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余ったお正月のおもちの保存法&アレンジレシピ!

掲載日: 2016年1月20日更新日: 2016年12月30日富永明子

お正月、購入したりいただいたりした、たくさんの「おもち」。最初はお雑煮やお汁粉で食べていても、だんだん飽きてきて余ったままというご家庭も多いのでは…。今回はおもちの保存方法に加え、和風・洋風で簡単に作れる「おもち料理」のアレンジレシピを、フードコーディネーターに教えてもらいました!

ひと工夫するだけで、余ったおもちを長期保存できる!

フードコーディネーターで一児の母でもある平岡淳子さんによると「余ったおもちは、ひと工夫加えるだけで長期保存できる」そうです。

その「ひと工夫」とは、切ったおもちを保存容器に入れるとき、アルミカップなどに小さじ2程度のわさびを入れて一緒に保存容器に入れるだけ! わさびの殺菌効果がカビを予防するため、涼しい場所に置けば約一週間、冷蔵庫に入れれば2〜3週間、日持ちが可能 だそう。わさびを何度も取り替える必要はないそうです。

また、おもち同士がくっつかないよう、ひとつずつラップに包んでから保存袋に入れて冷凍すると、半年ほど保存ができるとか。「冷凍のままトースターや魚焼きグリルで焼くだけでOKです! わが家では、夏前までお雑煮を楽しんでいますよ」と平岡さん。

ほかにも、やわらかい「のしもち」をたくさん手に入れたときは、やわらかいうちに食べやすいサイズに切ってからざるに並べ、晴れた日にベランダでカラカラになるまで干します。それを二重にした保存袋に入れて密閉すると、常温でも半年ほど日持ちが可能だそう! 

「この乾燥させたおもちをサラダ油で揚げるとふくらんで『揚げかきもち』の完成です。油は使い回さず、キレイな油で揚げるのがポイント! 塩やしょうゆをまぶして食べるのもおいしい」と平岡さん。乾燥材を入れて保存袋に入れれば、一週間ほど楽しめるそうです。


焼くだけ、混ぜるだけの簡単アレンジテクニック!

ここからは、おもち料理のアレンジ方法をご紹介! まずは焼くだけ、混ぜるだけの簡単アレンジレシピを聞きました。

おもち入りのスクランブルエッグ

1cm角に切ったおもちを電子レンジにかけ、600Wで約20秒温めると、おもちがほどよいやわらかさで、ぺたんこになります。溶き卵におもちを混ぜ、小さく刻んだ魚肉ソーセージを加えて混ぜたら、フライパンでスクランブルエッグに。平岡さんによると「魚肉ソーセージとおもちはとてもよく合います。もちろん、普通のソーセージで代用してもOK! しょうゆマヨネーズやケチャップマヨネーズを少し添えてもおいしい」そうです。

納豆と卵黄で栄養満点アレンジ

トースターまたは魚焼きグリルで焼いたおもちに、納豆、卵黄、刻んだ万能ネギ、刻みのり、しょうゆを混ぜたものをのせていただきます。「お好みで、ちりめんじゃこやゴマを加えて、食感を出すのもおすすめ! 大人はラー油を加えてもおいしいです」と平岡さん。

長ネギの風味豊かなコンソメスープ

細かく切った長ねぎをバターで炒めたら、お湯とコンソメスープの素を加えて、スープの素を溶かします。そこに、食べやすいサイズの焼きもちを入れるだけ。「すりおろしたにんにくを入れると、体が温まります。溶き卵を流し入れても美味」と平岡さん。


食べごたえ満点!こってりイタリアン風アレンジ

続いて、メインディッシュにもなるほど食べごたえ満点のアレンジテクニックをご紹介! ピザやグラタン風のおもちレシピは、子どもも食べやすいはず。

薄切りのおもちを土台にしたピザ風レシピ

おもちを5mm程度の厚さに薄切りにしたら、トレイにアルミホイルを敷き、オリーブ油を薄く塗ります。おもちに市販のピザソースを塗ったら、その上にスライスした玉ねぎ、ハムまたはベーコン、輪切りピーマン、とろけるチーズをのせて、トースターでチーズが溶けるまで焼きます。「のせる具材はお好みで変えてみてください。少量でも満腹になれるメニューですよ」と平岡さん。ピーマンが苦手な子にはコーンなどもおすすめです。

マカロニの代わりにおもちを使ったグラタン!

オリーブ油をひいたフライパンで、1cm角に切ったおもちの全面を焼きます。おもちと市販のミートソースを混ぜあわせたらオーブン皿に入れ、市販のホワイトソース、チーズを重ねて、チーズが溶けるまで焼くだけ! 平岡さんによると「焼く前に、表面に少しパン粉を散らしてカリっとさせてもおいしい」そう。


ひと手間かけておいしい、変わり種アレンジ!

最後に「まさかこれにおもちを入れるとは!」とビックリの変わり種レシピをご紹介! よく伸びるおもちが合って、やみつきになるおいしさです。

お腹ぺこぺこのときに! おもちの豚肉巻き

塩・こしょうした豚肉の薄切りの上に、食べやすいサイズに切ったおもちをのせて巻き、トースターまたは魚焼きグリルで焼くだけ! 「小麦粉と卵黄とパン粉をつけ、油で揚げてフライにしてもおいしいです」と平岡さん。肉巻きおにぎりならぬ、肉巻きおもちですね。

チーズとおもちを入れた春巻きレシピ

春巻きの皮に、1cm角に切ったおもちと、同じサイズに刻んだプロセスチーズ(溶けないタイプ)を交互に並べて巻き、からっと揚げます。「お好みで三つ葉を入れるとさっぱりしておいしいです。また、同じサイズに切ったハムを並べると食べごたえアップに!」と平岡さん。塩で食べるのがおいしいそうです。


ほかにも「クリームシチューに入れてもおいしいですよ」と平岡さんが言うように、シチューやスープに入れて試してもよさそう! いろいろな具材と合わせたアレンジレシピを試してみてください。

お話を聞いたのは…

  • 平岡淳子さん

    フードコーディネーター。雑誌、書籍、Webサイトなどでレシピの提案、調理、スタイリングをおこなっている。また、毎月主宰しているお料理教室「平岡淳子毎日のおかず教室」が人気。日本ならではの四季を感じながら、旬の食材をふんだんに使った「作りやすいおうちごはん」にこだわって、ジャンルにこだわらない簡単で美味しいレシピを提案し続けている。著書に『決定版!「朝つめるだけ」で簡単!作りおきのラクうま弁当350』がある。

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ライター紹介

富永明子

編集者・ライター。出版社勤務を経て、フリーランスに。食・健康・美容分野での編集・執筆が多く、料理研究家やフードコーディネーターと一緒にレシピ本を作ったり、専門家に取材して美容の記事を書いたりしています。趣味はクラシックバレエで、踊ることも観ることも大好き。バレエの専門書を作ることもあります。

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