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トイレトレーニング中のおでかけ、どう乗り切る?

掲載日: 2015年1月16日更新日: 2015年5月29日依知川 亜希子
「家と違ってすぐにトイレに連れて行かれない」「おもらしされたらどうしよう」「ん~、もう面倒だから出かけなくていいか」などなど、トイレトレーニング中のおでかけは不安要素だらけで敬遠しがち。今まさにトイトレ中、これからトイトレを始めようとしているお子さんを持つパパとママのために、トイトレ中のおでかけを乗り切る方法を四男一女、5人のお子さんを育てているトイレトレーニングアドバイザーの珠里友子さんに教えてもらいました。

外出時の「トイトレ」のポイントは5つ

1:おでかけの前に子どもに伝わるように説明する
2:紙パンツはできるだけ避けて、おすすめはトレーニングパンツ
3:すぐ脱げるように大きいサイズのボトムを選ぶ
4:着替えは2セット用意、補助便座は不要
5:「トイレ行く?」の声掛けは必須
トイトレ中のおでかけは親だけでなく子どもも同じく緊張するもの。おうちではちゃんとトイレで排泄できるようになっていても、環境の変化や外あそびへの興味、親からのプレッシャーなどから失敗してしまうケースも多いといいます。

「環境が変わると誰でも緊張しませんか? 大人でも『旅行の間は2~3日出ないのよね』っていうことがあるじゃないですか。お子さんは大人より対応力が低いはずなので、お出かけ先だと緊張して出なくなっちゃったりとか、あそびが楽しくてそっちに夢中になって感覚が薄れておもらししちゃったりとか、そういうことがあります

今まで家で失敗しなくなったのに、これから春になって幼稚園や保育園に入るなど、新しい環境に戸惑って失敗してしまったりすることもあると思うんですよね。それも慣れれば、個人差はあっても対応していけるので、様子をみてあげることが大切です」

1:おでかけの前に子どもに伝わるように説明する

「おでかけするから、おしっこやうんちがしたくなったら早めに教えてね」「おもらししちゃうから教えてね」だけでは説明不足。子どもがわかるようにもっと具体的に理由を説明してあげることが大切なのだそう。


「『探さなきゃいけないところにおトイレがあるから早めに教えてね』とか、『走らないと行けないところにおトイレがあるから早めに教えてね』とか、『人がいっぱいいるからすぐにおトイレに入れないよ、だから早めに教えてね』とか。お子さんがわかってもわからなくても、『あなたはおトイレができると信じてる』ということを前提に、何で早めに教えてほしいのかをちゃんと説明することです。

おでかけのたびに説明していれば、おもらしをしちゃったときに『あ、こういうことなのか!』ってお子さんは気づくんですね。徐々にでも『そうか、早くおしっこしたいって言わないと、この前みたいにおもらししちゃうんだな』と思い出してちゃんと言えるようになります」

「おもらししちゃうから教えてね」も、おもらしがいけないということがわからない子どもには効かない言葉だそう。

「『おもらしするとビチャビチャになっちゃうから』『みんなが使う場所だから』『お着替えがこれしかないからね』など具体的に言うといいと思います。『お母さんが怖いから』っていう印象がつくのはよくないですからね。それから、『どこを探してもおトイレがなかったら、端によって紙パンツにはきかえてそこでしてくれる?』とか、シチュエーションごとにいろんなお約束を説明しておくことも必要です

2:紙パンツはできるだけ避けて、おすすめはトレーニングパンツ

「おもらしされると困るから、おでかけのときは紙パンツにしよう」と、つい紙パンツに頼ってしまうことも。しかし、それは親の都合であって、子どもの意思を無視する行為。せっかくゴールが見えているトイレトレーニングを振り出しに戻しかねません。


「『おもらしが心配だから紙パンツをはかせちゃおう』っていうのはお母さんが思うことであって、お子さん本人はそれを望んでいないかもしれないじゃないですか。やっぱりお子さんの意見を聞くことがすごく大切なんですね。『言葉が分からないじゃないですか?』って言う人もいるんですけど、言葉が未発達な子どもにも意思はあるので。言葉がわからなかったら、パンツと紙パンツを見せて『どっちがいい?』って聞くだけでもいいんです。『おでかけだから紙パンツ』ということにしてしまうと、お子さんもだんだん『あ、紙パンツのほうがラクかも』っていう思いが芽生えてしまいます」

