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関東近郊を走る注目のSL!(上越線・信越本線)

掲載日: 2015年9月24日更新日: 2017年5月16日古川智規
首都圏から近いJR線では主に高崎から上越線や信越本線でもSLが運転されます。JRのSLは秩父鉄道のC58と同じ、炭水車(石炭と水を積んでいる車両)が機関車とは別のテンダー機関車ですが、とても大きくて迫力があるのが特徴です。
秩父鉄道を走る SLパレオエクスプレスもチェック!


群馬を走るD51とC61に乗ろう!

SLの代名詞的存在である主に貨物列車を引いた D51 498号機と、D51をもとに特急列車用として製造したC61 20号機のどちらかが客車を引きます。
信越本線で運転する場合は転車台がないので、帰りはSLの反対側に連結したディーゼル機関車か電気機関車がけん引します。この場合はSL&DL(ディーゼル機関車)か、SL&EL(電気機関車)となります。
客車もいろいろとあって、秩父鉄道で紹介した12系客車や、同じ12系でも新潟の「 SLばんえつ物語」用に改造したレトロ調客車で走る日もあります。さらに、本物のレトロ客車も現役で使用される運転日もあり、この旧型客車が走る日は特に人気があります。

運転日と運行区間が細かく異なりますので、詳細は時刻表やJR高崎支社のホームページで確認してください。
http://www.jreast.co.jp/takasaki/

高崎〜水上を結ぶ上越線「SLみなかみ」



まずご紹介するのは高崎から水上に行く上越線です。

乗車時間が比較的長く、機関車の方向転換温泉食事が乗車時間ですべて楽しめます。ここでは、その中でも特に人気が出そうな列車をご紹介します。

10月17日と24日の2日は、大船からSLに乗れる!

10月17日24日限定で運転される「EL&SLみなかみ」は、東海道本線の大船発で上越線の水上までロングランで走ります。大船発の片道のみの運転で、高崎までは電気機関車が、高崎からはD51が12系客車をけん引します。

通常運転であれば、どうしても高崎まで新幹線や在来線の電車で行かなくてはならないので、これに乗ると乗り換えなしで首都圏から水上まで行くことができます。

EL&SLみなかみダイヤ(いずれの駅も発車時刻)

  • 大船 0651
  • 横浜 0709
  • 新宿 0750
  • 浦和 0817
  • 大宮 0827
  • 上尾 0836
  • 桶川 0842
  • 鴻巣 0851
  • 熊谷 0905
  • 深谷 0915
  • 本庄 0925
  • 高崎 0956(機関車付け替え15分停車)
  • 新前橋1014
  • 渋川 1101(27分停車)
  • 沼田 1135
  • 後閑 1145
  • 水上 1204

SLみなかみ」の見どころは?

諏訪橋大橋を通過するときにバンジージャンプ!

EL&SLみなかみは復路では大船までは運転しませんが、「SLみなかみ」として高崎までは運転されます。 水上到着前に運が良ければ、列車の通過に合わせてバンジージャンプを車窓から見ることができます。
遠目に見ても怖い利根川への橋上からのバンジーですが、実施される際は車内放送で案内される場合もあります。

水上駅では転車台を見よう!


水上に到着したら、列車の進行方向に5分ほど歩いたところに機関車の転車台があり、広場として整備されていますのでぜひ行っておきたいスポットです。
ここに機関車が単機(機関車だけ)でやってくるので、方向転換を見学することができます。日本最大級の機関車が向きを変えたりバックするさまは圧巻です。

転車台を見学したら、水上は温泉街なのでSLでの弾丸旅行でも滞在時間は約3時間ありますから十分に温泉は楽しめます。

水上駅で約3時間の滞在の過ごし方

記者が以前利用した「ひがきホテル」はHP見たと言えばフェイスタオルがついて1000円で日帰り入浴が利用でき、利根川のせせらぎやカヌーを眺めながらゆっくり入浴することができました。手ぶらでOKですので、SLの名物である煤(すす)を洗い流しましょう。

温泉につかったあとは、駅に戻って駅前に数あるそば屋さんで、舞茸天のそばを食べるのもおすすめ。水上は舞茸のブランドでも有名です。

また、水上温泉で一泊し、水上駅から無料シャトルバスの出ているノルンみなかみフラワーガーデンなどへのお出かけ、リバーラフティングなどのアクティビティなどもおすすめです。

水上駅で機関車の連結を見よう!

列車の発車時刻が近づいてきたら、早めにホームに出て機関車が先頭に連結されるところを見学しましょう。

JRのSLのきっぷはどうやってとるの?

JRのSL列車はすべて指定席です。列車そのものは快速なので、運賃と指定席料金520円以外に特急料金などは必要ありません。

指定券は1か月前の午前10時から全国のみどりの窓口で一斉に発売されます。 暦の良い日や、人気の旧型客車運転の日はすぐに売り切れる場合も多くなっています。

しかし、そこで諦めては永久に乗れません。是非乗車したい日まで何度でもみどりの窓口に通ってみてください。強者は、朝の出勤時、昼休み、帰宅時と1日最低3回は駅に寄って人気列車の座席を確保する場合もあるようです。

指定券争奪戦から旅は始まっていると思って、これも含めて是非親子で楽しんでみてください。

次の週末にはまた次週の列車が発売開始になるので、それも狙うのもおすすめです。チケットが取れた日が旅行決行日くらいの感覚がいいかもしれません。往復乗車したい場合は帰りの列車も取らなければなりませんが、どちらでもよいので先に取れた日を旅行日とするといいですね。 親子で苦労してきっぷをとっての乗車はまた格別な思い出になりますよ。

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記者 古川智規 写真 古川智規・小野寺稔昭

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ライター紹介

古川智規

子どものころから乗り物大好きで好奇心旺盛。知らないことを知って、違う価値観を覗いて全部自分の目と耳で見てルポしたい! それが信条!Twitter: jj6tje  Facebook: jj6tje

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