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【プロが選ぶ】「ハッピーセット」おすすめメニュー&組み合わせ

掲載日: 2020年2月12日更新日: 2020年2月12日いこーよ編集部

人気おもちゃがセットで付いてくるマクドナルドの「ハッピーセット」。子供がおもちゃを全種類集めたがることもあり、複数買うママパパも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、子育て両立・共育支援事業を行う「エスキッチン」で食育サポーターとして活躍する食のプロ5人に、「ハッピーセット」のメニューの中から、子供におすすめの組み合わせを選んでもらいました。

※成分値などの情報はマクドナルド公式サイトに基づきます(2020年1月時点)

子供におすすめの「ハッピーセット」メニュー3選

今回は、管理栄養士や栄養士、調理師などの資格を持つ食のプロの5人が集まり「ハッピーセット」をテーマに座談会を敢行。通常のハッピーセットと朝マックのハッピーセットのメニューの中から、子供におすすめの「ハッピーセットの組み合わせ」をそれぞれ3パターン選んでもらいました

まずは通常メニューからです。

<おすすめ1>ハンバーガー・スイートコーン・ミルク(合計450kcal)

【おすすめのポイント】
食事全体の栄養バランスを考えた際に、一番バランスがとれているのがこの組み合わせです。マクドナルドのミルク1パック当たりのカルシウムの量は227mg。成長期に必要なカルシウムをとるには、ミルクを選ぶのがおすすめです。牛乳が苦手な場合やアレルギーがある場合には、野菜ジュースに変更しても良いでしょう。

サイドメニューをポテトにすると、脂質や塩分が増えて高カロリーになってしまうため、スイートコーンを選択するのが望ましいです

<おすすめ2>チーズハンバーガー・スイートコーン・爽健美茶(合計363kcal)

【おすすめのポイント】
通常メニューのハッピーセットの中では高カロリーなチーズバーガー(307kcal)ですが、チーズが入っているため、ハンバーガーと比べるとカルシウムが91mg増えるのが良い点です

チーズバーガーを選ぶ場合は、エネルギーを抑えるためサイドメニューにスイートコーン、ドリンクに爽健美茶(0kcal)を選ぶのがおすすめです。

他のドリンクを選ぶ場合、野菜ジュース(77kcal)やミルク(138kcal)に変更してもいいですが、トータルのエネルギー量(504kcal/ミルクの場合)が高くなります。また、ミルクにするとカルシウムの摂取量が増えるのは良い点と言えます

サイドメニューにポテトを選びたい場合は、親子でシェアするなどして工夫しましょう。

<おすすめ3>プチパンケーキ・スイートコーン・ミルク(合計355kcal)

【おすすめポイント】
トータルバランスが良く、朝食や昼食、おやつにおすすめの組み合わせです。プチパンケーキ(161kcal)は、メインメニューの中ではエネルギーが低いので、ソースのりんご&クリーム(31kcal)を付けてもOKです。パンケーキそのものに甘みがあるので、ソースを付けずにそのまま食べるのもおすすめです。

また、飲み物を爽健美茶にすると合計217kcalになり、さらにエネルギーを抑えることができますよ

続いては、朝マックでのおすすめ組み合わせです。


<おすすめ1>エッグマックマフィン・スイートコーン・野菜生活100(合計444kcal)

【おすすめポイント】
朝食やブランチに、しっかり食事をとりたいときのおすすめです。エッグマックマフィン(311kcal)には、カルシウム(171mg)が含まれています

ドリンクをミルク(138kcal)にした場合は、トータルのエネルギー量がやや高め(505kcal)になるので、野菜ジュース(77kcal)か爽健美茶(0kcal)がおすすめです

<おすすめ2>プチパンケーキ・スイートコーン・ミルク(合計355kcal)

【おすすめポイント】
通常メニューでもランキング入りした組み合わせ。この組み合わせは、朝マックでも注文可能です。パンケーキとミルクの組み合わせは相性が良く食べやすいので、アレルギーがなければ、手軽にカルシウムを摂取できるミルクを選ぶのがおすすめです

<おすすめ3>ホットケーキ・スイートコーン・ミルク(合計シロップなし513kcal/シロップあり634kcal)

【おすすめポイント】
メインにホットケーキを選びたいときに、おすすめの組み合わせです。サイドとドリンクは、2位のプチパンケーキと同じです。この組み合わせで、362mgのカルシウムを摂取できます。ちなみに、3歳〜5歳児が1日に推奨されるカルシウム摂取量は男児で600mg、女児で550mgです。

ホットケーキのケーキシロップ(121kcal)は高カロリーなので、かけすぎには注意してください


ポテト・ナゲットを食べたいときは?

