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海のお仕事体験 海のお仕事を大紹介!

海のお仕事体験

海と地球の研究所のお仕事

海洋研究開発機構
海洋研究開発機構のお仕事
わたしたちがらす地球の表面は、約7わりを海がめています。そんな海と地球には、まだ知られていないことが多く、たとえば海底の鉱物資源こうぶつしげんは未来の生活のカギをにぎっています。こうした海を舞台ぶたいに地球のなぞき明かしていくことが、海洋研究開発機構かいようけんきゅうかいはつきこうのお仕事です。

海と地球の研究といってもたくさんのテーマがあり、環境変化かんきょうへんかを研究するチームや海底資源かいていしげんを調べるチーム、地震じしんの起きるメカニズムについて調べるチームや、その調査ちょうさための機械やセンサーを開発するチームなど様々さまざまです。

例えば巨大地震発生きょだいじしんはっせいの仕組みなどを調査ちょうさする地球深部探査船ちきゅうしんぶたんさせん「ちきゅう」は、海底にあなをほって調べる船です。海底下7000mまで深くあなをほる能力のうりょくをもっています。「ちきゅう」では船長などの船を動かす人のほか、研究者や技術者ぎじゅつしゃあなをほる機械を動かす人やあなをほる計画を立てる人など多くの人が働いています。

お仕事のやりがい

海洋研究開発機構
(C)JAMSTEC
わたしは、地球深部探査船ちきゅうしんぶたんさせん「ちきゅう」で、あなをほって調べたい研究者と、実際じっさいに船の機械を動かしてあなをほる人とをつなぐ仕事をしています。研究者からこういったことを調べたいという調査ちょうさの要望を聞き、その調査ちょうさにはこういった調べ方があるよ、という調査方法ちょうさほうほう提案ていあんします。研究計画から事前準備じぜんじゅんび実際じっさい調査ちょうさ、そして調査結果ちょうさけっかをレポートとしてまとめてもらうまでをサポートします。

また、ひとつのプロジェクト(調査計画ちょうさけいかく)で、約25人の研究者が世界中から集まり、船の上で2ヶ月間ほど一緒いっしょに生活するため、イベントの計画など研究者が楽しく仕事をできるように仕事場の環境かんきょうを作ることも大切な仕事です。

昔から学校のイベントなどを計画・実行することが好きで、みなが楽しんでいる様子を見るのが好きだったので、今の仕事においても、みなが楽しく仕事ができ、そのプロジェクトが成功したときはとてもやりがいを感じます。また、船が好きなので、船に乗って色んな海に行けるというのもやりがいのひとつです。

たいへんなこと

海洋研究開発機構
(C)JAMSTEC
海底にあなをほるためには、どこをほればいいのか、どのようにほればいいのかなど、色んな種類の海洋調査ちょうさ船で事前に調査ちょうさをします。ひとつのプロジェクトには、準備じゅんび期間に数年かかることもあります。そのため、ようやく行われたプロジェクトが、天候や機械のトラブルでスケジュール通りに調査ちょうさができなくなる時は大変です。どうしても船内の雰囲気ふんいきが悪くなるため、トラブル時には頭をなやませます。 また、スケジュールが大きくずれんだ時でも、研究者の人達は気持ちの切りえのスピードが速く、「今できるできること」を考えてくれますが、そのような時の調査ちょうさ計画の変更は本当に大変です。それは、調査ちょうさあきらめなくてはならないものを決めていかなければならないからです。

それでも、そんな大変なことを乗りえて、プロジェクト開始後4週間ずっとトラブル続きであきらめかけて、最後の最後で調査ちょうさが成功したときはとても達成感を感じました。

どんなところで働いているの?

海洋研究開発機構きこうの本部は神奈川かながわ横須賀よこすか市にあり、その他にも東京事務所じむしょと3つの研究所、沖縄おきなわ県の国際こくさい海洋環境情報かんきょうじょうほうセンター(GODAC)の5つの拠点きょてんがあります。参加さんかするプロジェクトによって、船に乗りながら海の上で研究することもあり、はたらく場所はさまざまです。

どんな仕事道具を使うの?

たとえば深海について研究する人は、まずはりく上で地図やコンピュータを使ってどんな場所を観察かんさつするか計画を立てます。探査たんさ船に乗って深海のデータを集めたら、研究所で色々な道具を使って詳しく調べていきます。どんなテーマで研究をするかによって使う道具が変わりますが、最先端さいせんたん精密せいみつ機械きかいを使うことも多いです。

ある日の1日の仕事の流れ

朝・昼
06:00
朝食、船内各部署のリーダーとのミーティング、調整開始
朝・昼
07:00
前日の状況報告レポート作成、提出、研究者のリーダーとミーティング、作業の調整
朝・昼
09:00~11:00
調査実施のリーダーと研究者のリーダーとのミーティング、調整、陸上サポートチームとの電話会議、調整
朝・昼
11:00
研究者チームとのミーティング、調整
朝・昼
12:00
昼食、休憩
朝・昼
13:00~18:00
作業の調整、講習、研究者からの相談受付
夕・夜
18:00
終了、夕食

どうやってなるの?

海洋研究開発機構きこうで働くには、採用さいよう試験を受けます。海洋学や理工学だけでなく、たとえば法律ほうりつ経済けいざい学などさまざまな学問を学んだ人々が一緒いっしょに働いています。 世界をまたにかける研究機関なので英語力は大切です。また、海だけにこだわるのではなく、はば広く物事を考えられる発想・判断はんだん力が求められます。そして海が好き、船が好きといった素直すなおな想いと、もっと知りたい・解明かいめいしたいという探求たんきゅう心が必要です。

20年前は女性じょせいが船に乗って仕事をする光景はほぼ見られませんでしたが、近年は女性が活躍かつやくする姿すがたも多く見られ、女性じょせいだから船の上で働けないといったことはありません。自分がやりたいと思ったことにはどんどんチャレンジをしてください。

お話を聞きました

国立研究開発法人海洋研究開発機構 JAMSTEC 研究プラットフォーム運用開発部門 運用部 研究航海マネジメントグループ技術主任 前田 玲奈

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