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簡単に楽しくできる!子どものアルバム作りのコツ

掲載日: 2015年3月9日更新日: 2017年5月16日静永友美
子どもの写真をデジカメやスマホに撮ったまま放置していませんか?本当はきちんと写真を厳選してプリントし、アルバムにして残したいもの。そこで今回、誰でも簡単に楽しくアルバムを作る方法を、“写真を使ったアルバム作りの楽しさ”を伝える「アルバムカフェ(富士フイルムイメージングシステムズ株式会社)」プロジェクトのアルバム大使マスター講師の渡辺梨絵さんにお話を伺いました。

アルバムにする写真はどうやって選ぶのがいい?

アルバム作りをしようとした時に、まず最初に悩むのがたくさんの写真の中からアルバムにする写真をどう選ぶか、ということですよね。かわいい写真がたくさんあって、絞り込めないという悩みをお持ちのパパ、ママも多いと思います。どういう視点で選べばいいのでしょうか?

「まず最初に、 アルバムのテーマを決めると、アルバム作りに取り掛かりやすいですよ」と渡辺さん。春夏秋冬の季節ごとに作ったり、卒入園や旅行などのイベントごとに作ったり、また、お誕生日の記念に思い出を集めて祖父母へのプレゼントにしたりなど、テーマや目的があると写真も選びやすくなるそうです。

また、選ぶ写真のポイントとしては、「 笑顔だけじゃなく、泣き顔や変顔などいろんな表情を残すといいですよ。カメラを意識していない自然な表情の写真もすてきなんです。また、人物だけでなく風景や食べ物など情景が伝わる写真も入れると、アルバムとしてその時の思い出をより鮮明に残せます。」

長期保存したいなら、写真屋さんでのプリントがおすすめ

そして、どんな方法でプリントするかも、アルバムを長く楽しむためには大切なんだとか。

「写真を選んでプリントする際も、実は知っておきたいことがあります。 どこでプリントするかで、プリントの手法が異なり、それが写真の保存性に関係してくるんですよ。」

  • 銀写真…写真屋さんの店頭で注文、あるいは写真会社で受け付けているネット注文でのプリント。インクではなく、ゼラチンの中に色を化学反応させることで像を結ぶ従来からの写真プリント方式で、保存性に優れ、きれいで長持ちする。
  • 昇華型…コインを入れてセルフプリントする機械でのプリント。画像の上にラミネート処理がしてあり、少し強度がある。
  • インクジェット…家庭用プリンターで気軽に用意できるプリント。インクを吹き付けてあるだけなので水に苦手。マスキングテープを上に貼ってしまうとインクがはがれてしまうので注意。

「長期間保存したいアルバムを作るならキレイで長持ちする銀写真がおすすめです」。せっかくキレイに飾り付けても、写真が劣化してしまってはもったいない。ただ、手軽さや価格も異なるので、用途や目的、予算に応じて最適なプリント方法を選びましょう。

アルバム作りに必要なアイテムって?

アルバム作りのアイテムで最も大切なのが、写真を貼るアルバムですね。いざアルバムを買いにお店に行くと、いろいろな種類があってどれを選んだらよいか迷ってしまいます。そこで、 アルバム作りの初心者におすすめなのがピタットタイプのアルバム。弱粘性ののりがついた台紙の上に写真を置き、上から透明のフィルムシートでカバーするタイプです。

「写真も保護できるし、写真を貼ったりデコレーションしたりするのに、のりを使わなくてすむので作るのが簡単です。このタイプなら、失敗しても何度でも貼り直せるので、初心者でも気軽にデコレーションを楽しめますよ。」

一方、 スクラップタイプのアルバムは自由度が高く、立体的なデコレーションなどもできるのでスクラップブッキングに慣れている人におすすめ。ただし、写真の保護ができないので、ページの間にシートを挟んでおくなど自分で工夫が必要です。ポケットタイプのアルバムは、とりあえず写真をプリントして収納・整理するのに便利。自分に合ったものを選ぶことが、アルバム作りを楽しくするポイントです。

アルバムのデコレーションは自宅にあるものを工夫して!