でもやっぱり普通のパンツをはかせて外出するのは心配。そこで、珠里さんがおでかけのときにおすすめするのが『トレーニングパンツ』なのだそう。

「普通のパンツは、おしっこしたらシャーって下におしっこの水たまりができちゃうじゃないですか。これを公共の場でやられてしまうと親は『キーッ!』ってなっちゃいますよね、心の余裕もなくなってしまうし。でも、トレーニングパンツだと、おもらしするとそれが徐々に染み出てくる感じで、濡れてきているのがわかるんです。『あ、濡れてきた!』と気づいたら急いで端によけて着替えれば、まわりへの迷惑の度合いも低くて済むし。お母さんの気持ちにも余裕が生まれますよね。この『よかった~』っていう心の余裕が、おでかけ中のお母さんをラクにするんです」

3:すぐ脱げるように大きいサイズのボトムを選ぶ

トイレトレーニング中はボトム選びも大切。トレーニングをしている間は、デニムなど固い生地のズボンやタイトなシルエットのズボンはクローゼットにしまって、すぐにスッと脱げるものをはかせるといいそう。


「おでかけするときに限らず、トイレトレーニングの時期にはくズボンは、かっこいいデニム生地ではなく、Tシャツ地やスエット生地のものを選んであげてください。やわらかい素材だと脱ぎ着がしやすいんですね。おトイレができるようになってからの3歳~5歳の間は、排泄したいと思ってから出るまでの感覚を学んでいる時期だと言われているんですよ。なので、『したい』と思ってすぐに出ちゃうことが多いんですね。そんなときに固い素材のズボンだとすぐに脱げないので。それからもうひとつ、1サイズ2サイズ上のズボンをはかせてあげてください。それも脱ぎ着がしやすいからです。不格好でも、お子さんのおトイレの成功率を上げたいですよね。お母さんを喜ばせるために、お子さんも成功したいんです。変な話、触るだけでベロッと脱げちゃうくらいでいいんです。そういう洋服の工夫がとても大切ですが、大きすぎると歩いているうちに脱げてしまうことがあるので、おでかけのときは1サイズ上くらいがいいかもしれません」

それでもおもらしされるとやっぱりイラッとして子どもを責めてしまいます。

お子さんがちゃんと言えたことをきちんと認めてあげることです。『おもらしする前に教えてよね』とか『なんでおしっこしたいって言えないの』とか言ってしまうと、逆におもらししたときにそれを隠すようになるんですよ。それもまたお母さんのイライラポイントになるので。『おもらししたこと教えてくれてありがとうね、気持ち悪いのがわかったんだね』って感じで言ってあげて、そのあとで本人が悔しがっていたら『悔しかったね、わかるよ~。今度は出る前に言えるといいね』って言ってあげると、子どもは『よかった~』と受け止め方が変わるんです」

4:着替えは2セット用意、補助便座は不要

おでかけするときの持ち物は、お母さんが必要と思うもので充分。特別に用意するものはないそう。


「当たり前のことですけど着替えと、おもらししてしまったときに床が濡れてしまうことがあるので、雑巾代わりになるタオルとを1セットにして持ち歩くのがおすすめです。その子のおもらしの頻度にもよりますけど、2セットくらいはあると安心ですね
外出先のトイレに補助便座がないときのことを考えて、持ち歩いたほうがいいのでしょうか?

