デジタルカメラの普及に伴い写真をプリントする機会が減り、メモリーカードにデータを入れっぱなし、という人も多いのでは?でも、メモリーカードはちょっとした衝撃でデータが壊れたり、使用するうちに劣化してしまうもの。そこで、データを安全に長期間保管する方法について、写真ブログ「studio9」を運営する、フォトグラファーの中原一雄さんに伺いました。
そんな大切なデータが突然パッと消えてしまったら?ホラーな話ですが、実は頻繁に起こりえます。私も先日、外付けハードディスクドライブ(HDD)に保存したはずの写真1万枚以上が見当たらず、頭の中で火花が散りました。ショックで脳がショートしたのかも。あの悲劇は二度と味わいたくありません。
そこであらためて、デジタルデータの保存に最適なメディアについて調べたところ、衝撃の事実が判明。それはHDDもDVDもBlu-rayもSDカードなどのメモリーカードも、あらゆるメディアは劣化する、ということ。ある日突然、手元から写真や動画のデータがなくなるという恐怖の事態が起こりうるんです!
「どのメディアを使うかということよりも、大切なのは2カ所以上でバックアップをとる、ということです。撮影したらこまめにコピーをとっておいて、片方はデータがなくなっても大丈夫という態勢を作っておくべきです。デジタルデータは便利な反面、とても脆いもの。データを保存したHDDが故障したり、DVDが読めなくなることも日常的にありえます。だからこそ常に複数のメディアに保管しておくことが大事なんです。」と中原さん。
では、データのバックアップを取るときに、注意すべきことはどんなことなのでしょうか?
「いちばんやってはいけないのが、デジカメのメモリーカードに写真を撮りためて、バックアップも取らずそのまま保管する方法! メモリーカード紛失のリスクも大きいですし、静電気がパチッと飛んだだけで中身がすべて消えてしまうこともあります。また、安全性が高い他のメディアにバックアップを取っている場合でも、面倒だから半年に1回しか作業しない、というのはおすすめできません。とにかくデジタルデータは消えてしまうといくらお金を払っても戻りませんので、大切なものはお金を払ってもバックアップすべき! 自分の性格に合っていて、面倒くさがらずこまめに行える方法を探しましょう。」
というわけで、中原さんにタイプ別におすすめのバックアップ方法を教えていただきました。
「スマホでの撮影がメインなら、インターネット上でデータを保存できるクラウドストレージサービス(クラウド)を使うのが最も手軽です。アプリを入れておけば、自動的に同期してスマホで撮った写真のバックアップをクラウド上に保存してくれるんです。例えば、『Googleドライブ』なら15GBまでは無料で利用できます。スマホにアプリを入れるだけで、パソコンを使わなくてもOKなところも多いですよ。」
「クラウドが不安な場合は、パソコンを経由せずに使えるハードディスクドライブも発売されています。写真整理専用ハードディスク『おもいでばこ』(バッファロー)は、スマホの写真をアプリを使ってWi-fi経由でアップできますし、デジカメで撮影した写真も本体にメモリカードを入れてボタンを押すだけで保管できます。またテレビに接続すれば、テレビの画面でデータの管理や写真の閲覧もできますよ。」
中原さん曰く「『おもいでばこ』はバックアップが簡単なだけでなく、デジタル写真を家族全員が共有できるソリューションとしては唯一の製品。」だとか。旅行の写真や運動会の写真など、家族みんなが好きな時に写真を簡単に見られるので、コミュニケーションツールとしても役立ちそうです。
・パソコンをよく使う派
「パソコンのHDD、またはDVDにバックアップをとれば、スマホとパソコン(またはDVD)で二重にデータがある状態となります。スマホのデータを消す前にさらにもう1カ所、クラウドにもバックアップをとっておくと安心ですね。パソコンであれば『Googleドライブ』のほか、『Dropbox』などのクラウドサービスもいいと思います。また子どもの写真であれば、DVDなどに焼いて3つ目のバックアップとして実家に送っておくという方法もあります。ご両親も喜ぶし災害時のリスク分散になってよいのでは。」
最近は様々なクラウドストレージサービスがありますが、中にはセキュリティに不安があるサービスもあるようなので、選ぶ時には注意が必要です。
「東日本大震災でも、紙の写真は海水に浸かってもクリーニングで多くがよみがえりました。ですからお気に入りや節目の大事な写真は、ぜひプリントして残しておきたいものです。写真屋さんで銀塩プリントしてもらうのがいちばんですが、家庭でプリントするなら必ず純正インクを使うようにしましょう。安い互換インクは長期保管には向かず、すぐに色あせてしまいます。純正インクで、保管用にもう1枚プリントし、陽のあたらない涼しい場所で保管しておけば完璧です。紙も、できればメーカー純正やそれに準じるものを使いたいです。」
子どもの写真を残すために親ができることは、こまめなバックアップ、時々プリント!面倒ですが大切な思い出の写真を失わないようがんばりましょう。
ある日突然、データが消えることも!
