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レンタカーより安くて便利?人気のカーシェアリングを比較調査!

掲載日: 2016年8月19日更新日: 2016年8月19日菊地貴広

マイカーは欲しいけれど、駐車場代や保険料などの維持費がかかるのがネックですよね。そこで注目なのが、維持費が抑えられることで利用者が急増中の「カーシェアリング」です。人気の理由と、実際の車の借り方や返却方法、レンタカーと比べたときのメリットなど、気になる疑問を調べました。

車の置き場所は近所の駐車場!ICカードで簡単利用!

お話を伺ったのは、クルマのリース、レンタカー、カーシェアリングから、良質な中古車販売まで、クルマの利用に関するトータルサービス事業を展開するオリックス自動車。

同社が、日本で初めてカーシェアリング事業を始めたのは2002年のことです。当初50名だった会員数は、コスト面のメリットや利用が簡単なことから、今や15万人にまで増えたそう。しかし、その仕組みについては、まだまだ知らない人も多いのではないでしょうか。

「カーシェアリングの車は、基本的に一般の月極駐車場に設置しています。駅前やショッピングモール、マンションの駐車場を使用しているケースもあります。ご利用の際は、会員の方にお渡ししているICカードを車側の認証機器にピッとかざすだけ。返却の際もスタッフは立ち会わず、元の駐車場=カーステーションに戻していただきます。完全無人での貸し渡し・返却になり、この点が、店舗を構えてスタッフが常駐するレンタカーとの最も大きな違いです。」

レンタカーはターミナルの主要駅などにあることが多いため、自宅の近くから乗りたい場合でも、そこまで行かなくてはなりません。しかし、カーシェアリングの拠点は、細かく分散しているため「借りに行く際の距離が短くて便利」といいます。

利用までの流れも簡単です。スマートフォンや携帯電話、PCから借りたいステーション・車の空き状況を調べ、利用する日時を入力すれば予約完了。あとはステーションに行くのみです。

車の鍵は、備え付けのグローブボックスに収納しています。ご返却も、エンジンキーをグローブボックスに戻し、ICカードでロックすれば完了。利用時間の延長も、PCサイトやスマートフォンアプリ、カーナビからご登録いただけます。」

ただし、その後にすでに予約が入っているときは、延長は不可。渋滞などでどうしても遅れてしまうときは、インターネット上で受付ができないため、コールセンターで対応し、付近の空いているステーションを次のユーザーに案内しているそうです。

コストや利用できる時間帯でもメリットがいっぱい!

子どもの学校や塾、旦那さんの駅までの送迎、近所への買い物など、日常で車に乗る時間は1時間以内のことがほとんど。そんな方に、短時間でも利用できるカーシェアリングはメリットがいっぱいです。

「弊社のサービスでは、最短15分/200円から利用可能です。それ以外にかかる費用は、距離料金の15円/1kmのみ。短時間の利用にレンタカーを利用するのは現実的ではありませんし、タクシーよりも割安です。」

給油が必要な場合は、車内にある給油カードを使って提携のガソリンスタンドで給油できるため、ガソリンの満タン返しは不要です。

逆に、最近は長時間や遠距離での利用も増えているとか。そこには、カーシェアリングならではのメリットがあるといいます。

「レンタカーの利用は店舗のオープン時間によりますが、カーシェアリングは24時間利用可能。ゴルフや釣り、サーフィンなど、早朝から出かける趣味の足として使われる方も増えています。」

さまざまな利用スタイルに応えるために、6時間、12時間、24時間のパック料金も設定しているそうです。

車種の少なさなど、いくつかのデメリットも

安くて便利といいことづくめのカーシェアリングですが、デメリットはないのでしょうか?

「ミニバンも一部ご用意していますが、基本的にはコンパクトカーが主流。『荷物をたくさん積みたい』『3列シートが必要』などのご希望がある場合には、レンタカーがおすすめです。また、カーシェアリングの車の清掃は、基本的に週に1回のため、常に完全に清掃された車をご用意することはできません。」

カーステーションが無人であること、清掃頻度が低いことなどでコストを削減し、そのぶん利用時間やコスト面でのメリットを実現できているのだそうです。

カーシェアリングの気になるあれこれ、その疑問を解決!

