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海のお仕事体験 海のお仕事を大紹介!

海のお仕事体験

船の購入などをサポートしてくれるお仕事

海事代理士
海事代理士のお仕事
わたしたちの生活に欠かすことができない海は、漁や貿易ぼうえきなど多くの船や人がたずさわるため、海での活動についてはたくさんの法律ほうりつきびしく取り決められていす。
海や船にまつわる法律ほうりつ専門知識せんもんちしきを持ち、わたしたちの代わりに複雑ふくざつな手続きなどを行うのが「海事代理士」の仕事です。

船を購入こうにゅうし、船を使って仕事を行うには役所での複雑ふくざつな手続きが必要です。海事代理士はそのような複雑ふくざつむずかしい手続きを、法人・個人にかかわらず代行します。船に関係することならなんでも相談できるたのもしい存在そんざいです。

船にかかわる仕事は様々ですが、基本的きほんてきには船の持主と連絡れんらくを取り、いつ船が港に着くのか、港にいるときに何がしたいかなどを事前に確認かくにんし、準備じゅんび申請しんせいを行います。また、船が港に着き、出発するまでのかぎられた時間で手続きを終了しゅうりょうする必要があります。連絡れんらくを受けてから船を見送るまでおおよそ1か月ほどかかります。

お仕事のやりがい

海事代理士
一番のやりがいは多くの人との出会いだと思います。船には様々さまざま職種しょくしゅの人たちが関わっています。船長や乗組員はもちろん、船をつくる人、船の安全を見守る人、運輸うんゆ会社を経営けいえいする人などです。また、外航船の船員の多くは外国人のため、英語でのやり取りが必須ひっすです。毎回同じ人と決まった仕事をするということもありません。船が港に到着とうちゃくしたときは、全国各地の港、時には外国の港までかけつけます。もともと英語を使うことが好きで、色々いろいろなところに行くことが好きだったので、そういった点も楽しいと感じています。

多くの人との出会いと同時に、様々さまざまな気づきや発見もあります。船に乗っている危険物一覧きけんぶついちらんなどのリストを見るときはこんなものがっているのかと個人的こじんてきに面白いと感じています。そういった出会いや気づきを通して、仕事を解決かいけつしていくことにやりがいを感じています。

たいへんなこと

海事代理士
海事代理士の仕事は、すべて依頼主いらいぬしのスケジュールに沿って仕事をしなければなりません。天候の関係で、到着日とうちゃくびおくれたり、到着とうちゃくする港が変更へんこうになったり、港に滞在たいざいする時間が短くなり、その間に仕事を終わらせなければならいなどといったこともめずらしくはありません。そういった突然とつぜんのトラブルにも柔軟じゅうなん対応たいおうし、仕事を終わらせる必要があります。書類の手続きのミスをしても船の出港をおくらせてもらうことはできません。数分おくれるだけで何百万円もの損害そんがいにつながります。書類に不備ふびがあると、船が出港しても他の国に入れないこともあります。そのため、事前の調査ちょうさ準備じゅんびがとても大切になります。

過去かこの思い出深い仕事では、船の出航10分前に書類をとどけたことがあり、港に着くまでのタクシーの中では、船長にあやまりながら電話をかけたことがあります。

また書類の申請しんせいなどは役所相手の仕事なので、横浜よこはまにいても名古屋に関する書類は取りあつかってもらえないことや、場所によってルールが少しちがっているなど大変です。その時々ときどきで一からやり取りをしていかなければいけないことも多々たたあります。

どんなところで働いているの?

全国各地かくちにある海事事務所じむしょはたらいています。海に関係かんけいする法律ほうりつはとても複雑ふくざつで、海事代理士かいじだいりしでなければできない手続てつづきもあるので、お客さんからの依頼いらいを受けて主に書類作成や行政ぎょうせいへの提出ていしゅつを行います。依頼いらいによっては現場げんばへ足を運び、いろいろな人に会うこともあります。

どんな仕事道具を使うの?

日本の法律ほうりつがまとめられた『海事六法ろっぽう』から基本的きほんてき知識ちしきを身につけたり、外国の法律ほうりつ最新情報さいしんじょうほうはば広くチェックしたりと、常に情報収集じょうほうしゅうしゅうすることが必要ひつようです。また申請書類しんせいしょるい英語えいごで書かれていることが多いので、英語えいごスキルも大切たいせつです。

どうやってなるの?

海事代理士として働くには、国家試験である海事代理士試験に合格ごうかくしなければいけません。

海事代理士の仕事は法律ほうりつあつかう仕事ですが、ただの事務じむ仕事とはことなります。書類の申請しんせいや港に行くために全国を飛び回ります。また、大きな船に書類をとどけるために小舟おぶねに乗ったり、建物の5,6階くらいの高さまでタラップを登ったりするため、そういったことに抵抗ていこうがないことが必要です。

また、仕事のやり取りの電話や書類は英語を使うことも多いため、語学力がある程度ていど必要です。全国・外国の港に行き、色々いろいろな方言にぶつかってもチャレンジできる気持ちが大切です。耳慣みみなれた仕事ではないので、まずは色んな事に興味・関心を持つといいでしょう。

お話を聞きました

木村司法書士・海事代理士・行政書士事務所 海事代理士 小林 健史

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