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ワンコインで化石堀り体験! 親子でレアなお宝探し&持ち帰りも

2018年6月1日

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子育てやお出かけの疑問を編集部が実際に体験・調査する「調べてみた企画」。第5回は、12.5万年前の砂から化石を採る「化石堀り体験」が、なんとワンコイン(500円)で体験できるスポットに行き、魅力を調べてみました。持ち物や採るときのポイント、採った化石をキレイにする方法などを紹介します!

ワンコインで化石堀り体験ができる「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」とは?

編集部の3人が向かったのは、「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」。本館では宇宙から地球の生い立ち、自然の仕組みや生命の不思議などをユニークな展示で解説しています。

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本館の外に広がる「野外施設」には芝生広場や水の広場のほか、昆虫の森や野鳥の森など豊かな自然を使って遊べます。12万5000年前の貝化石が採集できる「貝化石探し」は野外施設で行うので、野外施設のみの入館なら、大人210円、小中学生は50円で体験可能です。

さらに、岩石をハンマーで割って化石を見つけて削り出す「化石のクリーニング(毎月第1、第3土曜日開催)」は150円(材料費)なので、両方体験しても大人1人で360円、小中学生の子どもは200円で化石掘り体験ができます。これは安い!

貝化石探しであると便利なもの

実際に行ってみて、必要だと感じたものをまとめてみました。動きやすい服装や着替え、夏場は暑さ対策にタオルや帽子があると便利です。採集した貝化石は5個まで持ち帰れるので、貝化石が入った袋をタオルでくるむと帰宅中に割れるのを防げます。貝をさわって指などを切る可能性もあるので、絆創膏やキズ薬なども準備しておきたいですね。

あると便利なものリスト

  • 動きやすく、汚れてもいい服装
  • 着替え
  • 軍手(手のケガを防げる)
  • 帽子、タオル
  • 絆創膏、虫除け、キズ薬、虫刺されの薬

貝化石探しの流れ

まずは野外施設の自然発見工房まで徒歩で移動。本館から約10分くらいの距離があります。

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自然発見工房で受付を済ませると、人数分のスコップを借りて、持ち帰り用の袋をもらえます。次に自然発見工房から徒歩3分ほどの距離にある「古代の広場」へ。

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写真右手にある白い砂のところと、古代の広場手前にある「貝化石採集場」で貝化石が採れます。

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古代の広場は土管などもあって小さな子どもの遊び場としても人気があります。遺跡のような雰囲気があって大人もワクワクしちゃいます!

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貝化石採集場は砂場のようになっています。古代の広場にあるものより、こちらのほうが採集しやすいとのことで、今回はこちらで採ることにしました。

絶滅した貝化石も採れる

自然発見工房には、採集できる貝化石の見本が置いてあります。

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見本はどれも「一級品」とのことで、このサイズや形のまま採るのは難しいのですが、かなりの種類の貝が採れることがわかります。

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なかでも現在絶滅した貝化石はレア中のレア。月に1回くらいは見つかることがあるそうです。トウキョウホタテはサイズも大きいので、これはぜひ狙いたい!

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ブラウンイシカゲガイも絶滅種。現代では採れないと言われると、がぜん見つけたくなります。


貝化石探しのコツは?

今回は特別に取材に同行していただいた学芸員の相田裕介さんにお話を聞きながら採集しました。早速ですが貝化石探しをするときのコツは?

「じつはコツはないんです。宝探しをするような気持ちで、それぞれで工夫してやってみてください」

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茨城県自然博物館 学芸員 相田裕介さん

話を聞いてみると、採集場にある砂は博物館とは別の場所(茨城県稲敷郡阿見町島津)にある木下(きおろし)貝層と呼ばれる地層から運ばれてきたものだそう。また、すでに誰かが掘った場所にはないこともあり、端的にどこに貝化石があるかは誰にもわからないそうです。そんな状況のなか、相田さんから「ヒント」としていくつか教わったことをまとめました。

貝化石探しのヒント

  1. 20cm以上掘ると出やすい(浅い場所はすでに誰か探している可能性が高い)
  2. ほかの人が掘らなそうな場所は出やすい
  3. 化石がたくさん集まっている場所がある(化石になる前の潮の流れで固まって化石になった)

ヒントをまとめると、やっぱり「宝探し」という感じですね。いかに貝化石が多く眠っている場を探り当てるのかがカギになりそうです。

レアな貝化石を求めて…編集部員が30分一本勝負!

