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【てぃ先生に聞く】「赤ちゃん返り」「兄弟喧嘩」の対処法

掲載日: 2017年4月6日更新日: 2017年5月16日金子 陽子

Twitterフォロワー数40万人の人気イケメン保育士・てぃ先生が、パパママからの質問にお答えする連載企画! 今回は「子どもとのコミュニケーションの悩み」をテーマに、親子や兄弟・姉妹間の困りごとや信頼関係の築き方について、2回にわけて教えていただきます。最初は「赤ちゃん返り」と「兄弟喧嘩」の対処法をご紹介!

連載第1回 前編「子どもの『登園しぶり』はどう解決?」もチェック!

上の子が赤ちゃん返りをしたら、とことん甘えさせよう!

質問1
下の子が生まれてから、ママに甘えたいのか、朝の準備に時間がかかっています。どうしたら良いですか?
(ゆーみんさん/0歳女の子、4歳女の子ママ)

てぃ先生からのアドバイス

4歳のお姉ちゃんはいわゆる「赤ちゃん返り」の真っ最中なんでしょうね。極端な言い方をするなら、下の子は放っておいて(もちろん最低限のケアはしますよ!)上の子を優先的に見てあげてください。二人同時に泣き出したら真っ先に上の子をなだめてあげましょう

下の子に手がかかって「これくらい自分でやってほしい」とか「お姉ちゃんなんだから…」と思ってしまうこともあるかもしれません。でも4歳ともなれば、「あの時かまってくれなかった」という寂しい思いはずっと残ります。

それよりも、上の子にいま必要なのは「ママは自分のことをちゃんと見てくれる」「変わらず愛してくれている」という実感です。

朝の準備に限らず、上の子が求めてきたときは思いっ切り甘えさせてあげてください。着替えを手伝ったり、ご飯を食べさせたり…。ママがとことん付き合ってあげれば、次第に満たされ「こんなことまでやってもらって恥ずかしい」という意識が自然と出てくるはずです。

甘え癖がついて何もできなくなる…なんてことはありません! だって自転車に乗れるようになった子がママに後ろを押してもらったからといって、乗り方は忘れないでしょう?「押して〜!」と甘えてくるうちが花なんです。

とはいえ、下の子もいる中でママも大変でしょうから、パパにもお願いして、上の子のお世話や家事をフォローしてもらえるといいですね!


妹に泣かされる姉…その弱さを長所に変えるのが大切!

質問2
6歳と2歳の娘がいます。長女は幼稚園ではしっかりしていますが、家に帰ると姉妹喧嘩が絶えず、妹に泣かされています。もう少し強くなってもらうにはどうしたら良いですか?
(ちょびちょびさん/6歳女の子、2才女の子のママ)

てぃ先生からのアドバイス

うーん、強くならなくてもいいんじゃないかなあ。だって逆だったら困りますよね。6歳のお姉ちゃんが2歳の妹を毎日泣かせていたら、ちょっと問題です。

文面を読む限り、我慢強くてやさしいお姉ちゃんなんだなと思いました。むしろそこを伸ばしてあげることが大切ではないでしょうか。喧嘩に負けて泣いていたら、「叩かれても叩き返さないで『強いお姉ちゃん』だね」と言って褒めてあげる。変に「しっかりしなさい!」と叱りつけるより、姉としての自覚が育まれると思います。

そして「嫌だったね。○○ちゃん(妹)に言っておくね」と、常にママが間に立つことも大事です。姉・妹関係なく、悪いことをした方を叱るというスタンスで、お姉ちゃんをかばってあげる。「ママが守ってくれる」という安心感を持てるよう接してくださいね

ありのままを認めることからはじめよう

てぃ先生のアドバイスに共通するのは、「その子の“今”や“ありのまま”を受け止めて」という想い。兄・姉・弟・妹といった役割で子どもを見ると問題に思える行動も、その子自身の感情や個性に目を向け、寄り添えば、親子の絆を深め、長所を伸ばすきっかけになりそうですね。

次回の「『親子関係』の向き合い方」に関する質問でも、てぃ先生の温かいアドバイスをお届けします。どうぞお楽しみに!

お話を聞いたのは…

  • てぃ先生

    関東の保育園に勤める男性保育士。ツイッターで保育園の日常をつぶやき続け(@_HappyBoy)、フォロワー数は43万人(※)超に。著書『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか。』、『ハンバーガグー!』(いずれもKKベストセラーズ)のほか、原作を担当するマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA)も好評。オフィシャルブログや子育て関連のメディア、各地での講演会で、子育てや保育に関するポジティブなメッセージを発信。ちなみにアラサー・未婚、猫と二人暮らし。 ※共に2018年1月現在。

  • てぃ先生 Twitter
  • てぃ先生 オフィシャルブログ
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ライター紹介

金子 陽子

1976年生まれ。3年間のOL生活を経てコピーライター、編集ライターの道へ。連日終電ときどき徹夜の会社員生活に限界を感じた36歳の夏、待望の娘を授かり、独立。いい歳をして人見知りながら人物インタビューは大好き! 大抵その人のファンになる。いまだに3歳の娘のお肉が赤ちゃんみたいにフニフニで癒される。

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