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専門家に訊いた!1歳の赤ちゃんのおでかけバイブル

ひとり歩きやちょっとした会話ができるようになり、目に映る全てのモノに興味津々の1歳児。赤ちゃんの頃には行けなかった色々なところに連れて行ってあげたいけれど、どうすればストレスなく安全にお出かけが楽しめるのかお悩みの新米パパ・ママさんは多いはず。そこで、いこーよでは1歳児とのお出かけを楽しむためのコツを発達心理の専門家の石崎先生、保育現場の専門家の佐藤先生、外遊び専門家の栗田先生の御三方にお話をお伺いしました。

親子のお出かけがますます楽しみな時期に

1歳を過ぎると、つかまり立ちから少しずつ歩けるようになり、言葉を理解し始め、ミルクからベビーフードになるなど、徐々に赤ちゃんから卒業します。それによって、親子でおでかけすることを、より楽めるようになってくる時期です。感情表現が豊かになり、好奇心が旺盛になってくるため、おでかけ先でも、目的地に行く途中の車や電車の中でも、初めて見るものに興味津々。その旺盛な好奇心を満たしてあげることができるのが、1歳時代の親子でのおでかけです。

例えば、徐々に言葉を理解して、絵本にも興味を持つようになったら、公園に行く時にお気に入りの絵本を1冊持って行ってみる。そして、お弁当を食べた後などに、自然の中でのんびりとその絵本を親子で眺めてみるのもいいかもしれません。見慣れた絵本も、外の空気に触れながら、気持ちよい雰囲気の中で見ると、より特別なものに感じて、子どもの感性が刺激されます。

また、体の動きも活発になる時期なので、屋外でも屋内でも存分に体を動かし、いろいろな物を見たり触れたりすることが、体と心、両方の発達に良い影響を与えます。また、乳幼児期によく体を動かしておくことは、将来丈夫な体を作ることにもつながります。
ただし、まだ1歳ではお昼寝の時間が長かったり、長い時間行動すると疲れてしまったりするので、子どものペースに合わせて、無理のない行き先やスケジュールを考えることも大切。パパやママの負担も少なく、家族みんなでのんびり過ごすことができるプランを考えてみましょう。

1歳の赤ちゃんの心と体とは?

子どもが興味を持ったものを共有してあげることが、子どもを伸ばします!

おでかけをした時に、子どもが興味を持った物を指さして親に教え、共有しようとするようになるのが、1歳前後のころです。これは、「子ども」と「対象物」「親」の三つの間に関係ができたという意味で、「三項関係」といいます。自分の感じたことを伝えようとする姿勢や言葉の土台を育む大切な発達の過程です。

1歳前後の子どもが犬を見て、「ママ、ママ!(パパ、パパ!)」と、何かを伝えようとさかんに指差し行動をした時には、子どもに寄り添い、是非同じ目線から見て、子どもが指さしたものを共有して「ワンワンいたね~」などと話かけてあげてください。そうすることで、子どもは、あれがワンワン(犬)なんだとわかり、言葉を獲得していくことにつながります。子どもは親との信頼関係や安心感の中で言葉や社会性を伸ばしていくことができますよ。

1歳児に適した自然遊びとは?

外に少し長い時間いられるようになります。あんよができるようになったら、途中でおんぶしたり、抱っこしながら、ハイキングコースの一部を歩いてもいいかもしれません。歩き出すと両手が自由になるので、いろんなものを触りたがります。石ころや砂、葉っぱ、小さな虫。口に入れないように見守りながら、自然界にある感触を味あわせてあげましょう。親自身も子ども目線でさわってみるといいかもしれません。自然の「感触」を一緒に楽しみましょう。(栗田先生)

パパ・ママの気になるお悩みに専門家がアドバイス!

場所見知りがひどいです。どうしたらいいでしょう?

