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子どもの一時預かりサービスは用途に合わせて賢く選ぼう!

掲載日: 2015年12月23日更新日: 2016年2月17日宮平なつき

現在、保育園などへ入れない待機児童が多い中で、ベビーシッターやファミリー・サポート、保育園での一時保育など、子どもを一時的に預かってくれるサービスが増えてきています。そこで、24時間保育所を経営しているミルキーホームの代表者・岡崎玲子さんに、一時預かりサービスの種類ごとの特徴や利用料金の目安などを教えてもらいました。

不定期の仕事やリフレッシュで利用する人多し

岡崎さんによると、不定期のお仕事、求職活動、冠婚葬祭、美容室や習い事などのリフレッシュ…とさまざまな用途で一時預かりサービスを利用される方が多いそう。

「仕事をしていなくても、子どもを預かってほしい場面は少なくないと思います。また、仕事をしていて、日頃は保育園を利用していても、急な残業でお迎えに間に合わない場合や子どもが急に病気になっても仕事が休めない、ということもあるかもしれません。そんな時に備えて、事前に子どもを預けることができるサービスについて知っておくと安心です。」

施設によっては事前登録や身分証明書を提出するなどが必要な場合もありますが、基本的には誰でも利用可能です。ミルキーホームは、ディズニーランドに行きたい、野球観戦をしたい、などの理由で外国人観光客の方が利用することもありますよ。」

子どもの一時預かりは、大きく分けて、ベビーシッター、ファミリー・サポート、保育園での一時保育と3つのサービスがあります。それぞれの特徴と費用の目安を見ていきましょう。


ベビーシッター:個別のリクエストや緊急時にも対応可能

ベビーシッターとは、施設での集団保育ではなく、自宅、またはその他の場所で個別保育を行うサービスです。

「保育園はひとりの先生が複数の子どもを見ることが多いですが、ベビーシッターは、1対1で対応するので、親御さんもより安心かと思います。利用される方は、お子様の体調が悪い場合が多いですね。また、『児童館や習い事に連れて行ってほしい』などと個別にしてほしいことをリクエストできますし、早朝や深夜など時間の融通もきくのもメリットです。」

しかし、自分の家に他人を入れるということや、他人の目がないことに不安を感じる人も多いのでは?

「少なからず、その不安を持つことはあるかと思います。ベビーシッター会社を探す時に、『全国保育サービス協会』に加盟しているかチェックすると、より安心です。加盟するには基準があるので、ひとつの目安になると思います。また、保育士免許を持っている人、子育て経験のある人、などとベビーシッターさんの希望を言える場合もありますし、事前に面談ができる場合もあるので相談してみてください(※ミルキーホームでは有料)。」

また、ベビーシッターは料金が割高なのもデメリットです。

ミルキーホームでは、2時間・6,600円〜(預かる子どもは2人まで。※東京・神奈川・埼玉・茨城の場合。出張代金含む。)となっています。


ファミリー・サポート:低額&地域住民と関われる!

ファミリー・サポートとは、子育ての助けが必要な方(利用会員)と、子育ての援助ができる方(援助会員)がそれぞれ会員になり、お互いに助け合いながら地域で子育てをするサービスです。

「ファミリー・サポートは主体が自治体なので、それだけで安心感はあると思います。また、子育て経験者の方が社会貢献というボランティア精神でやっている方も多いので、地域によって差はありますが、料金も1時間500円〜1,000円とベビーシッターよりは安く利用できます。」

預け先が近所の場合がほとんどなので地域住民の方たちとの関係性も深められることもメリットなのだそう。

デメリットは、緊急対応が難しい点ですね。自治体や自治体から委託を受けた民間などの団体ということもあり、早朝や深夜など急に利用したい場合に、すぐ申し込みができないこともあるかと思います。

利用会員が多く、援助会員が少ないというアンバランスな状態の場合、申し込んでも希望が通らないことも。実際、私も子どもを預けようと申し込んだのですが、希望が通らなかったことがあります。」

会員になるには、事前に登録説明会に参加することが必須条件のところがほとんどのようです。サポートしてもらいたい場合は、まずはお住まいの地域のファミリー・サポート・センターに問い合わせて詳細を聞いてみたり、インターネットで調べてみてはいかがでしょうか。


一時保育:保育の質が高くて安心。入園前のプレ保育にも

一時保育とは、保育園で、通常保育とは別枠で子どもを受け入れるシステムです。

一時保育は、保育園の先生が見てくれるので、保育の質は高くて安心できます。さらに、ベビーシッターやファミリー・サポートでは、大人相手になりますが、保育園では同世代のお友達と遊べるメリットがあります。保育園に入る前に、集団行動を学ぶ経験をさせる目的で利用される方も多いですよ。親としてもママ友を作れるということもあるようです。」

また、保育園自体が受け入れ児童を決められる認可外保育園の場合は、その保育園に入りやすいというメリットもあるようです。

「もし、行きたい保育園が一時保育をしているのであれば、一度利用することをおすすめします。保育園の雰囲気や先生方の保育状況を実際に体験できるので、入る前に安心できるはずです。園によっては、事前に利用があったお子さんを優先的に入れるという場合も多いようです。」

「ただ、一時保育の受け入れ人数は定員数があるので予約が難しいことも。その場合でも子どもが熱を出した、予定がなくなったなど急な取り消しはよくあることなので、前日や当日でも、もしかしたら空きがあるかもしれません。まずは、問い合わせてみてください。」

料金はベビーシッターよりは安いですが、ファミリー・サポートよりは少し高め。ミルキーホームでは、0歳児は1時間・1,500円〜、1歳以上は1時間・1,260円〜(東京の場合。※設備費・食事代などの諸経費は別途かかります)です。

これらのサービスは、併用して利用することも可能です。預け先の選択肢が増えている今だからこそ、自分や子どもに合ったサービスを見つけて利用すると、子育てに困ることなく過ごせるのではないでしょうか。

お話を聞いたのは…

  • 岡崎玲子さん

    株式会社サニースタッフ 代表取締役。東京・神奈川・千葉を中心に、一時保育・夜間保育・お泊まり保育・ベビーシッター・24時間保育所のミルキーホームを展開。

  • 「ミルキーホーム」のホームページ
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ライター紹介

宮平なつき

フリーライター。美容、健康、ダイエット、恋愛、結婚、子育て、教育、インテリアなど、“女性のライフスタイル”にまつわる記事や著名人のインタビュー記事を主に執筆。趣味は、スポーツ観戦と旅行。最近の最も気になることは、甥と姪の成長。

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