体験もりだくさんの武家屋敷
千葉県立房総のむらの見どころ

体験もりだくさんの武家屋敷
武家屋敷では、甲冑・打掛試着・茶道などの武家の習い事、また年中行事の再現(展示)を行っています。さらに、秋には演武として古武道の実演も実施しています。
- 主家主屋は佐倉藩士の住宅であった武居家をモデルにしています。『慶応元年(1865)佐倉藩堀田氏分限帳』によると、小納戸部屋番で90石取りの田嶋伝左右衛門の屋敷であったことがわかります。 日頃の生活に利用する「居間」「食事室」「勝手(台所)」「土間」という居住空間と「式台(玄関)」「寄付(取次)」「座敷(客間)」という客用空間とに区別できます。座敷側と居間側の両方に縁を回し、左右対称の平面の造りになっています。
- 勝手「勝手(台所)」は板敷きで、移動式のかまどと流しが設置されています。また、天井は煙抜きのため、天井板の間に隙間をあける「目透(めす)かし竿縁(さおぶち)天井」という形式をとっています。これは炊事の煙が天井裏に回り、煙の薫蒸効果で屋根(モデルは本来茅葺き屋根であった)が長持ちすることを期待したものです。房総のむらでは現行の法律により屋根は鉄板葺きとして再現しています。
- 離れ「離れ」は、再現された武家屋敷の一部ではなく、武家屋敷の実演・製作体験を行う附属の施設という位置付けで建てられています。また、時期により離れの芝生で茶道(野点)を行います。
- 体験(野点)風景
