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男の子・女の子別の人気も紹介! 後悔しないランドセルの選び方

掲載日: 2017年6月29日更新日: 2017年6月29日飯田友美

夏前になると、デパートなどには色とりどりのランドセルが並び始めます。昔より種類が豊富なランドセルを目の前にすると、何を基準に選べばいいのか悩んでしまうパパママも多いはず。そこで三越伊勢丹のランドセルバイヤー栃谷孟亜(とちやたかつぐ)さんに、ランドセル選びのコツと今年の傾向について伺いました。

人気の素材や機能の選び方

ランドセル選びのポイントとしてまず挙げられるのは、素材や機能、デザイン、サイズです。では、どういった点に気をつければよいのでしょうか。

「今のランドセルの素材は、大まかに『クラリーノ』か『牛革』に分けられ、軽さや丈夫さは使われている素材によって異なります。軽さに優れているのは『クラリーノ』、丈夫さを重視するなら『牛革』ですね

ただ、丈夫さでは牛革の方が「より丈夫」というだけで、クラリーノでも問題はないそうです。通学時間や子どもの性格、体力などを考えて選ぶとよいとのこと。また、クラリーノにはいくつか種類があり、「クラリーノ(R)タフロック(R)」 という素材は傷にとても強いそうです。

次に機能についてはどうでしょうか。

三越伊勢丹オリジナル ニューユナイテッド×くるピタランドセル ブラック×ブルー 74,520円

「ほとんどのランドセルの開閉部分に、『ワンタッチロック』といわれる金具が取り付けられています。また、肩ベルトも肩の部分にフィットするような形状のものが一般化していて、これにより体感重量が軽減します」

片手で開閉できるワンタッチロックや、スライドすることで肩ベルトの位置を簡単に変えられる金具など、子どもが使いやすく背負いやすい機能も出てきているようです

では、デザインの選び方のポイントは?

「刺繍入りやラインストーンが入ったものなど、デザインも多様化しています。好みによってどれを選んでもいいと思いますが、細かい刺繍などは破損のリスクも伴います。基本的に刺繍部分のみの修理はできませんから、革ごと交換することになり、その分費用もかかります」

刺繍などの装飾が施されているものは、壊れる場合があるということも踏まえて選んだほうがよさそうですね。

共通して言えるのは、使うのは子どもだということです。6年間使うことを視野に入れ、子どもの意見もしっかりと聞いた上でそれぞれに合ったものを選びましょう」

あくまで主役は子ども、ということを忘れずに。


2018年のトレンドは?

今年の傾向ですが6月上旬にはランドセルが売り場に並び、人気の商品ではすでに売り切れが出ているそうです。色や大きさなど、2018年はどんなランドセルがトレンドなのでしょう。

三越伊勢丹オリジナル<ヴェルニカ>リトルクラシカルランドセル 各68,040円

「1年を通してよく出る色は、男の子が黒、女の子がビビットピンクや赤です。今年の傾向としては、女の子のキャメルがよく出ているように感じます。流行の兆しかもしれませんね」

三越伊勢丹オリジナル<ロイスター>ブラック×ブラック×ブラックランドセル 素材違い63,720円〜

男の子には黒が圧倒的に人気で、最近は背中に当たる部分などすべてが黒一色で作られているものもあります。また、ファスナー部分や縁取りなど一部分に赤や青などのさし色を使ったものも人気が出てきているそうです。女の子では、凝ったデザインのものよりもシンプルなものに人気が集まってきているとのこと

「サイズですが、少し前までは『A4クリアファイル』が入る大きさのものが主流でしたが、現在はそれより少しサイズが大きい『A4フラットファイル』が入るものも出てきています

大きいファイルが入るということは、ランドセル自体が大きくなるということですよね。子どもが背負うランドセルは、少しのサイズ変更も負担になるのでは?

「内側にあわせて外側も大きくなると学校のロッカーに入らないなどの問題も出てきてしまいますが、縫製の仕方を変更することで外側の大きさは変えずに内側だけを大きくするなど工夫された商品もあります

教科書のサイズ変更や学校でのA4クリアファイル使用などにより、だんだんと大きなサイズの需要が高まったというランドセル。大きいものか小さいものかと聞かれると、大きいほうを選ぶ人がほとんどだそうです。

「A4クリアファイルは各学校での普及が早かったようですが、A4フラットファイルはまちまちかもしれません。進学する学校の先輩ママさんに、学校での配布物の大きさを聞いてからサイズを選んでもいいと思います

また、ランドセルの販売開始時期は年々早まっているそうです。どうしても欲しいものがある場合は、売り切れてしまう前になるべく早めに売り場に足を運んだ方がいいとのことでした。


組み合わせ自由な「自分だけのランドセル」も!

たくさんの種類があるランドセルですが、素材や色、装飾などを一つひとつ選べるオーダーメイドを利用する人も増えているそうです

「三越伊勢丹では『パターンメイドランドセル』といって型や素材、色などお好きなものをお選びいただいています。組み合わせは3,800,000通り以上ですので、お気に入りのランドセルができ上がると思います

これなら、こだわりのランドセルが作れますね。オーダーメイドのランドセルは、いろいろなメーカーで販売されているので、特長などを比べながら選んでみてはいかがでしょうか。

はじめてのランドセル選びは、子どもにとっても親にとってもドキドキワクワクするもの。ついつい口を出したくなってしまいますが、使うのはあくまでも子どもです。楽しく学校生活をスタートさせるためにも、子どもが気に入ったものを選ぶのが一番です。ランドセルは「長く使うもの」だということをうまく説明しながら、親も子どもも納得できるランドセル選びをしたいですね。

※記事の中で紹介したランドセルは、伊勢丹新宿店で撮影しました。掲載時には、すでに売り切れている場合があります。ご了承ください。

お話を聞いたのは…

  • 栃谷 孟亜さん

    三越伊勢丹ベビー子供用品バイヤー。入社後、子供靴・玩具担当などを経て、2012年にランドセルのバイヤーに就任。三越伊勢丹オリジナルランドセルの企画開発に携わる。

  • 三越伊勢丹のランドセル2018

ライター紹介

飯田友美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、フリーランスのライターに。好きなものは猫とパンダ、趣味はライブに行くこと、お芝居を観ること。杉並区在住。2児の母。

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