9月1日は防災の日。災害時の安否確認方法や集合場所など、いざというときに慌てないために家族で話し合っておきたいですね。今回は、12歳以下の子どもがいる保護者を対象に「防災」に関する意識を調査。子育て層の防災意識の実態に迫ります。
地震発生時の不安は?
今回「いこーよ」では、12歳以下の子どもを持つ全国の保護者750人を対象に「防災に関するアンケート」を実施。地震発生時の安否確認や連絡手段など、子育て世帯の防災対策について聞きました。

最初に聞いたのは、地震発生時・事後で不安なこと。「家族の安否」が79%と、圧倒的に多い結果となりました。また、「家族との連絡手段」も58%で、半数以上の保護者が災害時の連絡方法に不安を感じていることがわかります。
連絡方法を決めていない家族は6割以上!
では、災害時に備えて子育て世帯は一体どのような対策を行っているのでしょうか?

地震が起きたらどうするかを家族で話し合う頻度を聞いたところ、「地震ニュースがある度にする」という回答が44%で最多という結果に。とはいえ、「ほとんどしたことがない」「まったくしたことがない」を合わせると37%を占め、日頃から防災について話し合っていない家族が多くいることもわかりました。

さらに、地震への対策として家庭で準備していることを聞いたところ、「保存用の水や食料などのストック」が最多の57%で、「懐中電灯などの明かりの準備」が55%と続き、防災用品の備蓄が多いことがわかりました。

一方、「家族との安否連絡方法の確認」は42%と、半数以下に留まる結果に。半数以上が災害時の連絡方法に不安を感じている一方で、日頃から話し合っている家族が少ないことがわかります。
いざというときに慌てないためにも、災害時の連絡方法と集合場所は家族で決めておきたいですね。
子どもの安否確認は大人より難しい!?
では、実際に災害時にはどのような手段で家族と連絡をとるのでしょうか?

大人同士の場合は、「LINEなどのチャット」(52%)、「携帯電話」(50%)など、携帯の利用がほとんど。

一方、携帯を所有していない子どもの場合は、「学校や園への問い合わせ」(34%)「学校や園からの連絡まち」(29%)など、すぐに安否確認がとれない可能性が高いことが懸念されます。

学校・幼稚園・保育園からの緊急時の連絡手段では、「電話連絡網」が32%と、まだまだ多いことがわかりました。通信網の麻痺などによって正常に機能しない可能性を考慮すると、連絡手段に大きな不安が残ります。
学校や幼稚園では、もっと積極的に連絡手段のIT化を推し進める必要がありそうですね。
地震や洪水など、災害はいつ起こるかわからないからこそ、日頃からの備えが大切です。ぜひこの機会に、家族で「防災」について話し合ってみてください。