アルバムをデコレーションする時には、特別な道具を用意する必要は無いそうです。
特別に用意しなくても、家にあるものから始めてみても大丈夫ですよ。以下に挙げた基本の道具のほかに、折り紙やレースペーパー、包装紙やリボン、布のはぎれやネイルに使うストーンなんかもかわいいです。」

【アルバムカフェのおすすめアイテム】
  • マスキングテープ…様々な色や柄のものがあるので、写真を貼ったり装飾に使うなど、様々な用途に使える。のりが必要なく初心者でも楽しめる。
  • クラフトパンチ…紙を色々な形に切り抜くことができるパンチ。色紙をパンチして、装飾に使うことができる。
  • スタンプ…アルファベットや数字のスタンプなどを持っていると、場所や日付もスタンプできてかわいい。
  • カラフルなペン…アルバムに言葉やメモを書き込む時に、何色かあると便利。

工夫次第でデコレーションの幅も広がっていきそうです。まずは家の中を探してみて、アルバム作りに慣れてきたら100円ショップや雑貨屋で好みのアイテムを買い足していくのもいいですね。

マスキングテープを使えば、初心者でも簡単にデコできる!

初心者でも簡単にできるアルバムのデコレーションとしては、「マスキングテープ」を使うのが特におすすめだそうです。

「マスキングテープひとつで、色々な使い道がありますよ」と渡辺さん。「 一番簡単なのが並べて貼って模様を作る方法。タテ、ヨコ、ナナメと方向を変えるだけでページに表情が出せます。写真の周りを縁取ると、フレームのように写真を飾ることもできます。」

「また、 マスキングテープを細かく切って、ガーランドやケーキ、ツリーなどを作ってもデザインのポイントになります。そのほか、タックを寄せるように折り曲げてフリルを作ったり、小さな正方形を並べてパッチワーク風にしたり…。自分で切り方や貼り方、組み合わせ方を工夫すれば、オリジナルの装飾が作れます。」 子どもがいる家庭でもマスキングテープは強い味方。「はさみを使わなくても、マスキングテープは手でちぎって貼ることができるので安全です。子どもと一緒にアルバム作りをしてみるのもおすすめ。親子のコミュニケーションの時間になるし、アルバムを作ること自体が思い出にもなりますよ。」 マスキングテープ以外にも、色画用紙をクラフトパンチでくりぬいたり、コメントを書いたりという作業も子どもと安全に楽しめそうです。

アルバム作りを長く続けるには、みんなで楽しむこと

ところで、アルバム作りって細かい作業ですし、途中で挫折する人も多いと聞きます。長く続けるコツってあるのでしょうか?

「アルバム作りって、子どもが寝静まってから夜中一人で作業するのも楽しいけれど大変ですよね。子どもと一緒に作ったり、ママ友同士で集まって作ったり、ワークショップに参加したり、 誰かと一緒にすることで継続して作り続けることができると思うんです。」

確かに、誰かに写真を撮ったときの思い出を話したり、飾り付けのヒントをもらったり、作ったアルバムを披露して感想をもらったりと交流があると、楽しく続けられそうです。

写真を自動でセレクトしてくれるアルバムサービスも!

それでもやっぱりアルバム作りは面倒という人は、オンラインでアルバムを手軽に作れるサービスを利用するのも手です。

例えば、「 イヤーアルバム」というフォトアルバムサービスなら、写真のデジタルデータをアップロードすると、写真が自動でセレクトされ最適にレイアウトされたアルバムを作ることができ、宅配で届きます。もちろん、レイアウトされた写真をあとから差し替えることも可能。自分でコメントやスタンプも追加できます。簡単に注文できるので、定期的にアルバム作りを続けることができそうです。

また、アルバム作りのデコレーションが苦手…という方なら、ちょっとした手書き文字を加えることから初めてみてはいかがでしょうか。

「まずは日付や撮影場所を手書きで入れたり、その時のエピソードや子どもへのメッセージを書いたりしておくだけでもいいんです。完成度の高い作品づくりを目指すのではなくて、自分の想いをプラスすることでオリジナリティのあるすてきなアルバムを作ってみてください。」

できることから始めてみると、案外気負わずにアルバム作りを始められるかもしれませんね。

【取材協力】
富士フイルムイメージングシステムズ株式会社
アルバムカフェ 手づくりアルバムみんなで一緒にはじめよう
※アルバムカフェ開催情報は こちらから

お話を聞いたのは…

  • 渡辺梨絵さん

    (株)ウエイズ代表取締役。2011年よりアルバムカフェプロジェクトに外部メンバーとして加わり事務局業務・アルバム大使養成講座を担当。

ライター紹介

静永友美

もうすぐ1歳になる男の子のママ。家にじっとしているのが苦手で、子どもと一緒にお出かけするのが日課。最近は趣味のダンスにも子連れで参加。いつか息子のリードで踊りたい。

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