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全国の路面電車を写真付きで全網羅! 特徴&魅力&路線丸わかり

2018年10月2日

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「路面電車」は、主に道路に敷かれた線路(併用軌道)を走る都市内鉄道のこと(例外もあり)。かつて日本には70以上の路面電車が走っていましたが、現在は19まで数を減らしてしまいました。そんな珍しい全国の路面電車を一挙に紹介します!

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札幌市電【北海道】

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北海道・札幌市を走る「札幌市電」は、日本最北の路面電車です。前身となる馬車鉄道が1909年(明治42年)に開業し、1918年(大正7年)に札幌電気軌道になりました。その後、1927年(昭和2年)に市営化され、現在も市民の足として活躍しています。

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札幌市電をとくに有名にしているのが、冬の風物詩ともいわれる「ササラ電車」(写真)です。朝一番の電車が走る前に線路を除雪する特殊車両のことで、北国らしい光景を生み出しています。なお、ササラとは細く割いた竹を束ねたブラシのようなもので、それを回転させて雪を掃き飛ばしていきます。

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路線は「一条線」「山鼻西線」「山鼻線」「都心線」の4線ですが、都心線の起終点だった「西4丁目〜すすきの」の区間(約400m)が2015年につながりループ化しています。

貴重な実物車両が見られる「札幌交通資料館」

札幌市にある「札幌交通資料館」は、札幌市電を含む札幌市営交通に関する資料を展示した博物館です。市営交通歴代の車両やボンネットバスなどの実物車両を見ることができます。現在は休館中ですが、2020年春にリニューアルオープンする予定です。

■「札幌市電」運行情報
運賃/大人200円、子ども100円(全区間)
対応ICカード/SAPICA(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)

「【休館中】札幌交通資料館」の詳細を見る

函館市電【北海道】

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明治30年に開通した亀函(きかん)馬車鉄道がルーツとなる「函館市電」は、1943年(昭和18年)に市営化されました。最盛期には6路線(12系統)ありましたが、現在は4路線(2系統)が運行しています。

昔懐かしい車両から未来的なデザインの「9600形」(愛称らっくる号)まで、多彩な電車が走るのが特徴の路面電車です。

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路線は「函館駅前」から函館港方面へ向かう「本線」、五稜郭公園や湯の川温泉方面へ向かう「湯の川線」のほか、地元の足となる「宝来・谷地頭線」「大森線」の4線です。

夜には写真のような函館旅情を感じさせる風景が楽しめます。

4月〜10月限定の「函館ハイカラ號」に乗ろう!

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観光客にとくに人気の車両が「函館ハイカラ號」の愛称で知られる「30形」です。1910年(明治43年)に製造され、1918年(大正7年)から1936年(昭和11年)まで函館の街を走っていた車両を復元したもので、大正ロマン漂う街角を走る光景は大人が見ても楽しめるはず。

なお、「函館ハイカラ號」は4月〜10月の土日祝のみ運行。2018年は最終日の10月31日(水)も運行しています。

■「函館市電」運行情報
運賃/大人210〜250円、子ども110〜150円
対応ICカード/ICAS nimoca(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)


都電荒川線【東京都】

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路面電車の代表的な存在が「都電」(東京都電車)。最盛期には1日平均193万人が利用し、41の運転系統が存在しましたが、現在唯一残っているのが「都電荒川線」です。

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路線は「三ノ輪橋〜早稲田」を結び、総距離は12.2km。ほとんどの区間は新設軌道(路面電車だけが走る専用軌道)で、車道で一般車と一緒に走る併用軌道は「王子駅前〜飛鳥山」の区間だけです。

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2017年、外国人観光客にも親しみやすいよう「東京さくらトラム」の愛称が命名されました。車両内も「8500形」を除く全車両で英語放送が行われています。

