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【残したい日本の遊び】親子で相撲を楽しむ「相撲遊び」

日本の国技である相撲。間もなく今年の初場所もスタートします。しかし、子供にとって相撲は馴染みが薄く、空き地で友だちと相撲をとる…なんて光景も見かけなくなりました。そこで、今回は【残したい日本の遊び】と題して、親子で相撲を楽しむ方法をご紹介します。

相撲のルールをおさらい!

行司の「はっけよ〜い、のこった!」の掛け声で始まる相撲の取り組み、勝ち負けを決めるルールはいたってシンプルです。土俵の外に出てしまうか、足の裏以外の部分が地面についてしまうと負け。勝つためには、相手を土俵の外に押し出したり、投げ飛ばして転ばせたりする必要があるわけです。

勝ちが決まった時の技の名前を「決まり手」と呼び、全部で82手が定められています。「押し出し」や「上手投げ」などの決まり手は、相撲に詳しくなくても耳にしたことがありますよね。反則もあり、拳で殴る、髪の毛をつかむ、腹を蹴るなどは「禁じ手」として負けになってしまいます。

親子におすすめの「相撲遊び」

親子で相撲をやってみよう…と思っても、体格差もあり、そのままのルールでは難しいもの。そこで、子供同士や親子で遊べるようにアレンジした「相撲遊び」について、日本体育協会の青野博さんに教えていただきました。

まず、一番のポイントは「土俵を作らない」ことだそう。

「本物の相撲のように土俵のようなエリアを決めてしまうと、力任せに押し合いをすることになり、体力がある側が有利になってしまいます。押し合いをするのではなく”バランスを崩したほうが負け”というルールにして、どの子にも勝てるチャンスが出るようにしています。」

なるほど、力の勝負無しで相撲の駆け引きを遊べるようにしているんですね。それでは「相撲遊び」のやり方を見てみましょう。


相撲遊び その1:しり相撲

幼児期からのアクティブ・チャイルド・プログラム(日本体育協会)より

2人で背を向けて立ち、お尻だけをつかって相手と押し合います。バランスを崩して、先に足の位置がずれた側の負けです。

「大人と子供でやる場合は、どうしても体格差が生じます。子供は足を肩幅に開き、大人はかかとを付けて気をつけの姿勢にすれば、大人のほうがバランスを崩しやすくなります。しり相撲に限らず相撲遊び全体に言えますが、大人は勝敗にこだわらず、“パパに挑戦!”という感じで子供のやる気を引き出すようにするといいですね。」

相撲遊び その2:足裏相撲

幼児期からのアクティブ・チャイルド・プログラム(日本体育協会)より

2人で向かい合って片足で立ち、足の裏で相手と押し合って相手のバランスを崩します。片足になる分、しり相撲以上にバランス感覚が必要になるので、ハンデが無くても大人が負けてしまうかも…?

「最初はお互いが足の裏で支え合うこと自体が難しいかもしれません。まずは親子で協力して、できるだけ長い時間バランスを保てるように遊ぶだけでも楽しめます。」


相撲遊び その3:手押し相撲

幼児期からのアクティブ・チャイルド・プログラム(日本体育協会)より

2人で向かい合って立ち、手のひらで押し合って相手のバランスを崩します。相手が押すタイミングでグッと手を引くなど、フェイントをかけるのもいいでしょう。

「大人はかかとを浮かせてしゃがむと、子供と目を合わせることができ、かつ足元が不安定なので勝負も盛り上がります。ちょうど相撲の立会の姿勢(蹲踞:そんきょ)になりますね。大人が片足立ちになることでもハンデをつけることができますよ。」

また、手押し相撲は3人で遊ぶこともできるのだとか。

「3人で三角形を作るように立ち、横の人を押すようにします。最後までバランスを崩さず残っていた人の勝ちです。1対1の勝負よりも体格差が気にならないので、ママと子供で協力してパパを倒す、なんていうこともできますね。」

相撲遊び その4:引き相撲

幼児期からのアクティブ・チャイルド・プログラム(日本体育協会)より

手押し相撲と逆です。2人で手をつなぎ、引き合って相手のバランスを崩します

体格差がある場合はタオルを使うとよいでしょう。2本のタオルを用意して、自分と相手のあいだに橋を渡すように、両手で1本ずつタオルの端を持ちます。両手でタオルを引っ張って相手のバランスを崩し、足が動いたりタオルを離したりしたら負けです。3人〜4人で輪になるように立ち、両隣の人とタオルで引っ張りあいをしてもいいですね。バランスの取り方が複雑になるので、フェイントや協力プレイも楽しいですよ。」


慣れてきたらこんな遊び方も!

基本の相撲遊びに慣れてきたら、今度は発展編です。今までは土俵のようなエリアを決めずに遊んできましたが、エリアを決めて相手を押し合う遊びにも挑戦してみましょう。ただし、手は使わず「ひよこのポーズ」で戦います。

相撲遊び その5:ひよこのたたかい

まずは地面に四角いコートを描きます(写真のように畳やプレイマットなどをコート替わりにしてもOK)。次に、しゃがんで右手で右足首を、左手で左足首を持ちます。これが「ひよこポーズ」です。

手足が固定されているので、ヨチヨチとしか歩けません。このポーズのまま、肩やお尻で相手を押して、倒せば勝ちになります。頭や肘で相手を押すことはやめましょう。

「最初からしゃがんだ状態なので、転んでも怪我の心配が最小限で済みます。屋外で人数に応じてコートの広さを決めれば大人数で遊ぶことも可能です。狭いコートの方がお互いに攻撃しやすくなり白熱します。倒された子はコートの外に出るようにし、制限時間内にコートに残っていた人を勝ちにしたり、最後の1人が残るまで続けるバトルロイヤル形式にしたりするのもいいですね。」

相撲遊びをする前に片付けを忘れずに

最後に、相撲遊びをする時の注意点について、青野さんにうかがいました。

「室内で遊ぶ場合、転んだ時のダメージを減らすために、ご家庭では畳や布団の上で行うといいでしょう。柱やテーブルなどの近くでは行わないこと、周囲を片付けておくことも大切です。また、晴れている日は屋外で遊んでもいいと思います。特別な道具や準備運動を必要としないので、芝生の上などで気軽に遊んでみてください。その場合も石などがないか安全面には注意しましょう。」

親子で相撲遊びをしたあとにテレビで本物の相撲を観れば、また迫力が違うはず。身近な遊びからはじめて、日本の伝統を好きになってもらえたらいいですね。

お話を聞いたのは…

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ライター紹介

井上マサキ

1975年生まれ。小学生の娘と保育園の息子を持つ二児の父です。SE時代に会社で男性初の育児休暇を取得。フリーライターに転身後も家事育児を続け「ほぼ主夫」状態に。IT、ネット、スマホが得意分野。路線図が好きで、額縁に入れて飾るほど。

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