2021年4月3日(土)、東京都・台場にあるパナソニックセンター東京内にオープンした「AkeruE(アケルエ)」。この施設は、14年間で約460万人が訪れた理数ミュージアム「RiSuPia(リスーピア)」のコンセプトを引き継ぎながら、エンジニアリングやアートの分野も融合して生まれ変わった「ひらめきをカタチにする」クリエイティブミュージアム。新交通ゆりかもめ「有明駅」やりんかい線「国際展示場駅」から徒歩で約3分と訪れやすいのも魅力です。
今回は、いこーよ・モニターの羽原さんファミリー(ママ、10歳のホノカちゃん、7歳のアキヒロくん)が「AkeruE」におでかけして、「ひらめきをカタチにする」ワクワク体験を徹底的にレポートします!
「AkeruE」公式サイト子供が自分で気づき、ひらめく! 「AkeruE(アケルエ)」ってどんな施設?
「AkeruE(アケルエ)」でできる! 観る、つくる、伝える体験
●子供が自分で不思議に気づいてビックリ!
●「ひらめきをカタチ」にしてワクワク!
●つくったものをみんなと共有してドキドキ!
「AkeruE」は大きく6つのエリアに分かれています。注目の3階の3エリア(有料)の入口では、大きな鏡と反転文字がお出迎え! このように施設内は不思議な仕掛けや工作ブース、映像スタジオなど子供が楽しめるコンテンツが盛りだくさん! 知る(探究心)とつくる(創造)を育む「STEAM教育」を遊びながら学べます。
子供の「ひらめきをカタチ」に! 「AkeruE」の詳細はコチラ!※STEAM教育とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育」に、Art(芸術)を加えて提唱された、分野横断的な教育理念のこと。
テクノロジーとアートをミックス! 子供の気づきが得られる「ASTRO(アストロ)」
3階エリアの入口ドアを一歩入ると、科学と芸術を掛け合わせた7種の展示が広がる「ASTROエリア」が目に飛び込んできます。一見しただけでは何かわからない不思議な展示の数々に姉弟は走り寄ります。
【floatio(フローティオ)】りんごがフワリと宙に浮く⁉ 浮遊装置に大興奮!
真っ先に姉弟が向かったのは、軽い素材でできたリンゴを風の力で宙に浮かせる展示「floatio」(フローティオ)です。浮いているリンゴの数で、装置の動きが変化し、リンゴの動きも変化する様子に、「あ、リンゴが隣へ移った!」(ホノカちゃん)、「全部乗せてみよう!」(アキヒロくん)と、大興奮!

メイン展示の近くにはその展示の仕組みや原理をより詳しく確認できるサブ展示(ヒント)も設置されています。子供の「なぜ?」「なに?」を全て解説するのではなく、実際に操作することで子供自身が展示の仕組みや表現に気づける展示です。
リンゴを風の力で宙に浮かせる展示「floatio」(フローティオ)【Looks Like Music(ルックス ライク ミュージック)】色や形でロボットが奏でる音楽や動きが変わる!
「Looks Like Music」(ルックス ライク ミュージック)は、専用の画用紙に描かれた黒い線の上にいろいろな色のマジックで線を描くと、線上を走る四角いロボットが線の色や太さを読み取って様々な音を奏でる様子を体験できる展示です。「楽器みたい! これで曲が作れそう」とホノカちゃんはビックリ!
ほかにもアニメーションの基礎となる立体ゾートローブ展示「アイデアタワー」や磁性流体と音で磁石の働きがわかる展示「突き出す、流れる」などユニークな装置があり見逃せません!
立体ゾートローブ展示「アイデアタワー」磁性流体と音で磁石の働きがわかる展示「突き出す、流れる」家族のココがお気に入り!
「動いたり光ったりする仕掛けがたくさんあっておもしろかったです!」(アキヒロくん)
クルー(スタッフ)の注目ポイント!
「顔や模様を描いたり、用紙を2枚つなげてロボットを長く走らせたりと子供自身がアレンジして楽しんでいます」(「AkeruE」クルー)
遊びが創造につながる! テーマに沿って工作が楽しめる「COSMOS(コスモス)」
次に訪れた「COSMOS」は物作りが楽しめるエリアです。季節毎に何をつくるかテーマが提案されていますが、今回出かけた2021年4〜6月のテーマは「地球を豊かにする 生きものをつくってみよう」。そこから何をつくるかは、子供の自由です! 一体どんなものができるのか、ママもドキドキしながら見守ります!
ひらめきをカタチに! ブースが子供を迎える!

工作が大好きという姉弟は、材料を選ぶとテキパキと作業を進めます。「このリボンを使ったら可愛いかも!」(ホノカちゃん)、「胴体をくり抜いて手足をつけるんだ!」(アキヒロくん)と次々とアイデアが沸いてきた様子!
使える素材がたくさん! 道具も自分で選べる!
作品づくりでは、道具や材料選びから子供自身が行います。ハサミや各種テープ、ボンドといった切り貼りできる道具が揃っており、材料もビーズやビー玉などの小物から布、段ボール、プラスチック類など多種多様!
作品を展示して「テーマの世界」を完成させよう!

