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「知育アプリ」のメリット&活用法は? スマホ使用時の注意点も

掲載日: 2015年3月26日更新日: 2019年4月8日竹下沙弥香

お出かけ時の移動時間やちょっとした待ち時間に、子供にスマホを渡してアプリで遊ばせている方も多いと思います。できれば子供の能力を伸ばせるようなアプリを使わせたいものですよね。そこで今回は、All About「子どもとインターネット」ガイドの金子由李さんに、子供のためになるアプリの活用方法や、子供にスマホを使わせる上での注意点を伺いました。

●想像力や問題解決能力が養える! 子供向けプログラミングアプリ

アプリを「デジタル教材」として活用する

子供向けのスマホアプリというと、どうしても遊びの要素が強い気がするのですが、子供の能力を伸ばすために、どのようなアプリを選べばいいのでしょうか。

「スマホアプリはゲームばかりというイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、
最近は音楽を聴いたり絵を描くことはもちろん、パズルで思考力を鍛えたり、計算や漢字の書き取りなど、遊びながら学習面をサポートしてくれるアプリも豊富です」と金子さん。

こうしたアプリは、デジタル教材として活用することができ、紙の教材にはないメリットがあるそう。具体的にどのようなアプリを選び、親がどう関わるとより効果的なのか、金子さんに伺いました。

デジタル教材としてのアプリのメリット&活用方法

メリット1:飽きずに繰り返し学べる

同じアプリでも、クリアするたびに少しずつ難易度が上がったり、出題内容が変わったりと、飽きずに繰り返し学べる仕組みが豊富です。

親も一緒にトライして点数やクリアした問題数で競争すると、親子で話も弾みますし、子供のやる気も自然とアップしそうですね。

▼このメリットを生かせるアプリは…

あんざんマンと算ストーン:小学生算数 for iPhone/iPad

四則演算の問題を解くことで敵を倒していく算数アプリ。暗算の答えをタップで解答すると、敵はどんどんパワーアップ! 正解を答え続けると暗算ロボになって敵を倒せます。

メリット2:遊びながら音楽や芸術に触れられる

名画やクラシック音楽に触れたり、自分が描いた絵にBGMを付けたり、動かしたりといったように、遊びながら音楽や芸術に触れ、想像力や発想力を伸ばすこともできます。

アプリの中で知った作品を実際に美術館に見に行ったり、同じ作曲家の曲をCDで聴くことで、芸術への関心を広げることができます。おえかきアプリでは、他の子の絵を見てお絵かきのアドバイスをしたり、実際自分が描いて見せたりして、絵を描くコツを教えてあげられますね。

▼このメリットを生かせるアプリは…

お絵かき らくがキッズPro 世界中の友達とおえかきを見せっこ! for iPhone/iPad

自分が描いた絵を公開したり、お友達が描いた絵を見たり、お絵かきを通じて世界中の子供がつながる知育アプリ。「たてがみのないライオン」など、体の一部分が欠けた下絵にパーツを書き込むスタイルなので、一から絵を描くのが苦手だという子供も楽しく取り組めます。

メリット3:科学的な思考を養える

ブロックなど仕上がりをイメージしながら自分でパーツを繋げて形を作っていく遊びが好きなお子さんなら、問題を解決しながら科学的な思考を養えるアプリも登場しているので、ご家庭での遊びの延長線上で取り入れてみるのもおすすめ。

アプリ内で学んだ科学の知識が、日常生活の中でどのように活用されているのかを説明したり、子供の疑問を一緒に図鑑などで調べてあげると、子供の好奇心や探究心がどんどん育ちそうですね。

▼このメリットを生かせるアプリは…

Inventioneers for iPhone/iPad

リンゴを落としたり、ドライヤーの風でボールを飛ばしたり、色んな部品を組み合わせて、からくり装置が作れる知育アプリ。ステージをクリアするためには、物理や科学の知識が必要になるので、遊びながら理科に触れたい子供にもおすすめ。

こうしたアプリは、iPhoneであればiTunes、AndroidであればGooglePlayで「知育ゲーム アプリ」「学習 アプリ」と検索すると、こうしたアプリを見つけることができます。

「スマホではインストールもアンインストールも手軽にできますから、いろいろなアプリを試してみて、お子さんが興味を持つもの、力を伸ばせるものを探してあげてください。」


使用前に! 親子でスマホ利用のルール作り

このように、スマホは子供の能力を伸ばすためのツールとして大変魅力的なものですが、使い方を誤ると健康を損なう危険もあります。

「最近はスマホの使いすぎによって、子供でも睡眠障害や肩こり、眼精疲労などに悩まされるケースが増えています。視力低下や、いわゆる『スマホ中毒』を防ぐためにも、
スマホを使い始めたときから1日の使用時間を決めたり、使用禁止時間を設けるなど、ご家庭内でルールを作っておきましょう

特に、使用時間についてはトラブルになりやすいので、必ず使い始める前に親子で話し合って決めることが大切だとか。

スマホのタイマー機能などを利用して時間を区切ったり、『この画面がクリアできたら終わり』と先に約束しておくことをおすすめします。終わる時間が予めわかっていると、子供も納得しやすく、親子間でのトラブルが減らせます」

また、子供にばかりルールを押し付けるのではなく、一度ルールを決めたら親の都合で勝手に変更しないことも大切です。

「公共機関での移動時など、子供が飽きて騒いでしまわないようにと、スマホを長時間使わせてしまいがちですが、使用時間のルールを作ったら、親の都合でコロコロ変えることがないようにしましょう」

トラブル防止に「フィルタリング」の導入

子供が小学生以上になると、安全上の理由からスマホを持たせることもありますが、インターネットに接続できることで思わぬトラブルに繋がることもあるそう。

「子供が有害なサイトを見ていた、SNSや掲示板に思わぬ書き込みをしていた、アプリ内課金の高額な請求書が届いた、といったトラブルを未然に防ぐために、子供にスマホを持たせる際はフィルタリングの導入がおすすめ

Wi-Fi接続環境下でも動作するフィルタリングソフトやサービスを利用することで、有害サイトをブロックし、利用時間の制限設定で使いすぎも防げます」

そのほか、「iPhoneであれば機能制限で新しいアプリのインストールや課金を防いだり、AndroidであればGooglePlayのコンテンツフィルタリングや本体設定の制限付きプロフィールなどを利用して、一部機能の制限を行うことも効果的」とのこと。

セキュリティを重視したフィルタリング機能のある「キッズスマホ」も多く販売されているので、新しく購入する場合には、こうした機種を選ぶのがおすすめです。

スマホは親子でルールを守って正しく使い、使用中は子供の様子を十分気にかけるようにしましょう。

お話を聞いたのは…

  • All About「子どもとインターネット」ガイド 金子由李さん

    幼稚園教諭、保育士を経てIT業界へ。キッズソフトレビューや子供とインターネットに関する記事執筆、コンテンツ制作、キッズコンテンツ紹介、コンテンツへのアドバイスなどを行っている。

  • All About ガイドプロフィールページ

ライター紹介

竹下沙弥香

ダイビング雑誌編集や、某大手通信会社のWEBマガジン編集を経て、ひょんなことから「いこーよ」編集部にジョイン。プライベートでは、3歳&7歳の娘の母。「思い立ったら即行動」がモットーで、猪突猛進どこまでも突っ走る、元気だけが取り柄の熱いヤツ☆  Don't worry!Be HAPPY. IT'S MY LIFE!!

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