いよいよ編集部員3人が貝化石掘りにチャレンジ! 30分一本勝負で、どれだけレアな貝化石が採れるかを競います。レア度の判定は相田さん。実際の採集では制限時間はとくにないですが、平均的な滞在時間としては30分くらいが一番多いようです。

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シャベルで砂を掘り、すくいあげた土をチェックします。ここ数日雨が降らなかったので、砂が固くて小さな子どもだと掘りにくいと感じました。相田さんによると「雨が降ってから3〜4日ほど経ったあとは、かなり掘りやすい」とか。子連れで行く場合には、数日前の天気も気にした方がよさそうです。

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開始数分で、相田さんはキレイな貝化石を発見。化石というと石のようなものをイメージすると思いますが、12万5000年前くらいでは砂が固まらないため、見た目は現代で見られるものとほぼ同じものが採れます。とはいえ、掘り返した砂のなかを探っていく感覚はまさに「宝探し」。小さいものでも見つかるとうれしくて、ついつい「もっと大きく、キレイな貝化石が欲しい!」と夢中になります。

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掘っているうちに編集者Sが比較的大きな貝化石を発見。それを見た相田さんが「おっ、イタヤガイですね」と即答。パッと見ただけで貝の名前をズバズバ当てる姿がカッコイイです。「これは?」「あ、コレ大きい!」「惜しい! 端が欠けちゃってる…」などと、3人が大騒ぎしているとあっという間に30分が経過。果たしてその結果は…?

採れた数はどのくらい?

3位 男性編集部員・K 5個

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採れた貝化石の種類:マルツノガイ、スチョウジガイに寄生したサンゴ、エゾタマガイ、マガキなど

2位 女性編集部員・O 10個

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採れた貝化石の種類:マテガイ、エゾマテガイ、ハスノハカシパンウニ、トウイトガイ、ゴメイソギガイなど

1位 男性編集部員・S 50個

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採れた貝化石の種類:イタヤガイ、ゴイサギガイ、カガミガイ、エゾタマガイ、ハスノハカシパンウニ、マガキなど

男性編集部員・Sが採った数では圧勝! その理由は貝化石がたくさんあるポイントを発見できたことにあります。相田さんが教えてくれたように20cmほど掘ったところに貝化石の白い塊があり、そこを掘り進むと周囲にも貝化石がザクザクと! 

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Sは興奮のあまり素手で触っていますが、貝化石で指を切ることがあるのでスコップで掘り出したほうが安全です。

最後の10分で40個ほど採ったので、数を重視するならポイントを見つけられるかどうかにかかっています。数が少なくても、自分で掘って取り出した貝化石は「宝物」に見えてくるのが不思議です。

最もレアな貝化石はどれ?

相田さんに見てもらったところ、Sが採集した比較的大きくキレイな形をしているハスノハカシパンウニと、ゴイサギガイ、エゾタマガイが比較的レアなものだとのこと。

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(写真左よりハスノハカシパンウニ、ゴイサギガイ、エゾタマガイ)

「エゾタマガイはゴイサギガイにとりついたあと、酸で貝殻に穴を開けて身を食べます。これはそのときの穴です。捕食する側と捕食される側が近くで見つかったということが、当時の海の様子を想像できるという意味で価値があると思います」

貝化石は1人5個まで持ち帰れるので、それぞれ厳選して袋に入れます。残った貝化石は再び穴に埋めておきましょう。

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戻ってきたらシャベルを洗って返却して採集終了。でも、貝化石の楽しみ方は掘ったあとも続くのです!

見つけた貝化石の名前を調べよう!

自然発見工房に戻ってきたら、貝の大きさや形などの特徴から貝化石の名前を調べます。

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工房には大きな分類表があり、自分で調べていきます。小さな子どもの場合は保護者が一緒に調べてあげるといいですね。

分類表から貝の種類を見つけ出したら、自然発見工房にいる学芸員に声をかけて聞いてみましょう。ある程度調べてもわからないときも、学芸員に聞けば教えてもらえます。

調べた貝化石にラベルをつけよう!

