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海のお仕事体験 海のお仕事を大紹介!

海のお仕事体験

船の上の料理人のお仕事

船舶料理士
船舶料理士のお仕事
船の乗組員たちの食事を調理したり、食材の管理をする仕事が「船舶料理士」です。

船には人を運ぶ「旅客船」、荷物を運ぶ「貨物船」のほか、魚をる「漁船」や海を掃除そうじする「清掃船せいそうせん」などの専門せんもん分野に特化した船があります。どの船にも船舶せんぱく料理士が必要です。

外国へモノを運ぶ船などは、航海する日数が長期にわたる場合があります。長いものだと1年をすものも。そのあいだ乗組員たちは船上で生活することになりますが、中でも大切なのが毎日の食事です。長いあいだ食材の購入こうにゅうができないことも多く、食材が足りなくならないように調整をする必要があります。また魚以外の新鮮しんせんな食材が常に不足しているため、限られた食材で美味しい料理を作るだけではなく、船員たちの健康も考えて作る大切な仕事です。

お仕事のやりがい

船舶料理士
貨物船で航海士として働いています。国内の民間船では専属せんぞく船舶せんぱく料理士が乗船することはほぼなく、航海士と機関士が交代で食事を作ります。交代といっても航海中は運転をしなければならないため、機関士が食事を作り、船が港に停泊ていはくしている期間は航海士が食事を作ります。もちろんだれでも調理ができるわけではなく、事前に船の中で料理をすることができる資格しかくをとる必要があります。

船内での調理はみんながきないようにメニューを考えたりと、最初はれないこともありますが、地方の食材を購入こうにゅうできたり、地方の市場で地域ちいきの人と交流できたりと、楽しいこともたくさんあります。また、船員の出身地が南は宮崎みやざきから北は岩手など様々さまざまなので、郷土料理を教わるのも楽しみの一つです。

たいへんなこと

船舶料理士
内航船の航海は2日~4日で、冷蔵庫れいぞうこも船内に3つあるため、食材がなくなってしまうような大変さはありません。食材の買い出しは、港に着くたびにみんなで買い物に行きます。船員の食材のほか、自分用のスナック菓子がしやジュース、日用品なども購入こうにゅうするため、1回の買い物でだんボール5、6箱になるので大変です。

また、航海中の調理は、船がれるため本当に大変です。油をたくさん使うげ物などはもちろんできません。船がゆれないタイミングを航海士から聞き、食事を作ります。それでも急に船がれたりすることもあり、作った料理がすべてゆかに落ちてしまったこともあります。そういった日の食事はあきらめて、缶詰かんづめやレトルト食品を食べたりします。

どんなところで働いているの?

船員たちに食事を作る船舶料理士せんぱくりょうりしは、船の中にあるキッチンではたらきます。朝昼ばん1日3回の食事を作っているとあっという間に時間がすぎていきます。また船が港に着いたら食材しょくざいの買うために市場やお店にも足を運びます。一度にたくさんのりょうを買って、数日間の航海こうかいそなえます。

どんな仕事道具を使うの?

船の上といっても、キッチンで使う道具は陸上りくじょうのものと同じです。大きな船ではたらく場合は、一度にたくさんのひとの食事を作れるように巨大なフライパンやなべを使うこともあります。また陸上りくじょうのときと同じく、火のあつかいには十分に気をつけなければなりません。

どうやってなるの?

民間の船で船舶せんぱく料理士として働くには、船内での調理を1年間経験けいけんし、船舶せんぱく料理士の試験を受けます。船舶料理士の試験を受けられるのは20歳からで、陸上での栄養士・調理師免許ちょうりしめんきょなどをもっていれば、1ヶ月間の船上研修けんしゅうを受けることで資格しかくを取得することができます。

お話を聞きました

有限会社 三原汽船みつひろ7

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