子供に食物アレルギーがあるママパパは、おやつを選ぶのにも苦労しますよね。とくに、「卵」「乳」「小麦」は、使われていることが多いだけに注意が必要です。
そこで今回は、子育て両立・共育支援事業を行う「エスキッチン」で食育サポーターとして活躍する管理栄養士や調理師など食のプロ5人に、卵や乳、小麦を含まない「アレルギー対応お菓子」をそれぞれ選んでもらいました。
※今回選んだお菓子は2019年12月時点のものになります。メーカーによって、商品リニューアルの際に原材料が変更されることもありますので、ご購入の際には、必ずパッケージの原材料名をご確認ください
子供の食物アレルギー基礎知識 原因&注意点&代替え食品も!卵・牛乳・小麦も不要! アレルギー対応の簡単おやつレシピ3選「卵」不使用のおすすめお菓子3選
マンナビスケット(森永)

【おすすめポイント】
生後9カ月頃から食べられる幼児用ビスケットで、栄養機能食品としても人気のロングセラー商品。口溶けが良いので、食べやすいのが特徴です。子供の成長に欠かせないカルシウムや、不足しがちな鉄分が配合されているのもうれしいポイントです。
アンパンマンひとくちビスケット(不二家)

【おすすめポイント】
原材料に国産の小麦や、かぼちゃとにんじんを使用したビスケットで、卵は不使用です。野菜の自然な甘みが生かされており、野菜が苦手な子供にもおすすめです。
また、子供の発育に欠かせないカルシウムや、丈夫な骨を作るのに必要となるビタミンDも配合されています。
たべっ子BABY(ギンビス)

【おすすめポイント】
生後1歳から食べられるビスケット。国産小麦を100%使用し、卵・乳・大豆・合成着色料・香料は不使用です。また、カルシウムや腸内環境を整えるオリゴ糖、DHAが含まれており、栄養面も考えられています。かわいらしい動物の形をしたビスケットなので、見た目も楽しめます。
ちなみに、同じ「たべっ子どうぶつ」シリーズの「たべっ子水族館」や「たべっ子どうぶつおやさい」「たべっ子どうぶつバター味」は、卵不使用で乳は使用されています。原材料が異なるので注意が必要です。
「乳」不使用のおすすめお菓子3選
4連ミレービスケット(塩)(のむら)

【おすすめポイント】
高知県の銘菓として知られるミレービスケットは、お土産としても人気のロングセラー商品。乳不使用とは思えないサクサクの食感が楽しめるほか、豆を揚げた油がブレンドされており、独特の香ばしさと、味に深みがあるのがポイントです。
小分けになっているので、食べ過ぎ防止にもおすすめです。
マンナボーロ(森永)

【おすすめポイント】
生後7カ月頃から食べられる乳幼児に定番の人気商品。乳のほか小麦も不使用で、牛乳アレルギーの子供が不足しがちなカルシウムがたっぷり配合されています。小袋に分けられているので、持ち運びにも便利です。
アスパラガスビスケット(ギンビス)

【おすすめポイント】
乳&卵不使用のビスケットで、黒ごまが香ばしいロングセラー商品。スティック状で持ちやすく、子供でも食べやすいのがポイントです。また、食物繊維やカルシウムが配合されているので、栄養価の面でも優秀です。
「小麦」不使用のおすすめお菓子3選
ローソン スイートポテト(澁谷食品)

【おすすめポイント】
老舗芋菓子専門メーカーが作るお菓子で、ローソンで販売されています。栄養豊富なさつま芋の素材の味が生かされており、口溶けが滑らかなので、子供にも食べやすいのが魅力です。
もっとカルシウム それいけ!アンパンマン(明治チーズキッス)

【おすすめポイント】
子供のおやつとして、チーズを選ぶのもおすすめです。カルシウムはもちろん、身体作りに欠かせないたんぱく質も摂取できます。個包装で食べ過ぎ防止にも有効です。飴玉ほどの大きさなので、小さな子供に与える場合は小さくカットして食べさせましょう。
こだわり極みプリン(アンデイコ)

【おすすめポイント】
スーパーやコンビニでよく見かける同商品は、香料や着色料、保存料が不使用のこだわりプリン。原材料は乳製品や砂糖、全卵、卵黄と非常にシンプルで、卵と乳のコクによって素材の味が引き出されています。
「卵・乳・小麦」全て不使用のおすすめお菓子4選
やさしいハッピーターン4連(亀田製菓)

【おすすめポイント】
原材料にアレルギー特定原材料等27品目を含まないひとくちサイズのお菓子。グルテンも不使用です。通常のハッピーターンと比べて塩分が30%カットされているので、子供のおやつにも最適! 1袋食べきりサイズで、小分けになっているのもうれしいですね。
クッピーラムネ(カクダイ製菓)

【おすすめポイント】
発売から約60年のロングセラー商品。食べきりサイズから、大袋のものまで、さまざまな包装タイプが販売されています。最大の特徴は、7大アレルゲンの卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かにが不使用であること。ラムネの形状が楕円形のため、誤嚥の心配が少ないのも魅力です。
小袋甘納豆(でん六)

【おすすめポイント】
小豆や金時豆、うぐいす豆、白花豆の4種類が入った商品。豆にはお腹の調子を整える役割の食物繊維が多く含まれているので、アレルギーがない子供にもおすすめです。
芋かりんとう(村田製菓)

【おすすめポイント】
スーパーマーケットの「ライフ」で販売されている商品で、国産のさつまいもを使用した芋かりんとう。原材料はさつまいも・植物油脂・砂糖と、非常にシンプルなのが特徴です。さつまいもには食物繊維やビタミンCが豊富で、ビタミンCは加熱に強いので、油で揚げても栄養が流出しにくいのが魅力です。
アレルギーを持つ子供にお菓子を選ぶ際のポイント&注意点
アレルギーを持つ子供のお菓子を選ぶ際に、気をつけるポイントや注意点はどんな点でしょうか。
加野(調理師)「お菓子を選ぶときのポイントは、なるべくシンプルな材料で、無添加に近いものがいいですね。和菓子にはアレルギー物質不使用のものが多く、スーパーなどで手に入りやすのでおすすめです。とはいえ、糖分が多く含まれる傾向があるため、食べ過ぎには注意してください」
山田(管理栄養士)「和菓子のほか芋や野菜を使用したお菓子は、アレルギー物質不使用のものが多いと思います。スーパーのPB商品などでお手頃価格なものも販売されているので、ぜひチェックしてみましょう」
淵江(管理栄養士)「お米から作られるおせんべい系のお菓子もアレルギー物質不使用のものが多いのでおすすめです。ただ、小麦粉や乳成分を使用しているものもあるので、必ず成分表示をよく見るようにしてください」
川島(管理栄養士)「乳製品がNGな乳アレルギーの場合は、カルシウム不足が心配されるので、カルシウムを補えるお菓子はおすすめですね」
吉田(管理栄養士)「原材料表示の欄外に『本品製造工場では○○を含む製品を生産しています』などと記載されている場合があります。これは、原材料にはその食材を使っていなくても、意図せずに混入してしまう可能性が否定できないことを意味します。少量でアナフィラキシーを起こしたことがあるなど、アレルギー症状が特に重症な場合には、このような表示も見ておくことが大切です」
アレルギーのある子供でも食べられるお菓子がたくさんありましたね。ぜひおやつ選びの参考にしてください。