昔の路面電車に出会える「都電おもいで広場」

都電荒川線「荒川車庫前停留場」を下車してすぐにある「都電おもいで広場」には、引退した「5500形」「旧7500形」の実物車両が展示されています。「5500形」の車両内には都電にまつわる資料や昭和30年代の風景を再現したジオラマの展示もあり、入場無料で楽しめます。

■「都営荒川線」運行情報
運賃/大人170円、子ども90円(全区間)※ICカード割引あり
対応ICカード/PASMO(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)

「都電おもいで広場」の詳細を見る

東急世田谷線【東京都】

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「東急世田谷線」は「三軒茶屋停留場〜下高井戸停留場」を結ぶ総距離5kmの軌道線です。

世田谷線は1925年(大正14年)に「玉川電気鉄道」の支線・下高井戸線として開業。1938年(昭和13年)に「東京横浜電鉄」(現・東急電鉄)と合併し、玉川線(通称・玉電)になりましたが、1969年(昭和44年)に本線である「渋谷〜二子玉川園」が廃止。支線のみが世田谷線と改称して現在も運行されています。

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路面電車の形式ですが、軌道はすべて新設軌道のため、車道との併用軌道はありません。ただ、環七通りと平面交差する若林踏切で、車道を横断する姿を見られます。

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現行車両の「東急300系」は、車内がバリアフリー化され、車いすスペース(ベビーカーマークあり)も設置されています。親子連れがベビーカーで乗車する姿も多く見られるなど、日常の足として沿線住民に利用されています。

「電車とバスの博物館」で旧車両に会おう!

東急電鉄が運営する「電車とバスの博物館」では、「デハ200形」や「モハ510形」など、かつて世田谷線を走った車両が展示されています。ほかにも運転シミュレータやプラレールで遊べるコーナーなどもあり、乗り物好きの子どもが喜ぶスポットです。

■「東急世田谷線」運行情報
運賃/大人150円、子ども80円(全区間)※ICカード割引あり
対応ICカード/PASMO(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)

「電車とバスの博物館」の詳細を見る

富山軌道線【富山県】

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「富山軌道線」は正式名称を「富山市内軌道線」と言い、富山市民からは市営時代の名残りで「市電」と呼ばれ親しまれています。

路線は1系統(南富山駅前〜富山駅)、2系統(南富山駅前〜富山駅〜大学前)、3系統(富山駅〜丸の内〜大手モール〜荒町〜富山駅を循環する環状線)があり、総距離10.4km(環状線1周3.7km含む)です。

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2014年には開業100周年を記念して、既存の「7000形」1両をリニューアルした「レトロ電車」が運行を開始。1系統および2系統で平日6往復、土日祝日は12往復し、通常運賃で乗ることができます。

毎年11月に「ちてつ電車フェスティバル」が開催!

富山地方鉄道では毎年11月に「ちてつ電車フェスティバル」を開催しています。普段は入れない稲荷町車両基地で車庫見学や運転台の撮影、鉄道模型の走行会、車掌体験などお楽しみがいっぱいです。10月頃には公式サイトで開催情報が公開され、2018年は11月4日(日)開催です。

■「富山軌道線」運行情報
運賃/大人200円、子ども100円(全区間)※ICカード割引あり
対応ICカード/ecomyca、passca

富山ライトレール【富山県】

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「富山ライトレール」は2006年に開業したLRT(次世代型路面電車)です。日本におけるLRTは、超低床車両、都市計画と一体化、快適で静かな車両といった特徴があります。富山ライトレールTLR0600系は「ポートラム」の愛称で親しまれ、自動列車停止装置を搭載するなど安全性が高い列車です。

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路線は「富山駅北〜岩瀬浜」までの1路線で総距離は7.6km。「富山駅北〜奥田中学校前」の区間が車道との併用軌道になっています。

「奥田中学校前−岩瀬浜」間はかつて「JR富山港線」でした。「東岩瀬駅」の待合室は1924年に建築された旧駅舎を再利用しており、最新車両とレトロ駅舎という富山ライトレールならではの光景が見られます。

6月&10月に運転体験会&車両基地見学会!