同じテーマでも子供の創意工夫で世界に一つだけの作品が完成します! ホノカちゃんは「二酸化炭素を吸って酸素を吐く空想の動物」、アキヒロくんは「花や木の種をカラダから取り出して蒔くロボット」をイメージして作りました。
完成した作品はエリア中央にある回転ステージに並べることで多くの人に見てもらうことができます。もちろん作品は持ち帰ることもできますよ!
家族のココがお気に入り!
「長男は左利きで道具を使う時は不便なことも多く、ハサミは右手で使えるように教えました。ところが道具コーナーには左利き用のハサミが置いてあるのがうれしかったです!」(ママ)
クルー(スタッフ)の注目ポイント!
「材料は家電など身近なものの廃材も多く利用しています。その時々で材料が異なりますので何度でも楽しめますよ」(「AkeruE」クルー)
子供が自由に映像制作できる撮影スタジオ「PHOTON(フォトン)」
「PHOTON」は、「ストップモーション」、「アフレコ」、「スローモーション」、「ズームアウト」の4種類の映像制作ができるスタジオエリアです。
(1)4つのスタジオから選んで映像を作れる!
部屋全体が暗いなかに浮かび上がる色鮮やかで本格的なスタジオ(ブース)に姉弟は大はしゃぎ! アフレコスタジオでは備品を使って様々な音を組み合わせ、ズームアウトスタジオでは物を拡大したり縮小させたりしてクイズづくりに挑戦しました。動画編集はタッチパネルの専用タブレットで操作して子供でも簡単に行えます。
(2)作った映像をスクリーンに映しだして共有できる!
自分が制作した映像を大型スクリーンに映しだすことも可能です。軍手をズームアウトしてみましたが、「もっと拡大させてからスタートしないとダメかな」(タカヒロくん)、「ゆっくり動かした方がわかりやすいね」(ホノカちゃん)と、2人で試行錯誤しながら取り組みました。
(3)映像制作のコツやアイデアをみんなと共有できる!
参加した子供達による映像作りのアドバイスや感想が付箋に書かれた掲示板もありました。次に来る子供のために工夫したポイントや上手な作り方のヒントなどの情報を伝える役割を果たしています。
家族のココがお気に入り!
「テレビ番組やWEBサイトの動画もこうやって作られてるんだなってわかりました!」(ホノカちゃん)
クルー(スタッフ)の注目ポイント!
「小道具は各ブースに備えていますが、私物やコスモスで作った作品を使って映像をつくることもできますよ」(「AkeruE」クルー)
科学と自然と芸術と! 様々な展示で学べる3エリアも見逃せない
2階には「GAIA」、「TECHNITO」、「CHAOS」の3エリアがあります。アートな空間で自然と科学の結びつきを学ぶことができますよ。
※「GAIA」と「CHAOS」は無料、「TECHNITO」は今後会員制プログラムを予定
【GAIA(ガイア)】生物や植物の相関関係についての理解が深まる!
地球を模した大きな「アクアポニックス」には魚が泳ぐ水槽と草花が一緒に置かれていました。「アクアポニックス」では植物の水耕栽培と、魚との共存が可能なのです。
地球で起きている循環の一部を再現した展示で、自然界への理解を深めることができます。姉弟はアクアポニックスの中に入ってじっくり観察していました!
【TECHNITO(テクニート)】モノ作りに役立つ3Dプリンターなどの機械がズラリ!
レーザーカッターや真空成形機といったハイテク機器を使うことができるエリアです。クルー(スタッフ)の鈴木さんから3Dプリンターで作られたマンモスの模型の製作過程を教えてもらうと、羽原さんファミリーは「うわぁ、すごく細かい!」と目を丸くしていました。
会員制の学習プログラムも! 子供の可能性は無限大!
どのコンテンツも親やクルー(スタッフ)のサポートを最低限に抑え、子供だけで取り組むことで自主性を尊重しているのが魅力的でした。また、「TECHNITO」では随時、説明会を実施していきます。
工房内のツールを使って工作したり、クリエイターと交流や成果発表をする機会を通じて子供たち自身で学びを深める会員制の学習プログラム「アルケミストJr.プログラム」も7月から3カ月ごとにスタートします。ぜひチェックしてみてください!
アルケミストJr.プログラムをチェック!【CHAOS(カオス)】オシャレ&憩いの空間で親子団らん!
「CHAOS」は様々な人が集って協働作業するスペースです。跳び箱をリサイクルした椅子に座り、親子で思い出を振り返りました。「今度はコマ送りの映像をつくるんだ」(アキヒロくん)、「次はもっと上手に工作できると思う!」(ホノカちゃん)と、入場時に渡された「ひらめき手帳」にアイデアを記入しながら家族で過ごすのも楽しい時間です。
親子で楽しく過ごせる「ひらめきをカタチにする」クリエイティブミュージアム「AkeruE」! さまざまなプログラムも実施中です。ぜひでかけてみてくださいね!
STEAMワークショップをチェック!