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【てぃ先生に聞く】何度も叱らないで済む方法 逆転の発想がカギ

掲載日: 2018年1月26日更新日: 2018年1月26日金子 陽子

Twitterや書籍、マンガなどでも話題のイケメン保育士・てぃ先生がパパママの悩みに一問一答していく人気連載! 全国から寄せられた子育ての悩みをすっきり解決しちゃいます。今回は「何度も同じことを叱らないですむ方法」について伺いました。

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子どもの言い訳に理解を示すことが先決!

質問
子どもに同じことを何度注意しても聞いてくれません。どう伝えれば、すんなり行動してくれるのでしょうか。
(O.Hさん/4歳女の子・1歳男の子のパパ)

てぃ先生からのアドバイス

パパママは「なんで何度も同じことを言わせるの!」と子どもに叱ってばかりでうんざりですよね。でも実は、子どもにとっては何がダメなのか、どうして叱られるのか、まったく伝わっていないんです。

そういう場合には、逆転の発想! 「なぜ子どもが叱られるようなことをするのか」を考えることから始めましょう。「どうして○○するの?」と子どもに聞いてもいいし、「○○したいから?」とYES・NOで答えられる質問を投げかけてもいい。まずは子どもの言い訳を聞いてあげてください

そして、たとえ大人からすると理解しがたい言い訳でも、「フリ」でもいいので共感してみせる。すると「自分のやりたいことが達成できた」という満足感を子どもは感じます。その上でダメな理由を諭すと、子どもも納得しやすく、自然と同じことを繰り返さなくなるはずです。

いきなり「これはダメ」と大人の主張をぶつけるのではなく、まずは子どもの考えや行動の背景に思いを巡らせてみてくださいね。


叱らないですむ環境・状況を意識して作ってあげよう

さらに「叱らないでいい環境・状況かどうかも大切」と、てぃ先生は続けます。

てぃ先生からのアドバイス

「早く片付けなさい」とか「危ないから登っちゃダメ」とか「ここでは静かに!」とか、叱りたくなる場面はいろいろあると思います。でも、大抵は大人の都合に子どもを合わせようとするから起こること。片付けやすい収納を用意するなど、子どもが約束を守れる環境や状況を大人が意識して作ってあげてほしいなと思います。

「習慣化」もそのひとつ。やってほしいことがあるなら、それを生活の中でひたすら繰り返して習慣化できれば、すんなり行動してくれるようになります。数回であきらめず、根気強く継続することが肝心ですよ!

まずは子どもの要求に応えてあげて

最後に「逆に、パパママはお子さんの言うことを聞いてあげていますか?」と、てぃ先生。親がやらないことは子どもだってやろうとしません。子どもを注意する前に、親も自分の行動を考えてみたほうが良さそうですね。

次回は「異性とばかり遊んでも大丈夫?」というお悩みに答えていただきます。お楽しみに!

てぃ先生の監修記事一覧はこちら

お話を聞いたのは…

  • てぃ先生

    関東の保育園に勤める男性保育士。ツイッターで保育園の日常をつぶやき続け(@_HappyBoy)、フォロワー数は43万人(※)超に。著書『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか。』、『ハンバーガグー!』(いずれもKKベストセラーズ)のほか、原作を担当するマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA)も好評。オフィシャルブログや子育て関連のメディア、各地での講演会で、子育てや保育に関するポジティブなメッセージを発信。ちなみにアラサー・未婚、猫と二人暮らし。 ※共に2018年1月現在。

  • てぃ先生 Twitter
  • てぃ先生 オフィシャルブログ

ライター紹介

金子 陽子

1976年生まれ。3年間のOL生活を経てコピーライター、編集ライターの道へ。連日終電ときどき徹夜の会社員生活に限界を感じた36歳の夏、待望の娘を授かり、独立。いい歳をして人見知りながら人物インタビューは大好き! 大抵その人のファンになる。いまだに3歳の娘のお肉が赤ちゃんみたいにフニフニで癒される。

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