坐摩神社の基本情報

オフィスビルが林立する御堂筋。とりわけ広い交差点を有する本町駅のそばに鎮座するのが、住居守護の「ざまさん」こと坐摩（いかすり）神社です。神功皇后の時代、現在の天満橋西方（石町あたり？）に坐摩神を祀ったのが起源だとか。平安中期の法典「延喜式」には、攝津國西成郡の唯一の大社と記載されています。現在地への移築を命じたのは豊臣秀吉だということです。御祭神「坐摩大神」は、皇居守護を御神徳とする五柱（生井神・福井神・綱長井神・阿須波神・波比岐神）の総称です。「坐摩」の語源が、土地や居住地を守ることを意味する「居所知（いかしり）」だという説もうなずけることでしょう。旅行安全や安産を祈願する人々も厚い信仰を寄せています。毎年6月30日には「夏越大祓（なごしおおはらえ）」が、12月31日には「師走大祓」が行われます。ひとり1枚、紙の人形（ひとがた）に半年分の厄を移してお祓いしてもらうほか、本殿前に用意される茅の輪をくぐって心身の浄化を祈る厳かな儀式です。

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