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卒園式にも入学式に着回せる、ママのスーツ選びのポイント

掲載日: 2016年2月9日更新日: 2018年3月2日矢口 あやは

もうすぐ桜咲く春。子どもたちの卒園式・入学式シーズンに向けて、新しいスーツを購入するママも多いのでは? 色や形、素材など、ママのスーツの選び方や服装のポイントをファッションのプロに伺いました。

靴やバッグ、アクセサリー…小物選びのポイントは?

卒園式はシックに、入学式は華やかに!

マナーが大切な学校行事。我が子の新たな門出を楽しみに思う反面、何を着たら良いのか、自身の服装が悩みのタネになることも…。アパレル社歴16年、自身も一児の母としてママファッションを研究し続けているスタイリスト・出澤希帆さんに、卒園式&入学式の装いのポイントを伺いました。

卒園式は厳粛な場であることをふまえて、黒や紺など抑えめの色。入学式はお祝いの場として、白やピンク、ベージュなどの華やかな色を基調にするのが一般的です。」

「ただ、校風にもよるため、一概に言えない面も…。なかでも私立の場合は入学式であっても華美なファッションやヘアスタイル、ブランドバッグの持参などが暗黙の了解のうちにNGとなっている学校もあります。あらかじめ先輩ママに聞くなどして、リサーチしておくことが大切ですね。」


卒園式も入学式もOK! 着まわしやすいスーツとは?

とはいえ、2着買うのは厳しいという方も多いですよね。そこで、卒園式にも入学式にも着られるオススメのスーツを教えてもらいました。まず、どんな形が良いのでしょうか?

ジャケットはテーラードのものよりもノーカラーのものが女性らしく、ラメ混や光沢のあるなめらかな素材がフォーマルの場でも使いやすいため、オススメです。テーラードはビジネス感が強く出てしまうため、やや硬い印象に。インナーに光沢のあるサテンやレースといった素材を選ぶようにすると華やかに演出できます。」

では、スカートはどんな形がオススメですか?

ジャケットがカチッとしている分、スカートはややフレアタイプのものがオススメです。フレアタイプはスタイルにメリハリをつける意味でも、体型をカバーする意味でもお役立ちですよ。もちろん、ジャケットの中にワンピースでも大丈夫。いずれも、立ったり座ったりすることが多いので、丈は膝が隠れるものを選びましょう。」

ジャケットの色は”ネイビー”がおすすめ

また、ジャケットの色は”ネイビー”が一見地味ですが、実はシックにも華やかにも着まわせる色だといいます。

ネイビーは、黒ほど暗くなりすぎず、グレーほど地味になりすぎない、上品で清楚な定番色です。同じネイビーのジャケットでも、インナーによって印象はガラッと変わりますよ。たとえば、卒園式ではインナーを黒にして落ち着いた印象に、入学式はインナーを白にすることで明るいイメージになります」

ちなみにジャケットとスカートは、同色で揃えるのが一般的ですが、別の色でも大丈夫とのこと。特にNGな組み合わせはありません。ただし、インナーまで同系色で揃えてしまうと重い印象になりがち。卒園式は落ち着いた配色が無難ですが、入学式の場合はインナーに、白系を取り入れるのが良いそうです。

また、最近ではネット通販などで、ジャケット2着とスカート1着のセットなど、セレモニースーツのお得なセットを販売しているところもあるそうなので、チェックしてみても良いでしょう。

ジャケット&スカート選びは“サイズ感”にも注意して

「また、形や色ももちろんですが、スーツ選びで大切なのは“ジャストサイズ”を選ぶということ。肩幅がぴったりで、手を下ろしたときに袖丈が親指の付け根くらいにくるのが理想のサイズ。ちょっときつく感じるくらいでちょうどいいですよ。スカートは、ヒップ周りがぴったりかどうか、丈は座ったときに膝が出ないかどうかを確認してくださいね。」

すでに持っているスーツを着てみて、ジャストサイズなら買い足す必要はなし。形や色が地味な場合は、インナーを華やかな色にしたり、コサージュのつけ方を工夫することで、変化を出すことができるそうです。


アクセサリーやコサージュはどう付ければいいの?

一方、ネックレスやイヤリングといったアクセサリー類、コサージュなどの小物はどう選べばよいのでしょう?

ネックレスはやっぱりパールが定番で、シンプルに短めの一連がオススメです。式ではお辞儀をする機会も多いので、イヤリングもシンプルなデザインの揺れないものをつけましょう。基本的にはパールで揃えるのが一般的ですが、フォーマルすぎると感じる場合は石や飾りのない、シンプルなものがよいでしょう。」

全身を鏡で見たときに地味だと感じる場合は、ワンポイントとしてツイード素材や白系のコサージュを活用しましょう。つける位置は、左胸の上が一般的で、顔周りが華やかになるようにバランスを調整してください。サイズは、拳大くらいが目安です。」

ちなみに、バッグは大きいとカジュアルに見えるため、コンパクトなものを持つのが理想。色も、ブラウン系よりモノトーン系にすると品よくまとまるそう。

「なお、黒ストッキングは“喪”を連想させてしまうため、避けるのがベスト。ストッキングはナチュラルカラーにして、靴の色は服がダーク系なら黒、白やベージュなど明るめの時はベージュにするとまとまりが出ます。」

以上のように、色々な形や色、着方がありますが「実は、大切なのはオシャレかどうかより、清潔感があって、礼儀正しいかどうか」と出澤さん。

ちょっとくらいお洋服で気になるところがあっても、にっこり笑って挨拶すればノープロブレム。とびっきりの装いと素敵な笑顔で、子どもたちの新しい門出をお祝いしてあげてくださいね。

お話を聞いたのは…

ライター紹介

矢口 あやは

1983年生まれ。大阪府出身。フリーライターとして活動する傍ら、生き物の世界に魅せられて、狩猟免許を取得。沖縄から北海道まで、国内の自然と動物を訪ね歩いています。現在は、世界一周を目指して貯金の日々。

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