海のお仕事体験海のお仕事を大紹介！

ネイチャーガイドのお仕事

私わたしたちに自然の美しさ、すばらしさを教えてくれるのが「ネイチャーガイド」の仕事です。

北は北海道から南は沖縄おきなわまで、その土地にしかない美しい自然を楽しむツアーが人気となっています。観光地として整備せいびされているところもあれば、中には個人こじんで行きづらい秘境ひきょうと呼よばれるようなところもあり、雄大ゆうだいな自然を安全に体験できるよう案内することが大切な仕事です。

美しい海でのシーカヤックやシュノーケリング、山でのトレッキングなど、魅力的みりょくてきな体験を盛もり込こんだツアーを企画きかくし、旅行会社などを通じて実施じっしします。

お仕事のやりがい

都市部で生まれ育ち、子どもの頃ころから海や山川などで遊んだ経験けいけんが少ない人の割合わりあいは年々ねんねん増加ぞうかしています。ホンモノの自然環境かんきょうに触ふれるチャンスが少ないため、知識ちしきは教科書やテレビ等から得るしか方法はありません。例えば、生物の名称や姿形すがたかたちは知っていても、大きさや動き方、匂においや触感しょっかんはわかりません。

ネイチャーガイドとして、実際じっさいに見て、触ふれて、感じてもらう、ホンモノ体験プログラムを提供ていきょうしていくことで、1人でも多くのお客様に、自然の不思議さ、素晴すばらしさを知ってもらい、自然の中で遊ぶ楽しさを感じてもらいたいです。ひいては、自然を大切にする心や、後生に残していくための保護ほご活動などのアクションを起こすためのきっかけとなってくれれば嬉うれしいです。

たいへんなこと

プロフェッショナルとして、子どもからシニアまで年齢ねんれい、性別せいべつ、そして経験値けいけんちなどまったく違ちがうお客様に対して、わかりやすい言葉や比喩ひゆを使って理解りかいしてもらうような説明ができなければなりません。特に小さな子どもたちに、どうやって伝わるように話せばよいかを常つねに考えてガイドしています。それには、新しい発見や気づきを大切にしていく感受性を常に持ち続けることが必要です。

そして安全を第一に考えてガイディングをしなければなりません。お客様を楽しませることは、経験けいけんさえ積めば誰だれにでもできます。私たちは、楽しんでいただくのは当たり前として、さらに考えられるリスクを事前にチェックして、あらゆるシーンで対応できる準備じゅんびをしなければなりません。お客様の命を預あずかっているという、大きな責任感せきにんかんがあります。

どんなところで働いているの？

ネイチャーガイドは海の中はもちろん、海辺うみべや干潟ひがたでガイドをしながら、海の自然しぜんについて教えてくれます。野外活動以外いがいにも、室内で海についての授業じゅぎょうをしたり、海の生き物を使ったお料理りょうり教室をすることもあります。また海の環境かんきょうを守るために調査ちょうさや保護ほご活動も行います。

どんな仕事道具を使うの？

お客さんに自然しぜんの魅力みりょくを伝つたえ楽しんでもらうことが大切なので、上手に話せるよう事前に練習したり、紙に書いておいたりと準備じゅんびが必要ひつようです。また安全に過すごしてもらえるよう、もしケガをした時などに救助きゅうじょするための道具も持っておかなければいけません。

ある日の1日の仕事の流れ

08:00	天気、海洋状況など気象状況をWEBチェック
08:15	シーカヤックの準備（浜に下ろして艤装、通常４〜１2艇）
09:00	シーカヤック体験ツアーへ出発
11:30	終了、片付け
12:15	昼休み
12:45	トンボロ渡りと潮だまり自然体験
15:00	終了、片付け
15:30	翌日の準備（お客様リスト管理、必要備品のトラック積む込み等）
16:30	メールお問合せに回答、写真メール送信など事務作業
17:00	退社

どうやってなるの？

「自然が好き」そして「人（お客様）が好き」であることが大切です。ネイチャーガイドとしての特別な資格しかくなどはありませんが、自然を相手にする以上、かなりの専門的せんもんてきな知識ちしきを身につけておかなければなりません。最初はアシスタントとして始めて、自分自身の経験値けいけんちを積みながらガイドになっていきます。

具体的には、安全対策たいさくとして、急なケガや病気になった人に対しての最初の行動、ファーストエイド全般ぜんぱんや、生物や動植物、地質ちしつ学、地元学などの専門せんもん知識ちしき、天気図から天気を予測よそくできる気象知識ちしき、お客様への話し方などの接客せっきゃく技術ぎじゅつ、売れるプログラムを作る力、お客さん集めから経営けいえいのノウハウなどが必要です。