6月10日の路面電車の日と10月14日の鉄道の日にあわせて、毎年6月と10月に「ポートラム運転体験会」を開催しています。運転体験のほかに車両基地の見学もできます。場所は富山ライトレール本社(城川原駅)・車両基地。対象者は小学生以上で事前応募・抽選制。2018年は10月13日(土)開催です(応募の締切は10月3日)。

■「富山ライトレール」運行情報
運賃/大人200円、子ども100円(全区間)※ICカード割引あり
対応ICカード/passca,ecomyca


万葉線【富山県】

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「万葉線」は富山県高岡市と射水市を結ぶ路面電車です。「高岡駅停留場〜六渡寺駅」(高岡軌道線)はほとんどの区間が車道を走る併用軌道で、「六渡寺駅−越ノ潟駅」(新湊港線)は新設軌道を走っています。

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富山県高岡市はドラえもんの作者、藤子・F・不二雄さんの出身地ということで、「ドラえもんトラム」が運行中。2018年8月31日までの期間限定でしたが、好評につき2021年8月末まで期間が延長されました。

ドラえもんトラムペーパークラフト付きの1日フリーパス発売中

万葉線を1日自由に乗り降りできるフリーパスに、ドラえもんトラムのペーパークラフトが付いた「万葉線1日フリーパス ドラえもんトラムペーパークラフト付き」が発売中。価格は大人1,000円、子ども600円で、万葉線株式会社(米島口停留場そば)、万葉線車内で販売しています。

■「万葉線」運行情報
運賃/大人150〜350円、子ども80〜180円
対応ICカード/なし

福井鉄道福武線【福井県】

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「福井鉄道福武線」は福井県福井市と越前市を結ぶ総距離21.5kmの路線です。福井市内の約3.5kmが車道との併用軌道になっていますが、鉄道路線であるため大型の鉄道用車両が走行可能で、併用軌道を鉄道車両が走る珍しい光景が見られるほか、「えちぜん鉄道三国芦原線」との相互直通運転が行われています。

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ただ、2016年には写真の「200形」が引退するなど鉄道用車両は数を減らしていて、現在定期運行されているのは路面電車タイプの低床車両のみとなっています。2013年からは新型の超低床車両F1000形(通称FUKURAM/フクラム)を導入されました。

ドイツ製「レトラム」が期間限定運行

福井鉄道福武線では、ドイツ・シュツットガルト市電で使われていた路面電車を改修した「F10形(通称RETRAM/レトラム)」を春と秋の期間限定で運行しています。2018年秋の運行は、9月15日(土)〜10月13日(土)の土日祝日です。

■「福井鉄道福武線」運行情報
運賃/大人160〜400円、子ども80〜200円
対応ICカード/なし


豊橋鉄道東田本線【愛知県】

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「豊橋鉄道東田本線」は1925年(大正14年)に開業した東海エリアで唯一の路面電車です。JR豊橋駅前にある「駅前」を起点に豊橋市内を走る総距離5.4kmの路線で、市民からは「市内線」の名で親しまれています。

6〜9月には「納涼ビール電車」、11〜1月には車内でおでんが食べられる「おでんしゃ」を運行。また、毎年夏休みには営業所見学&運転体験イベントを開催しています。

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「井原〜運動公園前」の区間には、鉄道路線では日本一の急カーブ(通称R11)があることで知られています。写真の最新車両「T1000(通称ほっトラム)」では通過できないほどの急カーブです。

道路から車庫が見渡せる!