貝化石の名前がわかったら、次に「ラベル」をつけます。化石の名前と時代、産地、見つけた人の氏名などを記入します。

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化石とラベルがセットになって初めて化石としての価値が出ます。これも忘れずに行っておきましょう。

自由研究の題材にも! 貝を調べると古代の海の様子がわかる

相田さんによると「貝化石掘りは採ること自体を楽しんで帰ってもいいですし、小学校高学年以降なら自由研究の題材にするのもおすすめです」。

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貝が採れた地域を調べれば、当時の海の水温が推測できるほか、外套湾入(がいとうわんにゅう)という三角形のようになっている部分が奥にあるほど、深いところに生息していたということがわかるそうです。

「このようなことがわかるのは、貝が12万5000年前から大きく進化していないため、現在の貝の特徴をあてはめることができるからなんです」

進化をしていないからこそ、古代の様子が貝からわかるわけですね。自分たちの生活になじみ深い貝から、こんなにもいろいろなことがわかるというのは驚きです。

持ち帰った貝化石はどうすればいい?

「そのまま土を落とそうとすると貝が壊れてしまうことがあります。一晩水に浸けておいて、いらなくなった歯ブラシでやさしくこするといいですよ」

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相田さんのアドバイスを受けて、ひと晩水につけてみたところ、だいぶ砂がとれていました。

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歯ブラシで磨くとかなり砂が落ちてキレイになりました。ハスノハカシパンウニの特徴的な模様もハッキリと見えるようになっています。

「砂を取ってよく乾かしたあとに、木工用ボンドを水で薄めたものを塗って乾かすと、透明な薄い膜になります。これで破損を防ぐことができます」

せっかく手に入れた「宝物」なので、いつまでも残しておけるようにしておくといいですね。

化石クリーニングでは木の葉が採れる

今回の取材では体験できませんでしたが、毎月第1・第3土曜日は「化石クリーニング体験」を行っています(要予約)。

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岩石をハンマーで割ると写真のように木の葉の化石が出てきます。対象は小学校3年生以上です。

本館も見どころがいっぱい!

ワンコイン以下で楽しめる化石掘り体験を紹介してきましたが、じつは「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」は本館の展示も見どころがいっぱいあります。

本館と野外施設がセットになった入館料は、企画展を開催している時期では大人740円、小・中学生は140円。企画展が開催されていないとき(通常期)は大人530円、小・中学生は100円です。

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体調9.1m、高さ5.3m、推定体重10tの世界最大級のマンモス「松花江マンモス」がお出迎え。

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ティラノサウルスやトリケラトプスなどがリアルに動く展示も!

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茨城県近隣で発掘されたナウマンゾウも展示。

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チョウやバッタ、カブトムシなどを拡大した模型もあり、生き物の生態がよくわかります。

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水に棲む生き物の展示も精巧な模型や、実際の魚が泳ぐ水槽もあります。

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企画展も定期的に開催。取材時点では「変形菌」をテーマにした企画展が行われていました。2018年6月10日(日)までの期間限定です。

平日の午前中の晴れた日が穴場! 年4回の無料入館日も!

「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」スタッフに聞いてみたところ、「入場者のピークはお昼前後で、土日はやはり混み合います」とのこと。また、平日でも遠足などで団体がくることが多く、団体は「雨の日のみの予約」が入ることもあるので、よく晴れた平日の午前中が穴場の時間帯といえるでしょう。

3月の「春分の日」、5月4日の「みどりの日」、6月5日の「環境の日」、11月13日の「県民の日」の年4回は無料で入館できるのもポイント。アクセスは車かレンタカーで行くのがおすすめです。約1,000台が入る無料駐車場があります。

貝化石探しをはじめ、地球に生息するさまざまな生き物についての知識を深められる「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」。ワンコインで貝化石探しが楽しめますし、本館と合わせると一日過ごせます。今度のお休みに、ぜひお出かけしてみてください。

「ミュージアムパーク 茨城県自然博物館」の詳細を見る

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