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『ダイヤモンド富士』はどこで見える? 撮影のコツは?

日の出や日没の時間帯に、富士山の山頂にさしかかった太陽が、キラリと美しい光芒を放つ『ダイヤモンド富士』。とくに空気が澄む冬は「東京スカイツリーから見えた!」「サンシャインから撮れた!」といった話題を耳にすることも。そこで、自然が描く神秘のアートを楽しむ方法を探ってみました。

いつ、どこで見える? 『ダイヤモンド富士』を追跡!

富士山のちょうど山頂に太陽があるときに、放射状に放たれる光がまるでダイヤモンドのよう――。という理由で名付けられた『 ダイヤモンド富士』。実際に見た人によると「神々しくて、雄大で、思わず息をのみますよ!」とのこと。うーん、うらやましい! 

しかし、太陽が没む場所は毎日変化するため、山頂に太陽がピタッと重なるタイミングは、時期や場所によっても限られるそう。まさに宝石級の貴重な現象なんです。

関東近郊で富士見スポットが調べられるサイト

実際にダイヤモンド富士は、いつ、どこで見られるのでしょうか。関東近郊でダイヤモンド富士をみられるスポット情報をネットで公開しているのが国土交通省が運営している「 関東の富士見百景」というWEBサイトです。

「いつ、どこでダイヤモンド富士が見られるのか。その時刻やスポットは『関東の富士見百景』で調べることができます。これは『カシミール3D』と呼ばれるソフトを活用して、さまざまな地点を指定し、富士山の山頂と太陽がピッタリ重なる時期を割り出したものなんですよ。」(国土交通省 関東地方整備局・丸山貴志さん)

たとえば、「東京・田園調布周辺:2月17~18日の日没」「横浜港大さん橋国際客船ターミナル:3月9~10日の日没」などといった具合。自分が住んでいる場所の近くで、いつダイヤモンド富士が見られるのかを簡単に調べることができます。
画像提供:国土交通省 関東地方整備局

親子におすすめ、ダイヤモンド富士が見られるスポット

さらに、お気に入りの『見えるスポット』の見つけ方を、ダイヤモンド富士を追い続けているプロカメラマン・中村路人さんにも聞いてみました。

「2月は東京、3月は横浜、4月は三浦半島…と、ダイヤモンド富士が見える場所はだんだん南下していきます。そして、夏至がくると北上して戻ってくるんです。だから、年2回見るチャンスがあるんですよね。」

毎日どこかで太陽と富士山が重なっているため、追おうと思えば365日追えるところが魅力とか。ただ、遠くなればなるほど富士山は霞んで、見える確率が落ちてしまうそうです。

「しかも、ダイヤモンド富士には2種類あるんですよ。キラリと放射状に光る『ダイヤモンド型』は、山中湖や田貫湖などといった富士山に近いスポットから見られるもの。一方で、富士山から離れれば離れるほど、山頂全体に赤い太陽がかぶさる『のっかり型』になるんです。」

そこで、この春、それぞれのダイヤモンド富士を楽しめるスポットを聞いてみました!

『ダイヤモンド型』を見るには、聖地「田貫湖」へ!

「ダイヤモンド型を見るなら、オススメは静岡県の『田貫(たぬき)湖』です! 湖の水面にも富士山の輝きが映り込む、ダブルダイヤモンドが見られるんですよ。しかも、春ならサクラのタイミングと合うこともあるし、夏ならキャンプ場で星をみることも可能。ダイヤモンド富士とセットでレジャーを楽しむことができます。」
画像提供:中村路人さん
ただ、見られるタイミングは『日の出』なので、早起きが大変かも。それでも、沈む様子がある程度予想できる日没と違い、急にピカッと光が差すのは感動だとか。また、田貫湖でダイヤモンド富士が見られるシーズンは、4月20日前後と8月20日前後だそうです。

『のっかり型』は「稲村ヶ崎」が楽しい!

「お子さんと一緒に楽しむなら、早起き必須な日の出ではなく、日没を狙うと楽かもしれません。その点で、オススメなのが稲村ヶ崎です!江ノ島の後ろに富士山がそびえるので、ロケーション的にも抜群ですよ。」

また、稲村ヶ崎は周辺にレジャースポットが多いことも魅力。江ノ島が近いので、昼間は江ノ電に乗って江ノ島散策、ごはんには生しらす丼を食べて、めいっぱい遊んだ後の締めくくりとしてダイヤモンド富士を楽しむことができます。
画像提供:中村路人さん
ちなみに、日没の場合は、富士山の向こうに沈む直前までまったく富士山が見えないことも…。しかし、沈み始めると急にシルエットとなって姿を表すこともあるので、「太陽が見えるかぎりダイヤモンド富士は見えます。あきらめないで!」と中村さん。

ダイヤモンド富士をキレイに写真に収めたい!

