子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」は親子の成長、夢の育みを応援します!

梅雨を楽しむ!雨の日の自然は、新しい発見がいっぱい

掲載日: 2015年6月5日更新日: 2018年5月23日井上マサキ

梅雨の季節、いつもは外を走り回っていた子どもたちも、家の中で静かに遊ぶことが多くなります。何日も雨が続くと外遊びが恋しくなるもの。そんな時は、思い切って雨の中に出てみてはいかがでしょうか。プレイリーダーと一緒に自然の中で遊べる「プレイパーク」と呼ばれる公園で、雨の日の外遊びについて教えてもらいました。

雨の日に外を歩くだけで「冒険」になる!

お話をお聞きしたのは、横浜市都筑区で運営されている「まんまるプレイパーク」の代表・西田清美さん。

雨の日ならではの遊びについてうかがったところ、「雨の日は特別な道具など必要なく楽しめる」のだとか。

子どもにとっては、『雨の日に外に出る』というだけでもう特別なんですね。いつも見る景色が雨で濡れていて、そこをレインコートを着て歩く。それだけでもう冒険なんです。特別な遊びを考えなくても、普通に雨の中を歩いて買い物に行くだけで十分楽しいと思います。」

子どもにとって、雨の日に見る景色は窓からの眺めが中心。外に出れば、雨で遊具が濡れている公園など、いつもと違う光景を見ることができます。外を歩くだけで十分冒険になるんですね。

また、景色に加えて「装備」も子どもの気持ちを盛り上げる効果があるそうです。

「小さい傘を持つだけでも子どもは嬉しいんですよね。レインコートや長靴など、濡れてもいい装備を整えれば大人も安心しますし、子どもも気分が盛り上がります。最近ではベビーカーでも雨の装備があるので、しっかり準備をして出かけるといいですね。」

たまにしか着ないレインコートや長靴が「非日常」をさらに演出します。普段と違う景色や服装を体験できるのが、雨の日ならではの楽しみと言えそうです。


自然、生き物、水たまり。雨の日ならでは外遊びを楽しもう!

雨の日ならではの外遊びには、どんなものがあるのでしょうか?まんまるプレイパークのプレイリーダーに聞いてみました。

  • 水たまりをバシャバシャ!

濡れてもいい格好をしているからこそ、普段できない水遊びを楽しめるのも雨の日の特徴。水たまりの中を長靴でバシャバシャ歩きまわってみましょう。のぞきこんで、水面に映る景色を見てみたり、葉っぱを浮かべたり、小石を投げ入れたり。水たまりひとつで、できることがたくさんあります。

  • 雨の日にしか会えない生き物を探す

晴れた日に見かけるアリやダンゴムシたちは、雨の日になると姿を隠してしまいます。その代わり登場するのがカエル・カタツムリ・ナメクジといった生き物たち。茂みや木の根本をよく見ると集まっていることがあります。雨の日は生き物を観察する絶好の機会でもあるんですね。

  • 音や匂いなど、自然の変化を感じてみよう

雨の日に耳を澄ませると、ザーッという雨音に他の音がかき消され、いつもより静かになります。静かな公園などで、雨の日独特の音や匂いを感じてみるのも、この季節にしかできないことです。

  • 葉っぱについた水滴を観察

葉っぱの上についた水滴は、丸い粒のまま流れ落ちます。キラキラ輝く水滴を眺めたり、地面を濡らす水の流れを追うのも楽しいものです。

このように、目・耳・鼻を使って雨の日を楽しんでみましょう。いつもとは違った、自然の美しさや不思議に気づけるはずです。

ちなみに、まんまるプレイパークでは雨が降るとブルーシートを使って大きなテントを張るそう。テントの中でおしゃべりをしたり、トランプを楽しんだり、焚き火にあたるなどして過ごすのだそうです。気分はアウトドアですね。


「出かける前」に帰宅後の準備をしておく

雨のなか出かけたあとは、親子ともに体が冷えてしまうもの。帰宅してから慌てないように、お出かけ前にある程度の準備をしておくとスムーズです。

  • お風呂/シャワーの準備

帰宅後は温かいお湯に浸かって、体を温めるようにしましょう。衣服まで濡れたときのために、脱衣所に着替えを用意しておくと安心です。

  • 玄関からお風呂場までバスタオルを敷いておく

足の先まで濡れてしまった子どもが玄関から駆け込んで、家の中があちこちビショビショに…なんてことも。事前にお風呂場までタオルの道を作っておけば慌てずに済みます。

  • お昼寝用の布団を敷いておく

体を動かしたあとにゆっくり温まれば眠気もやってきます。楽しく遊んだあとはお昼寝タイムに…。

まずは「家の近所を一周」から

西田さんいわく、雨の日に外で遊べるかどうかは「親の気持ちにかかっている」そう。

「子どもが雨の日に外に出たいと思っても、親が『濡れるからダメ』と断ると遊べなくなってしまいます。風邪をひいてしまうかも、という心配もあると思いますが、しっかり準備をした上で思い切って外に出るのもよい経験になります。まずは家の近所を一周する、くらいから始めてはどうでしょうか。

何かあったらすぐに家に戻れる範囲なら大人も安心です。たとえ家の近所でも、雨の日ならば子どもにとっては大冒険。お揃いのレインコートなどを用意すれば、より雨のお出かけが楽しくなりそうですね。

雨の日のおでかけ情報がたくさん!

体を思い切り動かせる屋内アスレチック、学びにつながる科学館や博物館、屋内テーマパークなど、親子で遊べるスポットが盛りだくさん! 雨を気にせず親子で楽しい1日を過ごそう♪

雨の日のおでかけ特集

お話を聞いたのは…

  • まんまるプレイパーク代表 西田清美さん

    独身時代、大阪で地域一体となった子育て環境に感銘を受ける。横浜に越してきてから、地域の人が集まる場所を作ろうと「まんまるプレイパーク」を創設。「NPO法人 横浜にプレイパークを創ろうネットワーク」に加入し、プレイパークの活動を継続。まんまるプレイパークは今年で10年目を迎える。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • RSS
  • follow us in feedly
  • チェック

ライター紹介

井上マサキ

1975年生まれ。小学生の娘と保育園の息子を持つ二児の父です。SE時代に会社で男性初の育児休暇を取得。フリーライターに転身後も家事育児を続け「ほぼ主夫」状態に。IT、ネット、スマホが得意分野。路線図が好きで、額縁に入れて飾るほど。

ライターの最新記事

あなたにオススメの記事