終点「赤岩口」のすぐ隣には東田本線の車庫があります。道路から車庫の様子が見渡せるので、豊橋鉄道東田本線を乗りにいった際は要チェックです。

■「豊橋鉄道東田本線」運行情報
運賃/大人150円、子ども80円(全区間)
対応ICカード/manaca(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)

京阪電鉄大津線【京都府・滋賀県】

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「京阪電鉄大津線」は、京都市の御陵駅と大津市のびわ湖大津駅までを結ぶ「京津線」(総距離7.5km)と、大津市内の石山寺駅から坂本比叡山口駅を結ぶ「石山坂本線」(総距離14.1km)を合わせた総称です。1912年(明治45年)に京津線が開業し、翌年に石山坂本線が運行をはじめました。

軌道線ながら軌間は広めの1,435mm(標準軌)を採用。京津線は京都市営地下鉄東西線と直通運転を行っていて、日本で唯一の地下鉄と軌道を走る路線となっています。

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車道との併用軌道は「びわ湖大津駅〜上栄町駅」(京津線)と「びわ湖大津駅〜三井寺駅」(石山坂本線)の区間。石山坂本線は2両編成で運行していますが、京津線では写真の「京阪800系電車」が4両編成で運行しており、大型の電車が路面を通行する姿は圧巻です。

毎年11月に「錦織車庫」でイベント開催!

石山坂本線「近江神宮前」に隣接する「錦織車庫」では、毎年11月3日(文化の日)に「大津感謝祭」が開催されています。運転体験や洗車機を通過する列車への乗車体験、制服を来ての記念撮影など、家族で楽しめる入場無料のイベントです。

なお、「近江神宮前」から「坂本比叡山口」方面への線路沿いに道路を進んでいくと、普段でも「錦織車庫」の様子がよく見えます。

■「京阪電鉄大津線」運行情報
運賃/京津線:大人170〜240円、子ども90〜120円
石山坂本線:大人170〜320円、子ども90〜160円
対応ICカード/PiTaPa、ICOCA(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)


京福電鉄嵐山本線・北野線【京都府】

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通称「嵐電(らんでん)」の名で知られるのが、京福電鉄の「嵐山本線」と「北野線」です。

「嵐山本線」は1910年(明治43年)に開業した、「四条大宮〜嵐山」を結ぶ総距離7.2kmの路面電車です。「西大路三条〜山ノ内」の区間と、「蚕ノ社」および「太秦広隆寺」付近が車道との併用軌道になっています。

「北野線」は全線が新設軌道ですが嵐山本線と同じく路面電車の形式です。開業は1925年(大正14年)で、「北野白梅町駅〜帷子ノ辻駅」の3.8kmを走っています。

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現役で走る主な車両は1975年製のレトロな「モボ101形」をはじめ、銘菓・井筒八ッ橋のラッピングが施された「夕子ちゃん号」、平安遷都1200年を記念して製造された「モボ21形」など、さまざまな車両が活躍しています。

特典多数のお得な切符!

沿線の神社や「駅の足湯」など約30施設の特典が受けられる「嵐電1日フリーきっぷ」(大人500円、子ども250円)や、「東映太秦映画村」の入村券がセットになった「嵐電・映画村セット券」(大人2,300円、中高生1,400円、小学生1,200円)など、お得な切符が用意されています。

■「京福電鉄嵐山本線・北野線」運行情報
運賃/大人220円、子ども110円(全区間)
対応ICカード/らんでんカード、PiTaPa(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)

「東映太秦映画村」の詳細を見る「嵐山温泉 駅の足湯」の詳細を見る

阪堺電気軌道阪堺線・上町線【大阪府】

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「阪堺電車」や「阪堺電軌」と称される「阪堺電気軌道」は、沿線住民からは親しみを込めて「チン電」とも呼ばれている路面電車です。

「阪堺線」は1911年(明治44年)に開業した大阪市と堺市を結ぶ総距離14.1kmの路線で、「東玉出〜住吉鳥居前」や「神名町〜御陵前」が併用軌道となっています。

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「上町線」は1900年(明治33年)に開業した路線です。大阪市内の天王寺と住吉を結ぶ総距離4.4kmの路線で、併用軌道は「天王寺駅前〜阿倍野」「北畠〜帝塚山三丁目」の区間です。

走行車両は最新型の超低床車両「阪堺1001型」(堺トラム)をはじめ、レトロな「モ161形」(非冷房車のため夏季運休)など新旧さまざまな車両が運行しています。

堺市巡りにおすすめのお得なフリーパス!