せっかくだから、写真でも貴重なダイヤモンドを残したいですよね。ということで、上手に撮るコツも教えてもらいました。

スマホでも案外キレイに撮れる!?

「一般的には、逆光で撮影すると被写体が暗くなって難しいのですが、ダイヤモンド富士は富士山の逆光のシルエットこそ美しい。特別な機材やテクニックは無くても、スマホで案外きれいに撮れると思います。」(中村さん)
画像提供:中村路人さん
ちなみに、一眼レフを駆使するときは、『ダイヤモンド型』を捉えるなら光の放射をきれいに捉えるために露出をしぼり、『のっかり型 』を捉えるならは、富士山が遠いのでズームで寄ると美しく撮れるとか。

ムービーで撮ったり、日食グラスで見ても楽しい

「写真だけじゃなくて、ムービーも楽しいと思うんですよね。たとえば、スマホをお持ちなら、岩場などに三脚で固定して、低速度撮影アプリ『タイムラプス』で撮影すると、太陽が山頂に落ちていく様子が撮影できます。」(フォトアドバイス運営・佐藤孝太郎さん)

「あと、お子さんと一緒なら、日食グラスを持って太陽を観察するのもおすすめ。予想したポイントに太陽が規則正しく沈んでいく様子にきっと驚いてくれるはずですよ。」(中村さん)

また、太陽が富士山の向こうに姿を隠した後のほうが燃えるような夕焼けが見られることもあります。日没後にすぐに帰らず、少し待ってみると、思いがけない美しさに出会えるかもしれません。

子どもと行くときの注意点

さて、実際にお子さんと一緒にダイヤモンド富士を見に行く場合は、注意したい点も。国土交通省の丸山さん、プロカメラマンの中村さんが口を揃えた「ダイヤモンド富士を見るときに気をつけたい点」をまとめてみました。

直射日光の直視に注意!

日没時は太陽の光が強くて、どこにあるかわからないほど。肉眼で太陽光を見るのは危険なので、サングラスや日食グラスを準備しておくのが◎。

親子の防寒対策はしっかりと!

ダイヤモンド富士が見える場所は、浜辺や川べり、公園などが多くなります。昼間はポカポカしていても、日没後は急激に気温が下がることも珍しくないため、防寒対策は万全にするようにしましょう。

その点、池袋のサンシャインシティ、東京スカイツリーや都庁、横浜の大さん橋などなら、あたたかく安全に見ることも。お子さんと一緒なら室内を選ぶのもテだそうです。

大自然が太陽の光で描き出す、貴重でゴージャスなダイヤモンド。『ダイヤモンド富士』は毎年、同じ時期に同じ場所で楽しめるため、ファミリーの恒例行事とするのも楽しそうですね。

お話を聞いたのは…

  • 佐藤孝太郎さん

    フォトアドバイス株式会社。「写真の楽しさを伝え、つながりを創る」をテーマに「カメラを買ったけどうまく撮れない……」と悩んでいる方に向けて「いい写真」を撮る方法をレクチャー。写真投稿SNSを活用した業界初の講座は、全国の仲間と楽しく写真上達に取り組めるとか。ブログ記事ではダイヤモンド富士撮影の方法も掲載。

  • フォトアドバイス公式サイト
  • 中村路人さん

    公益社団法人「日本写真家協会」会員にして「フォトアドバイス」で講師も務めるフリーカメラマン。雑誌のモデル撮影、タレント撮影などを中心に活動中。ダイヤモンド富士の撮影にも精通し、現在は太陽ではなく月の「パール富士」を追うことも。公式ブログには、そうした貴重な写真が満載です。

  • 中村路人さん公式ブログ
  • 国土交通省サイト「関東の富士見百景」

    富士山への良好な眺望を得られる地点を選定し、周辺の景観保全や活用への支援を通じて、美しい地域づくりの推進を目的として実施。ダイヤモンド富士に関するデータも充実しています。

  • 関東の富士見百景
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ライター紹介

矢口 あやは

1983年生まれ。大阪府出身。フリーライターとして活動する傍ら、生き物の世界に魅せられて、狩猟免許を取得。沖縄から北海道まで、国内の自然と動物を訪ね歩いています。現在は、世界一周を目指して貯金の日々。

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