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【てぃ先生に聞く 番外編】理想の保育園とは? 親の要望も紹介

掲載日: 2018年2月21日更新日: 2018年2月22日金子 陽子

Twitterや書籍、マンガなどでも話題のイケメン保育士・てぃ先生がパパママの悩みに一問一答していく人気連載! 今回は番外編として、いこーよユーザー約700人に聞いた「理想の保育園」に触れながら、てぃ先生が描く保育の未来について紹介します。

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理想の保育士はどんな人?

まず始めに「どんな保育士が理想ですか?」と聞いたところ、子ども一人ひとりに寄り添った保育で個性を伸ばす、優しくも頼りがいのある保育士さんを望む声が多数寄せられました。

一人ひとりをよく観察し、子どもとしっかり向き合って対話できる保育士。保育園での生活をもとに、保護者に適切なアドバイスをしてくれる保育士。
(M.Yさん/12歳女の子のママ)
いけないことはしっかりダメと教えてくれて子どもや保護者からも信頼されるような保育士さんが理想です。
(ちゅんママさん/2歳・0歳男の子のママ)
子どもが本当に大好きで、どの子も分け隔てなくかわいがってくれ、いっぱい遊んでくれる保育士さん。健康管理はもちろん、みんなそれぞれの良さを伸ばしてくれる人。
(空飛ぶペンギンさん/11歳・4歳男の子のママ)

てぃ先生のコメント

子どもが大好きであるのはもちろん、一人ひとりに合わせた保育をカスタマイズできる専門性が、これからの保育士には欠かせません。「イヤイヤ期の対処法」だったり「お友だちとのトラブル」だったり、今やインターネットで誰でも保育の知識にふれられる時代だからこそ、画一的ではない個別の対応が今まで以上に求められてきていると感じます。

あと、個人的には見た目にも気を配っている人が増えていくといいなと! 子どもたちが「かっこいいな!」「かわいい!」と憧れる保育士が増えると、現場がもっと活気づくし、子どもにとっても成長の意欲を育むきっかけになるんじゃないかな。


男性保育士はどのくらい必要?

(単一回答、N=704)

続いて「男性保育士はどのくらいの割合でいてほしいですか?」と尋ねたところ、「2割以上」を望む声が半数近くありました。現状は1割程度なので、多くの人がこれまで以上に男性保育士の活躍に期待しているようです。

てぃ先生のコメント

思っていたより多いですね。5割以上を望む人が5%もいるなんて! 素直にうれしいなぁ。その分、責任も感じます。

ダイナミックな遊びや重い荷物の運搬など、男性が得意なことを女性の保育士が担わざるを得ず、負担になっていることも多いので、現場のためにも男性保育士をもっと増やしたいですね。

そしてゆくゆくは看護師や美容師と同じように、男性がいるのが当たり前の業界になって「男性保育士」という言葉で特別視されないようになるといいな!

理想の保育園はどんなもの!?

続いて「どんな保育園が理想ですか?」という質問には、「勉強より遊び中心」「自然豊かな広い園」など、のびのび過ごせる風土や環境のほか、「季節の行事が豊富」「習い事がある」といった答えが多く寄せられました。それ以外でてぃ先生が注目したコメントはこちら。

子どもが興味ある事や才能ある分野を伸ばし、いろんな事にチャレンジさせられる体制が整った保育園。
(I.Mさん/12歳女の子、9歳男の子のママ)
お勉強だけでなく、ルールや決まりを守ることなど、人として生きていく上で大切なことや道徳を学ばせてくれる保育園。
(あーちゃんさん/0歳男の子のママ)
安全対策がしっかりとれていて、子どもの事を一番に考えてくれる保育園。
(かなさん/1歳女の子のママ)

てぃ先生のコメント

あと十年もすれば保育園を選べる時代になり、子どもの能力を伸ばす環境やアクティビティの充実した園が生き残っていくはず。いや、そうならなきゃいけないと思っています!

