子を見てあげると安心ですね。

幼児期の男の子はおちんちんに興味を示すもので、いじりたくなってしまうのは仕方がないそうです。いじっているのを見ても、きつく叱るのではなく、触っていてはいけない理由を説明しましょう。恥ずかしい気持ちや罪悪感を持ってしまうと、お医者さんに行くこと自体を負担に感じてしまい、治療しにくくなってしまいます。特にママにはわからないことが多い部分ですから、不安なときは専門の先生に相談しましょう。

お話を聞いたのは…

  • 町田裕之先生

    山形大学医学部卒業。小児科専門医、腎臓専門医。藤沢市民病院など県内の病院勤務を経たのち、現在横浜市立大学附属市民総合医療センター 小児総合医療センターに勤務。専門とする小児腎臓病学を中心に、おしっこやおちんちんのトラブルにも力を入れている。

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ライター紹介

飯田友美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライターに。好きなものは猫とパンダ、趣味はライブに行くこと、お芝居を観ること。杉並区在住。2児の母。

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