一般的に2歳ごろから始まると言われるイヤイヤ期。子どもの自己主張は成長の大切な過程と分かっていても、何を言っても「イヤ!」「自分で!」の応酬についイライラ・・・。そんな親子のぶつかり合いを回避できる、とっておきの方法をお伝えします。
そこで、まるで怪獣のようなこの時期の子どもの自己主張を上手に受け止めスムーズに動かすコツを、ポジティブ心理学がご専門の育児コンサルタント・佐藤めぐみ先生にお聞きしました。いかにもありがちな2つのシチュエーションで即実践できる“2チョイス式”って?まさに目からうろこです!
イヤイヤシチュエーション1
早く用事を済ませないといけない時に限って、いつにも増してイヤイヤが炸裂。着替えもしない、ご飯も食べない、歯磨きもしない。こんな状況で親がイライラせずに子どもを上手く動かすことは可能でしょうか?
よって、 『お着替えしなさい』のような“ママ→子ども”の方向性は、この時期の子には『すでに決められている』『選べない』と響き、反抗したくなるのです。」
「この時期の接し方のポイントは、 子どもの自己決定感を促す工夫をすることです。とはいえ、子どもに全てを決めさせては、1日何時間あっても足りません。親子でうまく折り合いをつけることがポイントになります。」
つまりは、 親が提示した選択肢を子どもに選ばせて、子どもの「自分で決めた」という自己肯定感を満たして物事をスムーズに解決するという作戦な訳ですね。なるほど。
「いったんイヤイヤモードになってしまうと、ママもイライラしはじめ、親子で負のスパイラルに陥りがち。このように『ボク(ワタシ)が決めて、ちょっといい気分♪』を感じられるような工夫をすると、事がスムーズに進みやすくなり、ママもイライラせずに接することができます。」
イヤイヤシチュエーション2
自己主張したい年齢になって、「今日はこれを着る」と選んできた服が、明らかにおかしな組み合わせの時、親が着せたい服にどうやって誘導したらいいのでしょうか?そもそも子どもの主張を大人の事情で否定してもよいものなのでしょうか?
「シチュエーション1でお答えしたテクニックを応用して、どちらを子どもが選んでも問題ないという選択肢を作り、そこから子どもがチョイスをする、という形に落とし込めば双方ともにハッピーです。」
「例えば、私がよくおすすめするのが、 廊下に着る服を順番に並べてあげる方法です。子どもの立ち位置から、Tシャツ(×2)→ズボン(×2)→靴下(×2)のように、アイテムごとに子どもが選び進んでいきます。チョイスは2つでも3つでも、ママがOKの範囲で拡大してあげるといいです。迷路のように進んでいくゲーム感覚で、子どものお着替えのやる気がぐんとアップしますよ。」
なるほど、子どもに対する問いかけをすべて2択にする訳ですね!うちの息子はもう6歳ですが、「朝ご飯何にする?」と聞いても、テンションの低い朝は特に「う〜ん・・・」となってしまうこともしばしば。年齢に応じてチョイスの幅を広げていけば少し大きくなっても使える手ですね!(夫の誘導にも使えるかも!?なんて思っちゃいました)
少しの工夫、心構えでイヤイヤ期を楽しく乗り越え、親も子も一緒に成長できたら素敵ですね。

イヤイヤ期は、赤ちゃんから幼児へと成長する必要な過程!
魔の2歳児、英語圏ではTerrible2(テリブルツー)と、なんとも恐ろしげに表現されるイヤイヤ期の子どもは、口を開けば「イヤ!」「ちやう(ちがう)!」「じぶんで!」。気に入らないと物を投げる、外でもかまわずひっくり返って大泣き、しまいにはパパやママを叩いたり…。なんとも手に負えないこの時期は第一次反抗期とも言われますが、なんでも 受身だった赤ちゃんから自己主張する幼児へと成長していく大切なプロセスなんだそう。そこで、まるで怪獣のようなこの時期の子どもの自己主張を上手に受け止めスムーズに動かすコツを、ポジティブ心理学がご専門の育児コンサルタント・佐藤めぐみ先生にお聞きしました。いかにもありがちな2つのシチュエーションで即実践できる“2チョイス式”って?まさに目からうろこです!
イヤイヤシチュエーション1
急いでいる時に限って何もしようとしない!