「私は補助便座を持ち歩かなくていいと思います。今は補助便座を備えているトイレが多いですし、なかったとしてもタンク側を向かせて座らせるとか、お母さんと抱き合いながら座るとか、そういう方法で乗り切れると思うので。補助便座がないと出なくなる子もいるかもしれないですけど、それも慣れです。おうちでおしっこが上手にできるようになってきたら、そういう補助便座なしの座り方で練習してみるのもアリですね。そこまで神経質にならなくていいと思いますけど、お子さんが極度の神経質な子でしたら、持ち歩いてあげたほうがいいかもしれませんね

また、この時期は外出先を工夫することも大切。

「例えば公園だったら、いつもはおトイレのない公園に行っていても、トイレトレーニングの期間はちょっと遠くてもおトイレのある公園まで出向くとか。2~3時間車で出かけるようなことは避けるとか。短期間だけのことなので、そうやって工夫していくことも必要ですね」

5:「トイレ行く?」の声掛けは必須

「うちの子、もうトイレは完璧!」と思っていても、外出してみるとまさかのおもらしをしてしまうことも。子どもの様子を見ながらの声掛けは必要なのだそう。


「『トイレトレーニングが完了した』と感じて、普通のパンツででかけるじゃないですか。『うちの子はもうわかってるから大丈夫』と思い込んで安心して、買い物やおしゃべりに夢中になったりするんですね。でもお子さんはお外に出ると興味のあることがいっぱいあるんですよ。あれもこれも気になって、おトイレのことをつい忘れちゃうんですよね。そんなときはお母さんから声をかけてあげてほしいです。トイレトレーニングをやっていくうちに、お子さんのトイレのタイミングがだいたいわかってきていると思うので、『あ、もうそろそろかな?』と思ったら『おトイレ行く?』って声をかけてあげるのは必要です。それでも子どもは楽しいと『あ、うん、大丈夫~』ってなってしまうんだけど、お母さんが忘れずに声掛けしてあげることです」

帰省など、どうしても遠出をしなければならないとき。電車や車に閉じ込められたままの長時間移動で、なかなかトイレに行かれない状況のときはどうすれば?

「そういうときもお子さんに選ばせてあげてください。パンツの上から紙パンツをはく方法を選ぶ子とか、『紙パンツがお外から見えるのがイヤだから、紙パンツの上にパンツをはく』って選ぶ子もいるし。『どっちもイヤだ』って言う子は、したくなったらパンツから紙パンツにはきかえてする、とか。そういうふうにお子さんと話し合うことが大切で、そのほうがおもらしを防げます。なぜならお子さんに意思があるから」

トイレトレーニングとは親子のコミュニケーショントレーニング

子どもの意思を尊重して、できなかったことよりもできたことを褒めてあげることで、親は外出先で無駄にイライラして子どもを叱ることがなくなりそうです。せっかくのおでかけ、親子で楽しく過ごしたいですよね。珠里さんも「どんどんおでかけしましょう!」と背中を押してくれました。

「トイレトレーニングの時期はおでかけを控えてしまうお母さんがいっぱいいらっしゃるんですけど。おもらしを気にしておでかけしない選択をするより、おもらしを恐れずにどんどんおでかけしたほうが気分転換のためにもいいと思います!」

お話を聞いたのは…

  • 珠里友子さん

    日本コミュニケーション育児協会(JCCRA)理事として、トイレトレーニングアドバイザーのほか、ベビーマッサージなど、親と子のコミュニケーションに関する活動を行い、各地で講習会やセミナーを開催。「子育てをもっとハッピーに!」をモットーに、働くお母さんたちの応援活動も行っている。中学3年生の男の子、小学6年生の男の子、4年生の双子の男の子、5歳の女の子、5人のママ。トイレトレーニングに関する情報を発信するウェブサイト「親子で楽しむ♪ トイレトレーニング応援ネット」を運営。

  • 親子で楽しむ♪ トイレトレーニング応援ネット
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ライター紹介

依知川 亜希子

1973年横浜・元町生まれ。映画雑誌のデザイナー、ファッション誌の編集者を経て、フリーランスの編集&ライターに。2012年5月に長男を出産。休日はマイケル・ジャクソンを敬愛する音楽好きな息子(2歳3ヶ月で卒乳)を連れて、公共交通機関を使ってどこまで出かけられるか挑戦中。安心安全な食事、家族旅行、低予算だけど綿素材でかわいい子どもファッション、第2子どうする? について思いをめぐらせる日々。

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