『日本各地の消滅しつつある古民家(文...』川崎市立日本民家園のTaichoさんの口コミ

日本各地の消滅しつつある古民家(文化財建造物)を永く将来に残す事を目的とした昭和42年(1967)に開園した古民家の野外博物館。入場料は500円。(諸施設、提携割引もあり)
科学館訪問ついでだった事もあり最初は昔の住居についての屋内展示に実際の古民家が数軒ある程度で30分ほどで見て回れると思っていたが....。歩みを進めると、とんでもなく広い敷地に24棟の民家がある事が判り、半端な気持ちで入った事を反省。丁寧にゆっくり回ると半日はかかると思います。ぐるっと回るだけでも1-2時間はかかります。

日本各地で様々な古民家を見ましたが、改めて幅広い地域の多くの古民家を集めて一度に見ることが出来る大変貴重な施設だと思います。
古民家によっては上に上がってゆっくりできます。小さい頃に訪れた田舎の祖父母の家の匂いを感じました。機織りの実演やわらじ製作体験なども行っている所もあり、娘も鬼滅の刃の情景と重なる様で、興味深く見ていました。
白川郷の合掌造りの家も完全復元されており、とにかく圧巻です。当時の人々の暮らしぶりが住まいを通して実感できます。

一棟一棟が広く現代の住宅にはあまり見る機会が少ない広い土間とその使い方、空間の仕切り方、採光のやりかた、などなど、その時代を生き抜いた人々の工夫が随所に見られ建築が詳しくわからなくても楽しめます。現代の高気密住宅がいかに恵まれたものであるかが理解できます。
里山の風景、水車やその小屋の内部の構造、道端の道祖神、季節の植物にも目を向けるとより楽しめると思います。