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専門家に訊いた!2歳児のおでかけバイブル

歩く、走る、跳ぶといった全身運動や語彙が増えて会話・コミュニケーションが活発になる2歳児。出来ることが増えて、お出かけの活動範囲も広げて行きたいけれど、イヤイヤ期真っ只中の我が子と、どうすれば安全にストレスなくお出かけが楽しめるのかお悩みのパパ・ママもきっと多いはず。そこで、いこーよでは2歳児とのお出かけを楽しむためのコツを発達心理の専門家の石崎先生、保育現場の専門家の佐藤先生、外遊び専門家の栗田先生の御三方にお話をお伺いしました。

まねっこ大好き2歳児。まねっこしたい気持ちが才能を伸ばします

「第1次反抗期」「魔の2歳児」と言われるこの時期ですが、一方、活発に動き回ったり、走ったりすることが大好きな時期でもあります。また、まねっこをする場面がよく見られるようになり、言葉が増えて、言葉で意味のあるコミュニケーションが取れるようになってくる時期でもあります。「赤ちゃん」から「子ども」へと成長し、これまで以上に親子で楽しめることが増えてきます。

この時期には、遊びによって子どもの体験学習の力を伸ばしてあげられるような、おでかけを心がけてみましょう。もともと子どもは、遊び道具や遊具が何もない場所でも、そこにある石ころや葉っぱを使って遊び道具として楽しむことができます。指先や手先を沢山使って受動的ではなく主体的に、自ら遊びを広げていけるように手助けしてあげることは、豊かな感性を伸ばすことにもつながります。松ぽっくりやどんぐり、落ち葉などを一緒に拾うだけでも、子どもにとっては好奇心が刺激される楽しい体験なのです。

ただし、強力な自己主張のこの時期は、おでかけするまでに時間がかかって、パパやママはイライラさせられることもあるでしょう。親からの提案をすべて「イヤ!」と拒否したり、何でも「自分で!」とやりたがったりしますよね。それも自立への第一歩として、子どもの感情に共感してあげてください。また、このようなことが起こることを予測して、常に時間に余裕をもたせたスケジュールを立てるなど、パパやママが大変にならないように工夫して、親子で楽しい時間を過ごしましょう。

2歳の赤ちゃんの心と体とは?

おでかけを通じて、興味を広げることが子どもの成長を促します

2歳児は見るもの触れるもの全てに興味を持ち始め、自分でやってみたい気持ちが強くなる時期です。この時期には、子どもが興味を持ったものを、どんどん体験させてあげてください。1歳の時には50語程度だった獲得言語も200語を超え、遊具や身近なものを使って、大人のまねをしたりしながら遊ぶようになります。

絵本を見て絵と実物を結びつける力もついてくるので、お出かけを通じて親子で見た物の名前を言い合ったり、動きをまねたり、音やリズムに合わせて体を動かしたりして表現したりすることは、子どもの言語力や想像力を伸ばすことにつながります。

2歳児に適した自然遊びとは?

トコトコと歩くようになり、歩いてはしゃがみこんで何かをじーっと見ていたり、触ったり。ハイキングコースでは、目の前のものに次々と興味を示すので、30分のところが1時間、それ以上かかる場合も。子どもの興味にとことん付き合ってあげてください。また、泥や水たまりなど、自然は快適なところばかりではありません。それでも、不快なものを排除するのではなく、それも一つの「体験」として、危険でないことを確認しながら見守りましょう。(栗田先生)

パパ・ママの気になるお悩みに専門家がアドバイス!

止めても動き回って騒ぎます。どうしたらいいのでしょうか?

「この時期の反抗は、自分には自分の意志があることを伝えるのが目的。いわば、親が言った事に対して反対すること自体が目的です。本当に嫌なわけではないので、言っていることが矛盾することもしばしばありますよね。だから、嫌だと思っていることに共感してあげて、うろたえずに子どもの気が済むまで付き合ってあげることが大切です。

おでかけの時には、こういうことがあることを見越して、余裕を持ってスケジュール設定しましょう。「大変! 間に合わない!」と自分が慌ててしまうと辛いですからね。子どもの意志を受け止めていることが伝わると、親の言う通りに動いたりします。」(石﨑先生)

着ぐるみを怖がるのですが、なぜでしょうか?