阪堺電車を使った観光におすすめなのが「堺おもてなしチケット・阪堺拡大版」(大人700円・子ども350円)。阪堺電車の1日フリー乗車と南海バスの指定エリア乗車、約80のお土産店・レストラン・ホテルなどで割引やサービスなどの特典が受けられます。

■「阪堺電気軌道阪堺線・上町線」運行情報
運賃/大人210円、子ども110円(全区間)
対応ICカード/PiTaPa(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)

「阪堺電車」の詳細を見る

岡山電気軌道東山本線・清輝橋線【岡山県】

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「岡山電気軌道」は通称「岡電」と呼ばれる岡山市内を走る路面電車です。路線は「東山本線」と「清輝橋線(せいきばしせん)」の2本があり、全線が車道との併用軌道です。

1912年(明治45年)に開業した東山本線は「岡山駅前〜東山・おかでんミュージアム駅」を結び、沿線には岡山城や美術館、後楽園など見どころがいっぱいです。

清輝橋線は東山本線の「柳川」から「清輝橋」までを結ぶ路線で、1928年(昭和3年)に開業しました。

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「MOMO(モモ)」の愛称をもつ超低床電車「9200形」(写真)や主力車両「7900形」のほか、かつて「東武日光軌道線」で運行していた貴重な「東武100形電車」(現3000形)も活躍しています。

親子で楽しめる「おかでんミュージアム」

「おかでんミュージアム+水戸岡鋭治デザイン」は、「東山・おかでんミュージアム駅」の隣にある博物館。岡電を走る「MOMO」など多数の鉄道車両をデザインした水戸岡鋭治さんが車両工場の一部のリノベーションを手がけた施設です。

展示やシアターのほか、プラレールや木のプールなどで遊べるスペースもあり、親子で楽しめるスポットです。入館料は大人1,000円・子ども500円ですが、路面電車1日券などを提示すると半額になります。

■「岡山電気軌道東山本線・清輝橋線」運行情報
運賃/大人100〜140円・子ども50〜70円
対応ICカード/Hareca、PiTaPa(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)

広島電鉄市内線【広島県】

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「広島電鉄市内線」は広島市内を走る6線8系統の軌道線の総称です。

広島市の中心部を東西に走る「本線」、本線から分岐し広島港へ向かう「宇品線」、本線と舟入地区の住宅街を結ぶ「江波線」、創業路線のひとつで中央区内のみを走る「白島線」、南区内の京橋川沿いを走る「皆実線」、本線と横川地区を結ぶ「横川線」があります。

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市内線の総距離は19kmで、ほぼ全線が車道との併用軌道です。市内線に直通運転をしている「宮島線」(鉄道路線)を合わせると35.1km、総延長・輸送人員ともに路面電車としては日本一の規模を誇ります。

その充実ぶりから広島市は「日本一の路面電車の街」として知られています。

往年のレトロな電車が多数運行中!

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これまで広島電鉄は、京都市電・神戸市電・大阪市電・西鉄北九州市電・福岡市電などから車両を購入・運用しており、往年の貴重な車両を現在も見られるのが魅力です。また、広島への原爆投下で被害を受けた「被爆電車」として知られる「650形」(651・652号車)が現役で運行しているのも驚き!

