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海のお仕事体験 海のお仕事を大紹介!

海のお仕事体験

色々な船を造るお仕事

造船業
造船業のお仕事
わたしたちが乗る観光船や漁をするための漁船など、あらゆる船をつくるのが「造船業ぞうせんぎょう」の仕事です。一度にたくさんの人や貨物を運ぶ大型船はとてつもない大きさですが、これも造船業ぞうせんぎょうに関わる人たちによって一からつくられていくのです。

大手造船ぞうせん会社では大型貨物船や軍艦ぐんかんなど、中小企業きぎょうでは漁船やフェリーのような旅客船などをつくります。大手造船会社では、事務所じむしょで働く事務職じむしょく、船の設計せっけいや開発を行う技術職ぎじゅつしょく現場げんばで実際に作業を行う技能職ぎのうしょくなど役割やくわりが分かれています。

昔ながらの和船や木造船もくぞうせんを造る人たちは船大工とばれています。また木造をベースにした船は、自分でつくることもできます。

お仕事のやりがい

造船業
ヨットなどの船は工業製品せいひんと思われていますが、自分でつくることができます。わたしはかれこれ30年以上ヨットを自作しています。形が何もない、平面の設計せっけい図から、三次元の立体の曲面が完成するととても感動できます。木材を組み立て一から自分でつくり、出来上がったヨットに乗って小笠原おがさわらや沖縄、太平洋横断おうだんなどに挑戦ちょうせんしました。航海距離きょりが長くなればなるほど、その分感動も大きくなります。

たいへんなこと

造船業
ヨットつくはいくつもの工程こうていがあり、ヨット自体もとても大きいので、ヨットを造る場所の確保かくほや、ヨットの材料費の確保かくほ、ヨットつくりを手伝ってくれる助っ人の確保かくほなどが大変です。また、ヨットつくりには完成までにかなりの時間がかかります。長期間の継続けいぞくが必要なため、最後まであきめない気持ちが大切です。

どんなところで働いているの?

日本で造船ぞうせん業を行う会社は、北は北海道から南は長崎ながさき県まで広い範囲はんいにあり、とくに東京わん瀬戸内海せとないかい長崎ながさき造船ぞうせんがさかんな地域ちいきです。実際じっさいに船を組み立てる場所は「ドック」とばれ、出来上がった船がすぐに海へ出られるよう海の近くに作られています。

どんな仕事道具を使うの?

造船ぞうせんと一口に言っても、何の仕事を担当たんとうするかによって使う道具がちがいます。どんな船をつくるか企画・設計せっけいする人はコンピュータや模型もけいを使い、実際じっさいに船を組み立てる現場げんばの人はクレーンなどの重機じゅうきを使います。完成かんせいした船をためし運転する人は船全体の機器ききをあつかえるようおぼえておく必要ひつようがあります。

ある日の1日の仕事の流れ

朝・昼
05:00
FRPの積層作業をする(早朝、気温の低い時間に)
朝・昼
07:00
モヘアのローラー、アルミネジローラー、ハサミ容器、カクハン棒、アセトン洗い
朝・昼
07:30
朝食
朝・昼
09:00
縦通材、サンデング、清掃、ガラス繊維切断、準備作業
朝・昼
12:00
昼食
朝・昼
13:00~
午後は気温があがる&高齢のため休養

どうやってなるの?

造船ぞうせん業界で働くには、造船ぞうせん所に就職しゅうしょくするのが一般的いっぱんてきです。日本では瀬戸内海せとないかい・九州エリアを中心に多くの造船ぞうせんん会社があり、約8万人くらいの人が働いています。

造船ぞうせんに必要な学問分野としては材料力学、流体力学、熱力学、機械力学等が中心ですが、最近の現場げんばではITや化学、環境かんきょうといった分野を生かすことが求められています。造船ぞうせんの仕事に必要な資格しかくは、就職しゅうしょく後に研修けんしゅうを受け、取得することになります。

船大工になりたい場合は、和船・木造船もくぞうせんを造っている造船ぞうせん所へ弟子入りをします。

船を自作するには、鉛筆えんぴつけずれれば、誰でも自作の挑戦ちょうせん可能かのうです。美味しいカレーライスは作れないとあきらめないでレストランの味に挑戦ちょうせんするのと同様に、造船所ぞうせんじょより良い物を作ろうとチャレンジすることが大切です。手元にある道具類をフルに活用することが以外と大変で、気が休まらないことが多いです。

お話を聞きました

伊藤猛キャプテン(チーム弥勒Ⅱ) プロジェクト協力:NPO法人海の大学

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