『　東京都水道局が管理する本郷給水所...』本郷給水所公苑のsakurasakuponさんの口コミ

　東京都水道局が管理する本郷給水所の上部の人工地盤上に造成された公苑です。

　入口が2箇所ほどありますが、ちょっとした高台にあるので、横を通っただけではこんなすてきな公園があることに気が付かないでしょう。
　現に長いこと近隣に勤務していた子育て世代の親御さんもこちらの存在をご存知ありませんでした。
　専用駐車場はなく、自転車も入り口に数台駐められる程度で乗り入れはできません。

　舗装された坂を登った上の公園はよく整備されており、それなりの遊具や人工池もあります。お花もきれいなので、お弁当や飲み物を片手に休憩している方々も見受けられ、都会のオアシスといった趣きです。
　夏はじゃぶじゃぶ池になるのかな？と思えるような浅い水路と水溜め場があり春先は大量のおたまじゃくしが発生。子どもたちは容器に入れて観察したり、ザリガニ釣りや、ウシガエル探し、上水路復元跡の大きな土管から向こう側を覗いたり、かくれんぼをしたり。

　苑内は和風庭園と洋風庭園の2区画に分かれています。
　和風庭園では池とあずまやを中心とした雑木林や水路、沼があり、武蔵野を散策するイメージの作りだそうです。和風庭園の奥の一角には、江戸時代の神田上水が復原展示されており、隣接する水道歴史館の野外展示場ともなっています。
　一方の洋風庭園は、フランス式幾何学的模様のデザインとパーゴラや地球儀、時計に囲まれ、左右対称にレイアウトされています。入り口の広場には母子像が設置されたバラ園は、公苑北側の半分近くを、遮る物なく占めているため、雑木林の和風庭園に比べて明るく開放的なのが特徴で、53品種、約300株の色とりどりのバラが5月の中旬と10月の中旬には人々の目を楽しませてくれます。

　園内のバラの品種・バラ園豆知識、年間管理などを、写真と表で紹介したパンフレットも公式サイトからダウンロード可能。
　本郷給水所公苑造成前から現在までの紹介の他、バラ園の53品種名・花色を紹介、年間管理工程やバラ園に隠されたデザインの秘密も掲載されているので、バラを育てている方は参考になりそうです。

広くて水と緑豊かでしっかりと整備された、高台の隠れ家のような公苑です。