海の環境を守るためにさまざまな活動を行う「海と日本PROJECT」と、「いこーよ」がタッグを組んだ海イベント「海のおもいで創造プロジェクト」が、神奈川県・鎌倉材木座で開催されました。
海をもっと身近に知ろう！
同イベントは、未来を担う子供が海を身近に感じて興味を持ったり、好きになってもらうことで、海に関する環境問題などを「自分ごと」として捉え、未来へ引き継ぐアクションの輪を広げたい想いから開催されています。
今回は、神奈川県の学童保育「フューチャーテーブル」に所属する子供たちが参加してくれたイベントに密着！ 海でさまざまな体験をする中で、子供がどのように変化していったのかをレポートします。
イベントは、まず海について知ってもらうことから。参加者の中には、今回初めて海で遊ぶという子供も！
近年は、海に連れていく保護者が減っていたり、学童保育などでも安全性の観点から海で遊ぶプログラムの実施が難しいという背景から、子供たちが海に触れる機会が少なくなっています。
とはいえ、食や輸送、文化など、私たちの生活と密接に関係する「海」について知ることはとても重要です。海は暮らしと直接繋がっていて、自分たちが海に支えられ、海に生かされているという「海との繋がり」を感じることで、海の資源や環境を大切にする心が芽生えていきます。
イベントでは、海とプールの違いや、海と私たちの生活との関係や役割について、紙芝居形式で伝えます。身近な例を挙げて紹介するので、子供たちにも伝わりやすく、真剣な表情で話を聞いていました。
現役ライフセーバーの林亮太さんからは、ライフセーバーの仕事はなにか、海のゴミを減らすためにできることはなにかなど、海にまつわるクイズを出題。子供たちからさまざまな答えが飛び交い、海の安全や海のゴミについて考える機会になったようです。
海を楽しもう！
子供たちが海について「もっと知りたい！」と感じたところで、いよいよ実際に海に入って遊びます。
まずはしっかりと準備運動をして、遊ぶときの注意点を確認します。一度海に入って、海の底に硬いものが落ちていないか、どこまでなら入って平気かなど、安全性を子供たち自身でしっかりと確認していました。
海に入るときは2〜3人ずつのバディを組んで、お互いに安全確認がとれる体制をつくります。現役ライフセーバー指導のもと、このような体験ができるのも同イベントの魅力です。
子供たちは、海の中を歩いたり、走ったりするだけでも発見がたくさん！ 波の抵抗を受けながら、進む難しさや潮水の塩辛さなど、思い思いに楽しみました。
最初は海が苦手だと話していた子供も、慣れてくると全員がキラキラした笑顔で遊ぶ様子が印象的でした。
イベントでは、ライフジャケットを着て、何も着けずに浮いたときとの違いを体感するコーナーも。ライフジャケットを着ると、水中でも簡単に身体が浮くことや、大人が確認して正しく着る方法など、体験を通してしっかりと学ぶことができました。
お昼休憩を挟んで午後からは、ニッパーボードを使ってパドリングに挑戦します。本格的な海のレジャーに子供たちも大興奮！
ボードに身を任せて波に乗る初めての体験に、「楽しい！」と何度もチャレンジ。子供たちの表情はイベント開始時とはまるで別人で、活き活きした表情からも、海の虜になっていました。
海について学んだこと・感じたこと
一日海を満喫したあとは、海での体験をアウトプットします。「海遊びで気をつけることは？」「ライフガードのお仕事で大切なことは？」「海を守るためにできることは？」などの問いに、次々と回答していく子供たち。実際に体験を通して学んだことが、しっかりと身についていました。
最後にイベントの感想を聞いてみると、「水が冷たくて気持ちよかった」「波に乗ったのが楽しかった！」「クイズがおもしろかった」「もっと海について知りたいと思った」など、うれしい声がたくさん！
「今度海に行ったら落ちてるゴミを拾おうと思った」など、環境問題までしっかりと考えられるようになった子供も多数いました。
帰宅後にイベントでの出来事を興奮気味に話してくれたという保護者からの声も多く、たくさんの子供たちにとって心に残る特別な体験になったようです。
今回のイベントを通して、子供たちが海のことを知り、海で遊ぶ体験をするなかで、海への関心が一気に高まるのを感じることができました。今後もいこーよでは、たくさんの子供たちにこのような体験イベントを届けていく予定です。
