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【てぃ先生に聞く】園の先生に学ぶ! 子どもの心のつかみ方

掲載日: 2017年6月23日更新日: 2017年6月26日金子 陽子

Twitterや書籍が話題のイケメン保育士・てぃ先生の連載企画! 全国のパパママから寄せられた子育ての悩みにズバリお答えいただきます。第4回は「幼稚園・保育園の方針や先生」に関する質問にお答えいただきます。今回は後編として、「先生に見習いたいこと」をテーマに、子どものハートをつかんで離さない、先生たちの秘訣に迫ります。

【「園や先生への不満」解決法 相談方法も紹介】もあわせてチェック!

ちびっこギャングをまとめるには最高の仲間になれ!

質問1
保育園に通う年齢がいちばん大変だと思うのですが、先生たちはどうやって、あのギャングたちの心をつかんでまとめているのでしょうか。
(翔悠ママさん/10歳男の子、5歳男の子のママ)

てぃ先生からのアドバイス

僕の場合、「先生」というより「仲間」、「仲のいいグループのまとめ役」みたいな感覚で接しています。例えば、お散歩に出かけるときは「ハイ、並んで〜!」と指示するのではなく、「よし、いくぞ〜!!」とみんなの気分を高める声かけをする。規律やルールを守らせようとするより、まず自分を好きになってもらう。すると自然と子どもたちがついてくるんです

仮に先生ひとりで20人の子どもをまとめたいとき、トップダウンで指示しても子ども一人ひとりをフォローするのは大変ですから一向にまとまりません。でも、子どもたちがその先生に興味をもっていれば、それぞれの視線が先生に注がれていれば、ひと声で全員の気持ちをまとめられます。子どもに「先生、好き」と思ってもらうのが一番なんです。

そのためには、子どもとの共通点を日々見つけて接することが大事。好きな色が同じとか、好きな遊びが一緒とか。同じことで楽しめて、同じことで喜んでくれる大人が子どもは大好きです。

担任していた3歳の男の子は戦隊ヒーローが大好き。役になりきって誰彼かまわず殴ったり蹴ったり、大騒ぎでした。さすがにほかの園児がケガをしては困るので、僕もヒーローに変身。「やめるんだ! みんなのことを叩くのは!! これ以上やると許さないぞ!」なんてなりきって制止していました。

場合にもよりますが、普通に「ダメだよ」というより、このように伝えた方が効果てきめん。遠回りのようで、実は一番の近道になるかも。


苦手なことでも子どもと一緒に楽しめばOK

質問2
運動会やお遊戯会で行われるダンスのレベルが高くて驚いています。「ママもやろう!」と誘われますが…。先生たちは歌やダンスの練習もしているんですか?
(たまママさん/9歳女の子、5歳女の子のママ)

てぃ先生からのアドバイス

ハイ、しています。子どもたちが帰ったあとに先生みんなで練習したり、家で自主練をしたり。でも、あくまで子どもたちのお見本になる程度。歌やダンスが得意ではない先生もたくさんいます。僕だってそう!

最近では「PPAP」や「恋ダンス」も頑張りましたねえ…。子どもには難しい振りもあるのでアレンジしながら。園児に映像を観せて「ここはできそうにないから、こんなふうに簡単にする?」「いいね、いいね〜!」なんて盛り上がりながら振り付けをしました。子どもも自分で考えながら練習するので飲み込みが早かったです。

たまママさんのお子さんも、ママに完璧なダンスを求めているわけではなく、「園ですっごく面白かったから、ママにも知ってほしい!」と楽しい時間を共有したいのだと思います。ぜひ、一緒に踊ってあげてくださいね。

子ども目線で接すれば気持ちは通じ合う

どちらのアドバイスにも、子どもと同じ目線で物事を楽しむ先生の姿勢を感じます。子どもへの接し方に困ったとき、すぐに実践できそうですね。

次回は「習い事・しつけ、ママ友・周囲の価値観とのズレ」に関する質問にお答えいただきます。お楽しみに!

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お話を聞いたのは…

  • てぃ先生

    関東の保育園に勤める男性保育士。ツイッターで保育園の日常をつぶやき続け(@_HappyBoy)、フォロワー数は43万人(※)超に。著書『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか。』、『ハンバーガグー!』(いずれもKKベストセラーズ)のほか、原作を担当するマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA)も好評。オフィシャルブログや子育て関連のメディア、各地での講演会で、子育てや保育に関するポジティブなメッセージを発信。ちなみにアラサー・未婚、猫と二人暮らし。 ※共に2018年1月現在。

  • てぃ先生 Twitter
  • てぃ先生 オフィシャルブログ
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ライター紹介

金子 陽子

1976年生まれ。3年間のOL生活を経てコピーライター、編集ライターの道へ。連日終電ときどき徹夜の会社員生活に限界を感じた36歳の夏、待望の娘を授かり、独立。いい歳をして人見知りながら人物インタビューは大好き! 大抵その人のファンになる。いまだに3歳の娘のお肉が赤ちゃんみたいにフニフニで癒される。

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