「ヌマジ交通ミュージアム」にも「650形」が展示

「650形」の654号車が、広島市にある「ヌマジ交通ミュージアム」に被爆当時の塗装で展示されています。毎月第3土曜日には車内を見ることができます。

■「広島電鉄市内線」運行情報
運賃/大人180円、子ども90円(全区間)※宮島線は区間運賃制
対応ICカード/PASPY(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)

「広島の路面電車」の詳細を見る

伊予鉄道松山市内線【愛媛県】

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「伊予鉄道」は1887年(明治20年)に創業した鉄道会社です。「松山市内線」は松山市駅を中心に、市内の観光スポットや名所を網羅する5線(総距離6.9km)から成り立っています。

日本の路面電車としては珍しく、全路線で軌道への自動車の進入が禁止となっています。

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「大手町線」は伊予鉄道の鉄道路線「高浜線」と2カ所で平面交差します。路面電車と鉄道が平面交差するのはここが日本で唯一。「大手町駅前」付近ではほぼ直角に(写真)、「古町」付近では斜めに交差します。

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「道後温泉〜西堀端」を結ぶ「城南線」や、「松山市駅〜南堀端」を結ぶ「花園線」では、かつて松山市内を走っていたSLを復元したディーゼル機関車「坊ちゃん列車」が運行しています。

夏目漱石の小説「坊ちゃん」にも登場することからこの名前がつきました。乗車料は大人800円、子ども400円です。

入場無料の「坊ちゃん列車ミュージアム」へ行こう!

「松山市駅」近くの伊予鉄グループ本社ビル1階には、入場無料の「坊ちゃん列車ミュージアム」があります。伊予鉄道の蒸気機関車1号車(レプリカ)や今昔の松山市を再現した鉄道ジオラマ、貴重な車両部品などが展示されています。

■「伊予鉄道松山市内線」運行情報
運賃/大人160円、子ども80円(全区間)
対応ICカード/ICい〜カード

「坊っちゃん列車」の詳細を見る「坊っちゃん列車ミュージアム」の詳細を見る

とさでん交通伊野線・桟橋線・後免線【高知県】

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「とさでん交通」が運営する路面電車は、前身の「土佐電気鉄道」によって1904年(明治37年)に開業しました。現在は主に高知市内を走る「伊野線」「桟橋線」、南国市後免町と高知市はりまや橋を結ぶ「後免線」の3線があります。総距離25.3kmで広島電鉄に次ぐ路線距離です。

「910号」(ポルトガル・リスボン)や「320号」(オーストリア・グラーツ)、「198号」(ノルウェー・オスロ)など、海外生まれの車両を所有。開業当時の車両を復刻した「維新号」などとともに、イベントや貸切で運行しています。

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伊野線は市外地区のほとんど、桟橋線の全線、後免線の「後免町」や「西高須」付近を除く区間が車道との併用軌道になっています。

「朝倉」では、写真のように現在では貴重な「タブレット交換」を見ることができます。 

なお、後免線の「一条橋〜清和学園前」の区間は距離が84mしかなく、日本一短い隣接駅としても知られています。

3両同時に曲がる「トリプルクロス」

はりま屋橋交差点は線路が交わる平面交差になっています。それだけでも珍しいのですが、この交差点は路面電車が3両同時に右左折する通称「トリプルクロス」が見られる場所として鉄道ファンに知られています。

「トリプルクロス」が見られる時刻は平日の午前8時12分頃。通常は発生しませんが、遅延などが起こると見られることがあります。

■「とさでん交通伊野線・桟橋線・後免線」運行情報
運賃/大人120〜460円、子ども60〜230円
対応ICカード/ですか


長崎電気軌道【長崎県】

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1865年(江戸時代末期)に日本で初めて人を乗せて汽車が走ったことから「日本の鉄道発祥の地」とされる長崎市を走るのが「長崎電気軌道」。1915年(大正4年)に開業した5線4系統の路面電車です。市民からはシンプルに「電車」と呼ばれ親しまれています。

5路線5系統が走り、総距離は11.5km。長崎市内の名所を結んでいるので、観光に便利な交通機関です。

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かつて仙台を走ってた「1050形」や箱根登山鉄道から譲り受けた「150形」、東京都交通局が保有していた元都電2000形の「700形」など、バラエティに富んだ車両が走っています。

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現行最新型の「5000形」(写真)や「3000形」といった超低床車両も運行されています。

乗り物好きは「長崎路面電車資料館」も見学!