そして変化の激しい社会を生きる子どもたちには、想定外のことに対して自分で考えて行動できる力が何より必要。そのとき自分の行動が道徳上正しいか判断できる視点も、幼児期から育んでいきたいものです。

安全対策について付け加えるなら、基本的な対策は取りつつも配慮し過ぎないことが大事。本当に子どもの事を一番に考えるなら、転んで擦りむいたり、ちょっと痛い思いをしたりしながら、身を守る術を学べる環境が良いと思います。


保育園にあってほしい設備は?

最後の質問は「保育園にあったらいいなと思う設備やサービスは?」というもの。働くパパママの切実な声がたくさん集まりました。

連絡帳は時間がないときに書くのが難しいので、簡単に携帯などでやり取りできる連絡帳があれば便利だと思います。
(trさん/2歳・0歳男の子のママ)
保護者だけが閲覧できるように管理し、スマートフォンなどで製作活動など園生活の一部だけでも動画配信して、自宅で保育参観のようなことができればうれしいです。そうすればなかなか見られないおじいちゃんおばあちゃんも喜ぶだろうなと感じました。
(kaimiさん/1歳男の子のママ)
家までの送迎システム。双子が保育園の年中のときに第三子を出産したのですが、主人は仕事でいないし、実家も遠くて頼れなかったので、新生児を連れての保育園の送迎が大変でした。
(ユキピさん/5歳の双子の女の子、0歳男の子のママ)

てぃ先生のコメント

デジタル連絡帳は大賛成! 忙しいパパママはもちろん、保育士の負担も減るのでその分を保育の充実にあてられますし、写真を添付してお子さんの様子をお知らせすることもできますよね。

園生活の動画配信も、選ばれる保育園として差別化できるポイントになるはず。幼稚園バスのような送迎システムもあれば便利ですよね! お迎えに向かう数十分だけでも一休みする時間ができたら、パパママはどんなに助かるだろうなと思います。

保育園はもっと変われる!

「こんなに便利な世の中なのに、保育園だけが便利になっていない」とてぃ先生。新しい技術やシステムで業務を効率化し、その分を保育の充実や保護者・保育士双方の負担軽減にあてるべきだと言います。

また、最先端の物事に親しむ機会を増やすことで子どもたちの新しい能力を伸ばしていきたいとも。

「未知の世界にふれる経験は、社会の変化に耐える力になると思うんです。もちろん、昔ながらの知恵や手作りの良さを知ることも大切。どちらもバランスよく親しみ、多様性を受け入れる思考を育む。そんな保育園を作りたいです

現在、多くの保育園や教育機関のコンサルも行うてぃ先生。2018年春には監修を務めた保育園もオープンします! 先生のように「今の保育を変えたい」人々が次々現れ、パパママにとっても保育士にとっても「理想の保育園」が増えていくと良いですね。

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お話を聞いたのは…

  • てぃ先生

    関東の保育園に勤める男性保育士。ツイッターで保育園の日常をつぶやき続け(@_HappyBoy)、フォロワー数は43万人(※)超に。著書『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか。』、『ハンバーガグー!』(いずれもKKベストセラーズ)のほか、原作を担当するマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA)も好評。オフィシャルブログや子育て関連のメディア、各地での講演会で、子育てや保育に関するポジティブなメッセージを発信。ちなみにアラサー・未婚、猫と二人暮らし。 ※共に2018年1月現在。

  • てぃ先生 Twitter
  • てぃ先生 オフィシャルブログ
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ライター紹介

金子 陽子

1976年生まれ。3年間のOL生活を経てコピーライター、編集ライターの道へ。連日終電ときどき徹夜の会社員生活に限界を感じた36歳の夏、待望の娘を授かり、独立。いい歳をして人見知りながら人物インタビューは大好き! 大抵その人のファンになる。いまだに3歳の娘のお肉が赤ちゃんみたいにフニフニで癒される。

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