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Taichoさん
お出かけした月:2021年4月
常楽寺は、春日山医王院と称する真言宗智山派の寺院。川崎市で唯一「市重要史跡」にも指定されている由緒正しきお寺との事です。奈良時代に聖武天皇の御願所として行基菩薩によって開基されたとされています。現在の本堂は、江戸時代の元禄頃に建立されましたが、1968年におこなわれた解体修理の時に、1世代前の住職がまんがが大好きで、それを慕って多くの400人超の漫画家から2000点以上の作品が奉納され、本堂の襖などに「マンガ」の絵を描いたことから「マンガ寺」と呼ばれるようになったとの事。寺には市の重要歴史記念物に指定されている木造聖観世音菩薩立像(藤原時代)、木造釈迦如来坐像、木造十二神将立像(共に室町時代前期の作)が所蔵されています。本堂の襖や壁画として漫画を描いている堂内の拝観は事前の予約が必要です。訪問時、中からは収録された読経が流れていました。賽銭箱前から中を除いてみましたが、描かれているとされるマンガは見えませんでした。予約して拝観した方が良さそうです。<まんが寺縁起> (本堂横に掲示されていたもの)日本が竹やりで戦争していたころ日本漫画奉行会のサムライ35名が川崎市電の建設勤労奉仕に駆り出され、これがご縁となってマンガも戦力にと名所を巡り優良産業戦士の似顔絵を描きお米の休出の良い農家にマンガの色紙を贈りました。この仕事のお先棒を担いだのが若き日のマンガ寺の和尚でした。お説教の出来ない和尚はマンガの説教力に魅せられてマンガのトリコになってしましました。当寺は平治元年(1159)に宮中の祈願所となり、その境内は沢山の珍しい樹に包まれて野鳥の極楽地でもあり、川崎市の史跡と天然記念物に指定されています。元禄2年(1689)に再建された本堂を解体修復し、その完成した時が明治100年にあたりましたので、前記35名の漫画家のうち生き残りの漫画界の大先輩が音頭とりで本堂65坪を楽しい漫画で一杯にしてやろうと奉納してくれました。人呼んでマンガ山常楽寺、その作品はふすま88枚、壁画50余点は弘法大師の絵伝記12枚のほか明治元年から昭和までの歴史世相を楽しく描いています。執筆家400を超え、作品2000点以上、その他徳川夢声筆のまんが塚、日本漫画の始祖・北川楽天、岡本一平の自画像の碑などがあり、マンガによって世の中を明るくしたい、マンガによってお寺をこの世の極楽浄土にしたいという前住職の悲願をご理解いただき、マンガの功徳にあやからんことを敬って白す。合掌。真言宗智山派 春日山常楽寺
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