「テレビなどで見慣れたキャラクターでも、実際にその着ぐるみが目の前に現れると怖がるのは、よくあることです。テレビで見るよりも大きく感じられ、存在感もある着ぐるみが、実際に自分に関わってくるのは、小さな子どもにとっては恐怖です。」(石﨑先生)

騒ぐ子どもをお菓子で黙らせてしまいます。これでいいのでしょうか?

「基本的には『子どもはぐずったり騒いだりするものだから』と諦め、周りも『子どもはそういうもの』と温かく見守るのが健全ですが、最近は『子どもも静かにさせられないのか』という視線を送る人も実際にいるのが、パパやママにとっては辛いところ。そんな時には、まず、騒いでいる=静かにさせなきゃと考えるのではなく、騒いでいる理由は何だろうと考えてみましょう。子どもがぐずったり騒いだりする時には、必ず何か要求があるはずです。もしそんな風に冷静になれる余裕が無い時には、一度電車を降りることを考えてみてもいいかもしれません。そうすれば、親も冷静になれるし、子どもも落ち着きます。お菓子で黙らせることを繰り返してしまうと、子どもはそれ以降、ぐずるということを道具して使い、自分の要求を通そうとしてくるので、しつけがしにくくなってしまいます。」(石﨑先生)

2歳児のおでかけに持って行く、おすすめのものはありますか?

「公園に行く時に持って行くといいのが、虫眼鏡と糸。虫眼鏡は、無ければ厚紙で虫眼鏡の形に切ったものでもいいです。糸を芝生や土の上に置いて、虫眼鏡をもって、その糸の道の上を歩いているような視点で辿ると、草が巨木に感じたり、虫が大きく感じられます。これはミクロハイクという遊びです。また、バンダナを1枚持って行って、公園の中で拾った葉っぱやどんぐり、松ぼっくりなどをそのバンダナで隠します。それを、子どもに一瞬だけ見せて、同じ物を見つけてくるという遊びも、簡単にできて楽しいですよ。お気に入りの絵本を持って行って、外の気持ちよい空気の中で読むと、いつもと違った絵本の世界を感じることができます。」(石﨑先生)

「出かける時には、外出先で子どもが飽きてしまうような時間がどれくらいあるか、その状況を予測して、その時に子どもが気に入っている絵本を2冊くらいと、ブロックなどのような、狭いスペースでも静かに遊べるおもちゃを持って行くといいと思います。」(佐藤先生)


分かっちゃいるけど、中々寛容な態度でいることが難しい魔の2歳児の子育てですが、子供の身体的な成長や言語力や想像力を育む大事な時期ということで、お出かけを通じて色々な体験をさせてあげたいですね。
2歳児のお出かけ探し3歳児のお出かけ探し

お話を聞いたのは…

  • 栗田朋恵(登山ガイド)

    トレッキングガイド(登山ガイド)。長野県北アルプスのふもとで生まれ育ち、トレッキング、スノーシュー、シャワークライミングのガイドなどの経歴をもつ。現在は、故郷の白馬山麓と嫁ぎ先の神奈川県鎌倉市をフィールドに、アウトドア誌やサイトなどのメディアで記事監修するなど、アウトドアレジャーの活動をしている。また、「外あそびtete」の主宰として、2歳から参加できる「おやこ山えんそく」など親子向けのアウトドアイベントなどを開催。4歳の男の子とともに鎌倉で自然遊びを楽しんでいる。

  • 佐藤佳代子(子育て子育ちアドバイザー)

    子育て子育ちアドバイザー。区立保育園に27年間(うち16年間園長)勤務。子どもたちの生きる息吹の素晴らしさや「保育と家族」「地域の中の保育」の重要さを体験。1,200人以上の園児と関わった後、宝仙学園短期大学保育学科、淑徳幼児教育専門学校で教鞭を執り、現在は子どもの文化学校で講師を務めながら豊富な経験を活かし、各地で講演や講義などを行っている。

  • 石崎一記教授

    東京成徳大学応用心理学部健康・スポーツ心理学科教授。専門は発達心理学、環境教育など。自然の中で遊ぶ体験が、子どもの発達にどのように影響を及ぼすかについて研究を行っている。ネイチャーゲームの指導法や理念を教える、日本シェアリングネイチャー協会指導者養成委員も務める。

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ライター紹介

いこーよ編集部

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