「原爆資料館」の停留場からすぐのところにあるのが、入場無料で見学できる「長崎路面電車資料館」。昔の写真や車両部品、パネル展示などで長崎の路面電車の歴史がわかるほか、鉄道模型やジオラマや展示されています。

■「長崎電気軌道」運行情報
運賃/大人120円、子ども60円(全区間)
対応ICカード/長崎スマートカード

「長崎路面電車資料館(長崎電気軌道)」の詳細を見る

熊本市電【熊本県】

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「熊本市電」は熊本市交通局が運営する路面電車です。1923年(大正12年)に開業し、路線数は5線で運行系統は2系統があります。

総距離は18.6kmで「洗馬橋〜新町」以外のすべての区間が車道との併用軌道です。写真のように軌道を芝生で緑化する事業を進めています。

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日本の路面電車としては初めて冷房装置が付いた車両「1200型」を運用した熊本市電。現行の車両も、昭和26年に製造された「1060型」や、日本で初めてVVVFインバータ制御を採用した「8200型」、日本初の超低床電車「9700型」などさまざまです。

観光には「わくわく1dayパス」がお得!

「わくわく1dayパス」は、熊本市電のほか、熊本電鉄の電車・バス、産交バス、熊本都市バスなどに1日に乗り放題で、「熊本城ミュージアム わくわく座」や「熊本市動植物園」などの施設で割引入場できる特典もついた1日乗車券。

パスは700円・900円・2,000円の3種類があり、乗れる区間が異なりますが、熊本市電はすべてのパスで全線利用できます。

■「熊本市電」運行情報
運賃/大人170円・子ども90円(全区間)
対応ICカード/でんでんnimoca(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)

「熊本市動植物園」の詳細を見る

鹿児島市電【鹿児島県】

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「鹿児島市電」は鹿児島市が運営する日本最南端の路面電車です。1914年(大正3年)に開業し、現在は4線2系統・総距離13.1kmを運行しています。

「涙橋〜谷山」をのぞくすべての区間が車道との併用軌道になっていて、上下線の軌道間に架線柱があるセンターポール方式を採用。また、併用軌道の区間(交差点は除く)が芝生で緑化されているのも特徴です。

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現在運行している車両は、超低床車両「7500形(ユートラム2)」(写真左)や昭和34年導入の「600形」(写真右)、主力車両の「9500形」などが運行。2017年には最新の超低床車両「7500形(ユートラム3)」が導入されました。

また、鹿児島市電100周年を記念して制作された観光レトロ電車「かごでん」も土日祝日に運行中。「鹿児島中央駅前」から「鹿児島駅前」を経由して戻るルートを走り、大人340円 小児160円です(「鹿児島駅前」から乗車の場合は半額)。なお、毎週金曜日(祝日除く)は通常の運行便でも「かごでん」が走ります。

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鹿児島市は桜島の噴火による降灰で窓が開けられないこともあるので、車両の冷房化が国内でもかなり早くから推し進められ、昭和61年には常用車両の完全冷房化を達成しています。

火・木・金は電車整備工場見学!

鹿児島市交通局では、毎週火・木・金曜日に電車整備工場を見学できるツアーを実施しています。料金は無料ですが、見学希望日の2日前の午前中までに申し込みが必要です。

なお、電車整備工場の隣にある市電の展示資料室(鹿児島市交通局3階)や「上荒田の杜公園」も車両基地の様子がよく見えるスポットです。

■「鹿児島市電」運行情報
運賃/大人170円・子ども80円(全区間)
対応ICカード/Rapica(交通系ICカード全国相互利用サービス対応)

レトロなイメージのとおり、昔なつかしい貴重な電車が現在も走る路面電車。車と並走したり、一緒に信号待ちをしたり、普通の鉄道とは違った風景が見られるのも大きな魅力です。ぜひ家族で乗りに出かけてみてくださいね。

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