知れば知るほど、魅力いっぱいのカーシェアリング。ステーションの数や、レンタカーとの価格比較、利用しづらいシーズン、チャイルドシートの設置など、気になるポイントを伺いました。

利用できるステーションはどれくらいあるの?

ステーションの数は、利用のしやすさとイコール。オリックスカーシェアリングでは、全国1,397カ所にステーションを用意しているそうです(2016年3月末時点)。

「関東、中部、東海地方の3大都市圏を中心に1都13府県で展開しており、その数はさらに拡大中です。ひとつのステーションに置いてある車は平均で1〜2台と数を抑えて、そのぶんさまざまなエリアで身近にご利用いただけるよう、ステーションを分散させています。」

ひょっとしたら、近所の駐車場がステーションになっているかもしれません。一度ホームページでチェックしてみてはいかがでしょうか。

利用価格はレンタカーとどれくらい違うの?

レンタカーの利用は基本的に6時間から。同じく、カーシェアリングを6時間利用した場合との価格を比べてみました。

大手レンタカーで、コンパクトカーを6時間利用する場合の料金は大体5,500円〜6,000円。そのほかにも、ガソリン代や保険料などの付帯費用がかかります。一方、カーシェアの6時間パックは3,500円〜。しかも、付帯費用も込みです。

ただし、カーシェアリングには15円/1kmの距離料金が発生するため、長距離を乗る場合は、レンタカーの方が割安になる可能性もあります。また、カーシェアリングはコンパクトカーが中心なので、レンタカーと比較すると選べる車種は限定されます

利用しづらい時期は?

土日や連休、雨の日などは、やはり利用するユーザーが多いそう。ただし、それでも「利用できない」ということは滅多にないそうです。

「店舗を構えないメリットは、お客さまのニーズに合わせてステーションを設置できること。ある地域で利用が多いというデータがあれば、すぐにその地域の駐車場と契約を結び、車を増やすように対応しています。」

「また、ステーションを細かく分散しているので、いつものステーションが利用できなくても、その付近であれば空いているなど、フレキシブルにご利用いただけます。」

チャイルドシートは設置されているの?

小さい子ども連れのお出かけで必須のチャイルドシートですが、残念ながら設置はしていないそうです。

「チャイルドシートの設置は以前に検討をしたことがあるのですが、衛生面から『自分のものを使いたい』という声が非常に多く、現在は見合わせています。ジュニアシートは全車に標準装備し、いつでもご利用頂けるようにしています。」

子どもの送迎やショッピングなどの日常使いから、休日にふと思い立ったときのお出かけなど、さまざまなシーンで安く、気軽に利用できるカーシェアリング。最後にもうひとつ、数値化できない魅力を教えてもらいました。

「いつもの駐車場でいつも使っている車。別のユーザーが利用していると『あ、今日はお出かけ中なんだ』と、少しさみしい気持ちに。カーシェアリングは、まるで自分の車のような感覚を持っていただけることが多いようです。スタッフが介在しない、完全な無人サービスという点が逆に愛着を生むのではないでしょうか。」

ちょっとした「マイカー感覚」も味わえる魅力いっぱいのカーシェアリング、一度試してみてもよさそうです!

お話を聞いたのは…

  • オリックス自動車

    オリックス自動車は、「リース」「レンタカー」「カーシェアリング」から良質な「中古車販売」まで、クルマの利用に関するトータルサービス事業を展開。自動車リース業界No.1の車両管理台数123万台、国内No.2のレンタカーネットワークを誇り、カーシェアリングは2002年に国内初の事業化を行いパイオニアとして展開している。所有から使用へと変化する顧客のニーズに応えながら、最適な「クルマの使い方」を提供する。

  • オリックスカーシェア
  • オリックスカーシェア プライムステージプログラム キャンペーンサイト

ライター紹介

菊地貴広

編集プロダクション・しろくま事務所(http://whitebear74.jimdo.com)代表。2014年に出版社から独立し、ファッション、グルメ、ビール、猫、タレント本など幅広く活動。2015年11月に男子が誕生し、息子に夢中。その成長を見るたびにフルフルと感涙する日々。

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