「慎重な性格の子どもは、初めての場所に不安や恐怖を強く感じることがあります。そういう場合には、あえて下に降ろさなくてもいいのではないでしょうか。子どもを抱っこしたまま、お母さんが座って、周りのものや周りで遊んでいる子を見ながら『○○○が見えるねー』とか『お友達が遊んでいるねー』などと話すだけでいい。それで安心すれば、探索行動を始めると思います。初めての時には抱っこから降りられなくても、次に行った時には遊べるかもしれません。」(石﨑先生)

外出中に抱っこをせがまれたとき、どうするか夫婦で意見が別れます。

「お出かけ先で抱っこをせがまれる時には、子どもは疲れていると思うので、まずは休ませて様子を見てみましょう。この場合、お母さんは毎日子どもを見ているので、これくらいは歩ける、甘えているだけだとわかっているのかもしれません。それなら、夫婦でよく話し合い、正解を探して下さい。もしお父さんが、望み通りにならない子どもを見て可愛そうに思って、お父さん自身が傷ついているのであれば、それはお父さんにとっても成長のチャンス。もし何でも子どもの思い通りにしてしまうと、将来的にずっとそうして行かざるを得なくなります。ここをぐっと我慢することも、親として大切なことです。」(石﨑先生)

いつごろから、外出先で、大人の食事を取り分けていいの?

「子どもの味覚は非常に敏感なため、味の濃いものを子どもに食べさせると、大人が感じる何倍も強く、その味を感じてしまいます。そのため、離乳食が終わってからも、子どもが食べられる味に大人が合わせてお店やメニューを選ぶのが理想的。一度濃い味を覚えてしまうと、薄味に戻すのは大変。健康の面からも、子どもの頃はできるだけ薄味を心がけるほうがいいでしょう。」(佐藤先生)

チャイルドシートを嫌がる子を座らせる方法は?

「まだ言葉で十分にコミュニケーションができない1歳時代の子どもにとって、狭い場所に、身動きが取れない体勢で座っていなければならないチャイルドシートは非常に辛いことだということを親がよく理解して『辛いよねー』『頑張ってねー』という気持ちで、十分に配慮して座らせてあげて下さい。あまりにも嫌がるようなら、3歳くらいまでは車でのおでかけを避けることを検討してみるのもいいかもしれません。」(佐藤先生)


子どもの興味関心やまだ上手に表現できない気持ちを、親も一緒になって感じて考えてあげることが、この時期のお出かけを楽しむのには大切なことのようですね。子供の成長に併せて、パパ・ママも親として一緒に成長できるステキなお出かけをたくさんしていきたいものですね。
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お話を聞いたのは…

  • 栗田朋恵(登山ガイド)

    トレッキングガイド(登山ガイド)。長野県北アルプスのふもとで生まれ育ち、トレッキング、スノーシュー、シャワークライミングのガイドなどの経歴をもつ。現在は、故郷の白馬山麓と嫁ぎ先の神奈川県鎌倉市をフィールドに、アウトドア誌やサイトなどのメディアで記事監修するなど、アウトドアレジャーの活動をしている。また、「外あそびtete」の主宰として、2歳から参加できる「おやこ山えんそく」など親子向けのアウトドアイベントなどを開催。4歳の男の子とともに鎌倉で自然遊びを楽しんでいる。

  • 佐藤佳代子(子育て子育ちアドバイザー)

    子育て子育ちアドバイザー。区立保育園に27年間(うち16年間園長)勤務。子どもたちの生きる息吹の素晴らしさや「保育と家族」「地域の中の保育」の重要さを体験。1,200人以上の園児と関わった後、宝仙学園短期大学保育学科、淑徳幼児教育専門学校で教鞭を執り、現在は子どもの文化学校で講師を務めながら豊富な経験を活かし、各地で講演や講義などを行っている。

  • 石崎一記教授

    東京成徳大学応用心理学部健康・スポーツ心理学科教授。専門は発達心理学、環境教育など。自然の中で遊ぶ体験が、子どもの発達にどのように影響を及ぼすかについて研究を行っている。ネイチャーゲームの指導法や理念を教える、日本シェアリングネイチャー協会指導者養成委員も務める。

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ライター紹介

いこーよ編集部

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