この時期の子どもは一方通行のコミュニケーションに反抗したくなる
「お子さんがお着替え、歯磨き、食事ともママのサポートつきでやっている段階ということで話を進めたいと思います。そもそも、イヤイヤ期というのは、子供の自我を発達させるための大事なプロセスです。それゆえ、『自分で何かを決定したい』『主導権を持ちたい』、という行動が顕著になります。よって、 『お着替えしなさい』のような“ママ→子ども”の方向性は、この時期の子には『すでに決められている』『選べない』と響き、反抗したくなるのです。」
「この時期の接し方のポイントは、 子どもの自己決定感を促す工夫をすることです。とはいえ、子どもに全てを決めさせては、1日何時間あっても足りません。親子でうまく折り合いをつけることがポイントになります。」
解決策:子どもの自己決定感を促す2チョイス式
「この時期の子どもに、ママが『お着替えをする?』と聞いたら、『いやだ』と言われるのがオチです。つまりママからの問いがYes、Noで回答できるタイプだと、Noで切り返されるのがイヤイヤ期の常なのです。そこで、次のような2チョイス式がおすすめです。」つまりは、 親が提示した選択肢を子どもに選ばせて、子どもの「自分で決めた」という自己肯定感を満たして物事をスムーズに解決するという作戦な訳ですね。なるほど。
覚えておくと便利な2チョイス式の質問事例
『今日はピンクのTシャツと黄色のTシャツ、どっちがいい?』
『朝ごはんはクロワッサンと食パン、どっちがいい?』
『歯磨き粉はイチゴ味とブドウ味、どっちがいい?』
『歯磨きとオムツ、どっちを先にする?』
『今からお布団に行って本を読む? それともお布団でお歌歌う?』
その際、ママの方では、どちらでもいいチョイスを含むようにすることがポイントだそう。そうすれば、どちらを選ばれても慌てることなく受け入れることができますよね。このようなちょっとした工夫で、親子で負のスパイラルに陥ることを防ぐことができるとか。
『朝ごはんはクロワッサンと食パン、どっちがいい?』
『歯磨き粉はイチゴ味とブドウ味、どっちがいい?』
『歯磨きとオムツ、どっちを先にする?』
『今からお布団に行って本を読む? それともお布団でお歌歌う?』
「いったんイヤイヤモードになってしまうと、ママもイライラしはじめ、親子で負のスパイラルに陥りがち。このように『ボク(ワタシ)が決めて、ちょっといい気分♪』を感じられるような工夫をすると、事がスムーズに進みやすくなり、ママもイライラせずに接することができます。」
イヤイヤシチュエーション2
子どもが自分で選んだ服が明らかにおかしい!
自己主張したい年齢になって、「今日はこれを着る」と選んできた服が、明らかにおかしな組み合わせの時、親が着せたい服にどうやって誘導したらいいのでしょうか?そもそも子どもの主張を大人の事情で否定してもよいものなのでしょうか?

組み合わせがおかしいくらいなら受け入れて
「子どもが『今日はこれを着る』とチョイスした服装に親がアドバイスすべきケースは、そのままの服装では寒い、暑いなど、体調への影響が懸念されるケースのみ。デザイン的な問題であれば、私は子どものチョイスを受け入れてあげる方がいいと思っています。ママが『え〜〜っ!』とならないように、子どもの手の届く範囲には、選ばれていいものを置いておくのも賢明な策です。」解決策:どれを選んでもいい服をズラリと並べて“お着替えゲーム”
また、ゲーム感覚で子どもに服を選ばせるのも、佐藤さんおすすめのやり方。「シチュエーション1でお答えしたテクニックを応用して、どちらを子どもが選んでも問題ないという選択肢を作り、そこから子どもがチョイスをする、という形に落とし込めば双方ともにハッピーです。」
「例えば、私がよくおすすめするのが、 廊下に着る服を順番に並べてあげる方法です。子どもの立ち位置から、Tシャツ(×2)→ズボン(×2)→靴下(×2)のように、アイテムごとに子どもが選び進んでいきます。チョイスは2つでも3つでも、ママがOKの範囲で拡大してあげるといいです。迷路のように進んでいくゲーム感覚で、子どものお着替えのやる気がぐんとアップしますよ。」
なるほど、子どもに対する問いかけをすべて2択にする訳ですね!うちの息子はもう6歳ですが、「朝ご飯何にする?」と聞いても、テンションの低い朝は特に「う〜ん・・・」となってしまうこともしばしば。年齢に応じてチョイスの幅を広げていけば少し大きくなっても使える手ですね!(夫の誘導にも使えるかも!?なんて思っちゃいました)
少しの工夫、心構えでイヤイヤ期を楽しく乗り越え、親も子も一緒に成長できたら素敵ですね。