子どもの行事で園や学校に行くとき、どんな服装で出かければいいのか悩むママは多いのではないでしょうか。ほかのママや先生の視線が気になるのはもちろん、小学生ともなれば子どもからもいろいろと注文が入る場合も…。
そこで今回は、3姉妹のママでもあるスタイリストの小林未麗さんに、服装のポイントや注意点などを聞きました。行事別のコーディネート例やファッションポイントもあるので、ぜひ参考にしてください。
すべての行事を通して気をつけたいこと
入学式や卒業式のほかにも、授業参観や運動会、保護者会など、ママが園や学校に行く機会は意外と多いもの。そんなときの服装選びとして、気をつけた方が良いことはありますか。
「一番大切なのは『主役は子ども』だということ。必要以上に目立つ格好や、個性的過ぎる服装は避けた方が良いでしょう。また、襟元がヨレヨレの服や、汚れやほつれが目立つだらしない服もNGです」
「特別オシャレである必要はありませんが、子どもが肩身の狭い思いをしないような服装を心がけたいですよね」
お友達のママがどんな服装をしているかなど、子どもはわりと見ているものです。子どものためにも、特別に目立つ服装や清潔感のない服装は避けたいですね。
行事別! ファッションのポイント&コーディネート例
卒園式・入学式
卒園式と入学式で、それぞれ別のスーツを用意するのは大変ですよね。そんなときは、インナーを変えるだけでもOK。写真では靴とバッグも同じものを使っていますが、インナーと合わせて靴とバッグも変えれば、同じスーツでもかなり印象が変わります。ヘアスタイルで変化をつけてもいいですね。
卒園(卒業)式には、同じカラーでトーンの異なるインナーと、パールのロングネックレスを合わせます。
入園(入学)式には、明るいインナーとパールのショートネックレスを合わせます。
保護者会
ほかの保護者や先生と顔を合わせる保護者会では、きっちりとしたスタイルよりも、少し自分をアピールできるようなものを選ぶといいですね。いい意味で印象に残るように、自分らしさを演出しましょう。
とろみのあるブラウスとカーディガンでやわらかい印象に。ウエストのリボンで自分らしさをアピール!

カジュアルなアイテムを使いながらも、きちんと感を演出。トップス(写真はバックスタイル)は、素材がニット&オーガンジーなので、女性らしい印象が残るスタイルです。
運動会
運動会は、動きやすくてカジュアルなものがいいですね。カジュアルなアイテムに女性らしいものを合わせるとオシャレ感がアップします。
上下をデニムでそろえたマニッシュなスタイルに、リボンのついた帽子とバレエシューズで甘さをプラス。メイクに色味のあるリップなどを取り入れると、より女性らしい印象になります。
スカートには、キャップを合わせてカジュアルさを演出。足元はハイカットのスニーカーでスポーティーに仕上げます。
親子遠足
運動会と同様に、動きやすくてカジュアルなものを選びましょう。親子で一緒に行動するので、ママと子どもで色やアイテムをリンクさせたコーディネートにするのもおすすめです。
紺のTシャツとインディゴデニムに、女性らしい色味のウィンドブレーカーをプラス。バッグはアクセントになる柄物を選びます。
スウェットのロングワンピースにチェックのシャツを合わせたカジュアルなスタイル。女性らしいワンピースには、あえてリュックを合わせます。
授業参観
授業参観では、ある程度のきちんと感を出すのがポイント。あまりカジュアルになりすぎず、どこかに女性らしいアイテムを取り入れるといいですよ。
オールインワンにブルゾンを合わせたスタイル。ダークトーンでまとめることでシックな印象に仕上がります。バッグには明るい色を持ってくるのがポイント。足元は、パンプスなど女性らしいアイテムを合わせます。
襟付きのシャツに、トレンドの長め丈のスカートをあわせます。ハリ感のあるシャツに、やわらかいスカートを合わせることで華やかさを演出。スカートの素材は、やわらかいものを選ぶと、よりやわらかい印象になります。
お遊戯会・発表会
お遊戯会や発表会は、ママも少しだけおめかしをして出かけたい行事。遊び心を入れながら、いつもよりちょっとだけオシャレをするといいですよ。
秋冬に実施されることが多いお遊戯会や発表会には、季節感のあるボルドーのブラウスをチョイス。カジュアルになり過ぎず、オシャレな印象に仕上がるストライプのパンツがポイントです。
オーガンジーで透け感のあるドット柄の白ブラウスには、少しハリのある素材の黒スカートを合わせてモノトーンにまとめます。落ち着いた色合いで、シックな印象に仕上がりますね。足元は少し透け感のあるタイツと同色のショートブーツなどを合わせると美脚効果も。
謝恩会
謝恩会の場所や雰囲気は、園や学校によってさまざまですが、式のときより少しだけ砕けた感じでいいと思います。普段とは違うアクセサリーをつけるなどして、華やかさをプラスするといいですね。
明るめカラーでまとめた華やかなパンツスタイル。上にジャケットなどを羽織れば、そのまま式にも出席できますね。

スーツはちょっと抵抗があるという人には、きちんと感が出るセットアップがおすすめです。上下別々に使えるセットアップは、1着持っていると便利ですよ。
子どもが通っている園や学校によって、行事の雰囲気はさまざまですが、あくまでも「子どもが主役」というのは同じ。子どもが楽しみにしている行事には、ママも楽しみながら参加できるといいですね。コーディネート例を参考に、手持ちの服や小物を上手に活用してみてくださいね。