2017年9月25日(月)に「第11回キッズデザイン賞」の発表と授賞式が行われました。
2007年の創設以来、全国の企業をはじめ自治体や教育機関、NPOなど様々な団体からの作品応募が続き、これまでの応募総数は4,081点、受賞総数は2,453点に達している賞です。
今年度は462点の応募の中から、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・空間・サービス・研究活動などが評価された298点が受賞、さらにその中から34点が最優秀賞、優秀賞、特別賞として発表されました。
子供とお出かけ情報「いこーよ」が協議会会長賞を受賞!
当サービス「いこーよ」が、「本当に欲しい情報を一つひとつ調べてデータベースを作り上げ、日本最大級のサービスまで育て上げた熱意は素晴らしい」との評価を受けてキッズデザイン協議会会長賞を受賞しました。
表彰式当日は代表の下元敬道が賞状を受け取り、ユーザーの皆さまに育てられたサービスが評価されたことにスタッフ一同大変喜びを感じることができました。
「いこーよ」は今回の受賞を通じて、より一層パパ・ママに役に立つサービスとして成長することを目指すとともに、キッズデザイン賞が目指す"子どもたちを産み育てやすい社会づくり"に貢献できるよう努めてまいります。
そのほかの親子注目の受賞作品
「西武鉄道株式会社 新型通勤車両40000系」が最優秀賞に!
最優秀賞の内閣総理大臣賞に選ばれたのは、西武鉄道と川崎重工業が応募した「西武鉄道株式会社 新型通勤車両40000系」です。
ベビーカーを置ける空間構成や子どもでも景色が見やすい高さの窓、車内空気環境の向上など、子育てと移動という課題解決に向けた徹底した取り組みが評価されました。
夜でも小児科医に相談できる「小児科オンライン」
「小児科オンライン」(株式会社Kids Public)は、平日の18時から22時にLINEやSkypeで小児科医に医療相談ができるサービスです。「夜間に救急外来で受診するべきか迷う」「日中の診察時間に間に合わない」「病院に行くほどではないけどアドバイスをもらいたい」といった声に応えるべく立ち上げられました。
メッセージチャットや音声通話、動画通話といった状況に応じた方法で相談できるので、夜間に自宅に居ながらにして悩みを解決することができます。このサービスは事前予約制なので待ち時間なく相談ができるのも魅力です。
現在は、第一子についての相談が多く、0歳児についての悩みが全体の約半数、1歳児についての悩みが全体の2割から3割程度。また、子ども自身が小児科医と相談するケースもあるそうです。
妊娠・出産・育児を記録と情報でサポートする「母子健康手帳アプリ」
自治体からの公式情報と併せて医師や専門家によるパパやママにとって心強い情報が適宜プッシュ通知される、スマートフォン用アプリの「母子健康手帳アプリ」(NPO法人ひまわりの会/株式会社NTTドコモ/株式会社 博報堂DYメディアパートナーズ)。
データがクラウドに保存されるので、ママはもちろんパパも一緒に子どもの成長記録を管理できるのもうれしいポイントです。
デザインの寄付でリニューアル「福岡市こども総合相談センターえがお館 ウェブサイト」
お金ではなく「デザインしたサイトを寄付する」というアイデアで、行政の財源不足と広報デザインが行き届きにくい福祉分野の課題を同時に解決した「福岡市こども総合相談センターえがお館 ウェブサイト」(福岡市こども総合相談センターえがお館/九州大学 田北雅裕研究)。
クラウドファンディングで資金を募り幅広いステークホルダーの参画を促したこの新たな手法が、地方行政分野でも子どもと子育ての健全な環境づくりに有効であるとして受賞しました。デザインの視点から訴求力を高めたことなども注目されています。
詳しく知っている人も少ない里親制度もていねいに説明しているので、他の自治体が相談者にこのサイトを紹介することもあるそうです。
そのほか、各賞を受賞した作品については「KIDS DESIGN AWARD 2017」のサイトで確認することができるのでチェックしてみてください。
「キッズデザインアワード2017」の受賞作品を検索する