ポテトやチキンマックナゲットを選びたい場合に、おすすめの組み合わせも選んでもらいました。

プチパンケーキ・ポテトS・爽健美茶(合計393kcal)

【おすすめポイント】
サイドメニューにポテト(232kcal)を選ぶ場合は、全体的にエネルギーが高くなりがちです。ドリンクをお茶にするなど、メインやドリンクのエネルギーをなるべく抑えるように意識するといいでしょう

栄養面が偏らないように、ドリンクを野菜ジュースにするのもおすすめです。ほかの食事で、成長期に必要なカルシウムや野菜を意識してとるようにしてみましょう。

チキンマックナゲット5ピース・スイートコーン・爽健美茶(合計326kcal)

【おすすめポイント】
チキンマックナゲットは、たんぱく質・脂質に栄養が偏りがちです。サイドに選ぶものは、高カロリーなポテトではなくスイートコーンを選びましょう。ドリンクは炭酸飲料よりも、お茶や野菜ジュースがおすすめです。朝食や昼食というよりは、おやつとして食べるといいと思います。

チキンマックナゲットには2種類のソースがあり、バーベキューソース(33kcal)とマスタードソース(44kcal)が選べます。ナゲットとソースを合わせたカロリーは303kcal〜314kcalとなり、ハンバーガー(256kcal)やチーズバーガー(307kcal)のエネルギー量を上回ります。

子供一人で食べるのではなく、親子でシェアして食べるのがおすすめです

ハッピーセットのメニュー選びのコツは? 塩なしポテトも!

ハッピーセットを選ぶ際に、気を付けたいポイントはありますか?

淵江(管理栄養士)「厚生労働省による『日本人の食事摂取基準(2020年版)』によると、3歳〜5歳の子供の目標摂取量は、男児が1日1,300kcal、女児で1,250kcalです。昼食は、1日の目標摂取量のおよそ35%を摂取できれば良いので、昼食の目標量は約455kcalとなります。この値を基準にして選ぶのがおすすめです

高橋(管理栄養士)「マクドナルドの公式サイトでは、メニューを選んで栄養バランスをチェックすることができます。総エネルギー量や食事についてのアドバイスも確認できるので、調べてからメニューを選ぶのが良いですね

加野(調理師)「脂質や塩分が多くなりがちなことを考慮すると、サイドメニューはポテトよりもスイートコーンがおすすめです。ドリンクは、メインやサイドを何にするかによって、爽健美茶やミルク、野菜生活を選ぶのがベターだと思います」

鈴木(栄養士)「ミルクは成長期にとくに必要なカルシウムが含まれているのでいいですね! ミルクを頼まない場合は、ほかの食事で積極的に摂取してほしいです」

淵江「マクドナルドのミルク1パックには、カルシウムが227mg含まれています。これは1日の摂取目標数値の約50%にあたるので、ミルクを選ぶだけでかなりカルシウムを摂取できます

「ただし、サイドにポテトを選ぶ場合は1食のエネルギーが高くなり過ぎます。そんなときは、ドリンクとは別にお水をもらって、ミルクを持ち帰るなどしておやつの捕食にするのもおすすめです

山田(管理栄養士)「塩分が高いポテトは、『塩なし』でオーダーすることも可能です。ハンバーガーのケチャップや、マスタードなどの調味料も、オーダー時に好みの量を伝えると対応してもらえるので、希望を伝えておくと量を調節できます。ナゲットのソースやパンケーキのシロップも、子供が付けすぎないように、保護者が量を調整すると良いと思います」

加野「1日の1食をハッピーセットにした場合、食物繊維やミネラル、ビタミンが不足しがちです。ほかの食事では、通常より多めに野菜をとってほしいですね

淵江「メイン選びに悩むときは、炭水化物・たんぱく質が摂取できるハンバーガーかチーズバーガー、エッグマックマフィンのいずれかを選ぶのがおすすめです。プチパンケーキやホットケーキでは、たんぱく質がほとんどとれず、チキンマックナゲットではたんぱく質に偏りがちになります」

「おやつとして食べる場合は、プチパンケーキとスイートコーン、爽健美茶(合計217kcal)の組み合わせもおすすめです」

山田「ハッピーセットに関わらず、マクドナルドで食事をとる際は、前後の食事で栄養面を調整するように意識したいですね」

カロリーや塩分量が気になるマクドナルの「ハッピーセット」ですが、組み合わせやオーダーによって工夫できることができますね。

どうしても補えない栄養素は、前後の食事で意識して摂り入れるなど、1日トータルの食事で栄養バランスを調整することも大切ですね。ぜひ参考にしてください。

お話を聞いたのは…

  • 加野 有美(かの ゆみ) エスキッチン食育サポーター

    大学卒業後より料理講師など食に携わる仕事を経て「食べること=生きること」をモットーに、多くの人が健康的でイキイキと過ごすことができる食の提案をしている。旬の野菜料理やパン、製菓を得意とする。調理師・食育インストラクター・国際薬膳食育師など食に関する資格を多数所持し、食育講座やレシピ提案、ライター業、イベント、出張料理と多岐にわたり活動中。保育士資格を保有し、子どもたちの食育にも力を入れている。

  • エスキッチン
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いこーよ編集部

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