産声をあげた瞬間や初めての発語、初めての立っち、家族旅行、七五三、入園式、運動会…。子どもが生まれたときから撮りためた写真や動画は、子供の成長の記録そのものです。そんな大切なデータが突然パッと消えてしまったら?ホラーな話ですが、実は頻繁に起こりえます。私も先日、外付けハードディスクドライブ(HDD)に保存したはずの写真1万枚以上が見当たらず、頭の中で火花が散りました。ショックで脳がショートしたのかも。あの悲劇は二度と味わいたくありません。
そこであらためて、デジタルデータの保存に最適なメディアについて調べたところ、衝撃の事実が判明。それはHDDもDVDもBlu-rayもSDカードなどのメモリーカードも、あらゆるメディアは劣化する、ということ。ある日突然、手元から写真や動画のデータがなくなるという恐怖の事態が起こりうるんです!
基本は、複数のメディアへのバックアップ
劣化しない記録媒体がこの世にないのなら、大切な写真データをどこにどうやって保存したらいいのでしょう?「どのメディアを使うかということよりも、大切なのは2カ所以上でバックアップをとる、ということです。撮影したらこまめにコピーをとっておいて、片方はデータがなくなっても大丈夫という態勢を作っておくべきです。デジタルデータは便利な反面、とても脆いもの。データを保存したHDDが故障したり、DVDが読めなくなることも日常的にありえます。だからこそ常に複数のメディアに保管しておくことが大事なんです。」と中原さん。
では、データのバックアップを取るときに、注意すべきことはどんなことなのでしょうか?
「いちばんやってはいけないのが、デジカメのメモリーカードに写真を撮りためて、バックアップも取らずそのまま保管する方法! メモリーカード紛失のリスクも大きいですし、静電気がパチッと飛んだだけで中身がすべて消えてしまうこともあります。また、安全性が高い他のメディアにバックアップを取っている場合でも、面倒だから半年に1回しか作業しない、というのはおすすめできません。とにかくデジタルデータは消えてしまうといくらお金を払っても戻りませんので、大切なものはお金を払ってもバックアップすべき! 自分の性格に合っていて、面倒くさがらずこまめに行える方法を探しましょう。」
というわけで、中原さんにタイプ別におすすめのバックアップ方法を教えていただきました。
撮影タイプ別おすすめのバックアップ方法
スマホ派
・パソコンをあまり使わない派「スマホでの撮影がメインなら、インターネット上でデータを保存できるクラウドストレージサービス(クラウド)を使うのが最も手軽です。アプリを入れておけば、自動的に同期してスマホで撮った写真のバックアップをクラウド上に保存してくれるんです。例えば、『Googleドライブ』なら15GBまでは無料で利用できます。スマホにアプリを入れるだけで、パソコンを使わなくてもOKなところも多いですよ。」
「クラウドが不安な場合は、パソコンを経由せずに使えるハードディスクドライブも発売されています。写真整理専用ハードディスク『おもいでばこ』(バッファロー)は、スマホの写真をアプリを使ってWi-fi経由でアップできますし、デジカメで撮影した写真も本体にメモリカードを入れてボタンを押すだけで保管できます。またテレビに接続すれば、テレビの画面でデータの管理や写真の閲覧もできますよ。」
中原さん曰く「『おもいでばこ』はバックアップが簡単なだけでなく、デジタル写真を家族全員が共有できるソリューションとしては唯一の製品。」だとか。旅行の写真や運動会の写真など、家族みんなが好きな時に写真を簡単に見られるので、コミュニケーションツールとしても役立ちそうです。
・パソコンをよく使う派
「パソコンのHDD、またはDVDにバックアップをとれば、スマホとパソコン(またはDVD)で二重にデータがある状態となります。スマホのデータを消す前にさらにもう1カ所、クラウドにもバックアップをとっておくと安心ですね。パソコンであれば『Googleドライブ』のほか、『Dropbox』などのクラウドサービスもいいと思います。また子どもの写真であれば、DVDなどに焼いて3つ目のバックアップとして実家に送っておくという方法もあります。ご両親も喜ぶし災害時のリスク分散になってよいのでは。」
最近は様々なクラウドストレージサービスがありますが、中にはセキュリティに不安があるサービスもあるようなので、選ぶ時には注意が必要です。
デジタルカメラ派
「おすすめは、カメラのメモリーカード内に保存しつつ、写真専用の外付けHDDにバックアップをとること。整理が楽ですし、将来パソコンを買い換えるときも安心です。メモリーカードのデータを消す前には、念のためDVDや別のHDDにも保存を。有料の大容量クラウドストレージでもいいですね。2社くらいでアカウントを作り、Aにはすべての写真を、Bにはお気に入りの大事な写真を、と分けるのもよいかもしれません。」アナログがいちばん安全!? プリントも有効
「劣化しない媒体はない」と前述しましたが、劣化を気にするのであれば、プリントして紙で保管するのが実は一番安全で確実な方法なんだとか。DVDの推定寿命は5〜20年のところ、紙は最大700年もつものも!「東日本大震災でも、紙の写真は海水に浸かってもクリーニングで多くがよみがえりました。ですからお気に入りや節目の大事な写真は、ぜひプリントして残しておきたいものです。写真屋さんで銀塩プリントしてもらうのがいちばんですが、家庭でプリントするなら必ず純正インクを使うようにしましょう。安い互換インクは長期保管には向かず、すぐに色あせてしまいます。純正インクで、保管用にもう1枚プリントし、陽のあたらない涼しい場所で保管しておけば完璧です。紙も、できればメーカー純正やそれに準じるものを使いたいです。」
子どもの写真を残すために親ができることは、こまめなバックアップ、時々プリント!面倒ですが大切な思い出の写真を失わないようがんばりましょう。