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無料なのに割引や優待も! お得&便利「子育て支援パスポート」

掲載日: 2017年5月30日更新日: 2017年5月30日高柳涼子

パパママの皆さん、「子育て支援パスポート」ってご存知でしょうか。地域ぐるみで子育てを応援する社会的ムードを作ろうと、地方公共団体が企業の協賛を得ながら行っている子育て支援事業の一つです。2017年4月から各都道府県で発行したパスポートが全国どこでも利用できるようになり、便利さが一気にアップしました。そこで今回は、知って得する「子育て支援パスポート」について詳しくご紹介します。

子育て支援パスポートってどんなもの?

「子育て支援パスポート」は、各都道府県が発行しているカードのようなもの。協賛している企業・店舗で提示することで、さまざまなサービスが受けられます(別途、年齢確認ができる書類が必要な場合もあり)。

「地元の商店街で使える商品券プレゼント」や「有料育児サービス利用料の助成」など市区町村などの小さな単位で実施されている支援もありますが、こちらはもっと広い都道府県内というエリアで利用できる支援サービスです

どんな場所でどんなサービスが受けられるの?

サービスを提供するのは飲食店や百貨店など、さまざまなジャンルの施設。目立つ場所にステッカーやのぼりなどで掲示がされており、ひと目で協賛店舗であることがわかるようになっています。

サービスの内容は施設によって異なりますが、協賛店舗では下記のうち一つ以上のサービスが用意されています。

・粉ミルク用のお湯の提供
・おむつ替えスペースの提供
・授乳スペースの提供
・トイレにベビーキープを設置
・キッズスペースの提供
・ベビーカーでの入店可能
・プレゼントの提供
・飲食料金の割引や優待
・商品代金の割引や優待
・ローン金利などの優遇

子育て世帯にはうれしい内容ばかりですね。いずれも協賛店舗の善意によって提供されています。経済的に助かるのはもちろん、外出先で急に必要になることが多いおむつ替えや授乳に、気持ちよく対応してくれる施設があるのはとても心強いものですよね。


パスポートはどうすればもらえるの?

東京都の子育て支援パスポート キャプチャー画面

パスポートを発行してもらえるのは対象年齢の子どものいる世帯で、費用は無料。子どもの年齢は都道府県ごとに異なり、「小学生以下」「中学生以下」「18歳未満」の3種類です。取得する方法もさまざまあり、都道府県の窓口で申し込む、住んでいる市区町村を通じて申し込む、郵送で申し込む、子どもが通う学校を通じて配布される…など都道府県ごとに異なります。なお、全国の約半数の都道府県がパスポートをデジタル化。公式ウェブサイトから登録すると数分程度でパスポートの画像が届き、すぐに利用できる自治体も多くあります。

また、子育て支援パスポートというと、小さい子どものいる家庭が対象というイメージがあるかもしれませんが、実は「18歳未満の子どもがいる世帯が対象」「大人のみでの利用もOK」「妊娠中から登録できる」という都道府県も30以上あります。子どもが3人以上いる世帯向けにお得なサービスを提供している自治体も。まずは、自分が住んでいる都道府県のパスポート利用について調べてみましょう(記事の最後に各都道府県へのリンクあり。子どもの年齢や都道府県数はいずれも2017年4月現在)。

全国共通利用でより便利に!

このパスポートに関する大きな変化が、2016年4月からスタートした全国共通展開。これまでは利用できるエリアが各都道府県内に限られていたため、帰省先などで使いたい場合は、行き先の都道府県ごとにそれぞれ登録が必要でしたが、今回の共通展開によって1枚のパスポートを全国各地の協賛店舗で利用できるようなりました

定期的な帰省のほかにも、国内旅行や近くの都道府県までの日帰り外出など、小さい子どもを連れて遠出する機会は意外と多いもの。手間をかけずに割引やサポートが受けられるのはとても便利ですね。


実際に使っている人や自治体の声は?

2017年4月に全国共通展開に参加した神奈川県。次世代育成課の方にお話を聞いてみました。

「2017年4月1日時点で3,227施設が登録し、40,473世帯がユーザーとして登録しています。『パスポートは無料でもらえるのにお得でうれしい』というユーザーからの声や、『来店してもらういいキッカケになる』という協賛店舗からの声もいただいています。共通展開にあたって県の広報誌やチラシなどで告知を進めたおかげか、新たに登録してくれる人も増加しました」

全国の人が利用するようになれば、店舗側のメリットはさらに大きくなるので、これから協賛する企業・店舗も増えそうです。そうなれば子育て世帯の人々もさらに便利になりますね。また、神奈川県次世代育成課では全国共通展開への参加にあたって、『かながわ子育て応援パスポート』のスマートフォンアプリを作ったとのことです。

「これまでも携帯電話用のサイトはありましたが、より多くの方にパスポートを利用していただけるようにスマートフォンアプリを作成しました。協賛店舗の検索なども簡単にできるほか、スマートフォンの画面でパスポートを提示できます

アプリがあればパスポートを持ち歩いたり、バッグから探し出したりする手間が減るのでうれしいですね。

子育て世帯にうれしいサービスがたくさん受けられる子育て支援パスポート。楽しいけれど大変なことも多い子どもとの生活にきっと役立ちます。まだ持っていないパパママやプレママはぜひ登録してみましょう。

お話を聞いたのは…

  • 内閣府子ども・子育て本部

    関係省庁が緊密な連携を図りつつ、少子化対策や子ども・子育て支援施策を推進する内閣府の特別の機関

  • ホームページ
  • 神奈川県県民局次世代育成部次世代育成課

    「子どもを産むなら神奈川 子どもを育てるなら神奈川」を目指してさまざまな子育て支援を実施。2016年には、子育ての基礎知識やコミュニケーションのヒントなど、パパの「ミカタ」となる情報をスマートフォンでも見られる「かながわパパ応援ウェブサイト『パパノミカタ』」を開設した。

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ライター紹介

高柳涼子

雑誌編集部勤務を経てフリーランスに。ライティングと校正を中心に、ときどき編集もやる3児の母です。これまでに関わった分野は、求人、進学、ウェディング、アート、手芸、田舎暮らし、食育、仏教、料理など。

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