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子どもの「頭がかゆい!」冬の頭皮の乾燥&フケ対策は?

2016年12月30日飯田友美

空気が乾燥する冬になると、頭のかゆみを訴える子どもが増えるもの。どうやら子どもの頭皮は、大人に比べて乾燥しやすいようです。そこで、子どもの頭皮の乾燥やフケの原因は何なのか、またその対処法を、「わかばひふ科クリニック」院長の野崎誠先生に伺いました。

子どもの頭皮は、大人に比べて乾燥しやすい

大人の頭皮と子どもの頭皮とでは、いったい何が違うのでしょうか。

「そもそも子どもは、大人に比べて頭皮が乾燥しやすい状態です。皮膚そのものが完全にはできあがっていないことに加えて、子どもの頭皮は大人より皮脂もずっと少なく、乾燥しやすいのです。皮脂が増えてくる小学校中学年くらいまでは、乾燥しやすい状態が続きます。」

「さらに冬は空気も乾燥しますから、自然と頭皮も乾燥しやすくなります。しかし、頭皮の乾燥を、そのまま放置するとかゆみを生じてしまい、最終的にはひっかいたところに湿疹ができてしまうので注意が必要です。」

大人よりも弱い子どもの頭皮。乾燥を防ぐために、親はどうサポートすればよいのでしょうか。


頭皮の乾燥を防ぐために親ができる対策は?

まず気をつけたいのが、何を使って頭を洗っているかです。診察に訪れた方々に聞いてみると、赤ちゃんで一番多いのは全身用のボディシャンプー(低刺激の弱酸性のもの)、次に固形石鹸、液体石鹸(ボディソープ。洗浄力が強いアルカリ性のもの)。そして、最後にようやくシャンプー(頭専用のもの)、という順なんです。じつはこれが、頭皮にはよくないのです。」

シャンプーを使わずボディシャンプーや石鹸を使う場合、余分な皮脂まで落ちてしまうため頭皮が荒れやすいのだそうです。頭を洗うときに、ボディシャンプーや石鹸からシャンプーに変えるだけで、かなり症状が改善されるとのこと。

それでもまだ乾燥が続くようなら、保湿剤入りのシャンプーを使うのがおすすめだと野崎先生。

「市販のものでも保湿剤入り(アトピー用)のシャンプーがあります。また、シャンプー後に乳液を頭皮につけるのもいいですね。」

乳液は、できれば頭皮が乾いてから(自然乾燥)使用するほうがよいとのこと。乳液の種類は、ベビー用のものでなくても問題はないそうです。

乾燥しやすい冬はシャンプーの頻度にも要注意!

また、シャンプーの頻度によっても乾燥しやすくなるため、注意が必要だそう。

「乾燥によりかゆみが出ている場合、洗いすぎで必要な皮脂まで流されてさらに乾燥が進んでしまうので、1日に何度もシャンプーをするのは避けましょう。しっかり汚れを落とすことは大切ですが、乾燥している場合は1日に1回のシャンプーで十分です。」

シャンプーするときのお湯の温度も、40度以下(できれば37度から38度くらい)のぬるま湯のほうが、頭皮の乾燥とかゆみを抑えることができるそうです。


「フケ」が多い=乾燥しているとは限らない?

冬は「フケ」が出ることも多いイメージですが、フケも頭皮の乾燥によるものなのでしょうか。

「乾燥して頭がかゆくなるのは、皮脂が少ないためです。その場合、乾いたフケが出ることがあります。しかし、一般的なベタベタしたフケは、皮脂が多いために起こる脂漏性湿疹なのです。この2つでは対処法が逆ですから注意が必要です。」

乾いたフケには保湿剤が有効ですが、ベタベタしたフケは、皮脂が多いことが原因ですから、保湿剤は逆効果。余分な脂と汚れをしっかり洗い流すことが大切です。

このように同じフケでも、2種類はまったく異なる原因から生じます。そのため、対処方法を間違えてしまうとさらに症状が悪くなってしまいます。まずは子どもの頭皮の状態を確認してみましょう。

そのかゆみ、アタマジラミかも?

子どもが「頭がかゆい!」と言ったとき、その中の何割かは、「乾燥」でも「フケ」でもなく、「アタマジラミ」の可能性があるそうです。

「子どもが頭皮のかゆみを訴えた場合、よくよく頭皮を観察したらシラミの成虫がいたり卵があったりということがあります。シラミの成虫は体長2mm〜4mm、卵にいたっては0.5mm〜1mm程度と極小サイズなので、なかなか見分けにくいこともありますが、お子さんの髪の毛に見慣れないものがついていないか確認してください。」

シラミの卵は髪の毛の片側にはりついているそうです。手で払えばすぐに取れるフケと違い、簡単に取り除けない場合は、シラミの卵かもしれません。判断がつかない場合も、皮膚科で顕微鏡やダーモスコープという拡大鏡を使えば、すぐに診断がつくそう。身近にシラミの人がいる場合は要注意です。すぐに皮膚科を受診してください。

【参照】子どもの頭に再流行中!? 「アタマジラミ」撃退法

意外と知られていませんが、髪の毛(頭皮)の悩みは皮膚科に相談できます。シャンプーを変えるなど対策しても、症状が改善しない場合やかゆみがひどい場合には、すぐに皮膚科を受診しましょう。

お話を聞いたのは…

  • 野崎誠先生

    山形大学医学部卒業後、国立成育医療研究センター皮膚科勤務などを経て、2013年に東京都武蔵野市吉祥寺にわかばひふ科クリニックを開業。専門は小児皮膚科で、アトピー性皮膚炎とあざの診断・治療に力を入れている。院内で定期的に「赤ちゃんのスキンケア」「アトピー性皮膚炎と乾燥肌」などのテーマで地域のママさん向け勉強会も行っている(webより随時予約可能)。

  • わかばひふ科クリニック
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ライター紹介

飯田友美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライターに。好きなものは猫とパンダ、趣味はライブに行くこと、お芝居を観ること。杉並区在住。2児の母。

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