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秋に親子で読みたい絵本【季節の絵本連載】

2016年10月27日吉田飛鳥

夏から秋への季節の移り変わりは、日本の四季を五感で感じることができる貴重な時間。秋ならではの行事もたくさんです。子どもと一緒に秋の訪れを楽しめる絵本選びを、千代田図書館の大塚さんに教えていただきました。

「秋」の恵みがもたらす、様々な自然界の変化を伝えたい

月の満ち欠けや木々の移ろいといった、目で見て変化を感じられるものや、収穫した食材を味わう喜びなど、秋の豊かさをいろいろな角度から楽しめるものを選びましょう。子どもが「秋」から想像できる言葉をたくさん増やしてあげられると良いですね。

2歳におすすめの秋の絵本

『スモールさんののうじょう』

『スモールさんののうじょう』

(作・絵:ロイス・レンスキー 訳:わたなべ しげお 出版社:福音館書店 本体価格:1,000円+税 発行日:2005年3月)

スモールさんは朝早くに起きて、動物たちに餌をやったり、牛乳を搾ったり、卵を取ったりと一日中働きます。春には牧草地を掘り起こし、夏には牧草を刈り、秋にはリンゴを収穫して、冬は薪をつくります。農場の1日や四季をやさしく教えてくれる一冊です。

<おすすめポイント>
秋に実った作物を収穫するためには、その前にたくさんの仕事があって、淡々と、しかし一生懸命働くスモールさんのような人がいるということを、シンプルな絵とお話で教えてくれます。裏表紙に付いている農場の地図を見ながら、お話を追ってみると違った楽しみ方ができますよ。


3歳におすすめの秋の絵本

『お月さまってどんなあじ?』

『お月さまってどんなあじ?』

(文・絵:マイケル・グレイニエツ 訳:いずみ ちほこ 出版社:らんか社 本体価格:1,500円+税 発行日:1995年9月)

お月さまってどんなあじなんだろう? 動物たちはお月さまを見ながらいつもそう思っていますが、どんなに手足を伸ばしてもお月さまには届きません。ある日、小さなカメが一番高い山に登る決心をします。そこへゾウやキリンやシマウマが力を貸して…さてお月さまをかじることはできるのでしょうか?

<おすすめポイント>
秋の楽しいイベントの一つにお月見があります。この本はお月さまをテーマに、子どもの「食べてみたい」という気持ちに寄り添ったお話です。ラストにお月さまの味の真相が明かされて、きっと読んでいる子どもたちもお月さまのことをかじってみたくなることでしょう。動物たちの様子を見ていた魚がつぶやいた一言が、読んだ後で素敵な気分にしてくれます。

4歳におすすめの秋の絵本

『びっくりまつぼっくり』

『びっくりまつぼっくり』

(作:多田 多恵子 絵:堀川 理万子 出版社:福音館書店 本体価格:900円+税 発行日:2010年9月)

身近にある「まつぼっくり」ですが、意外と知られていない不思議がいっぱい。植物学者の著者ならではの視点から、くるくる回りながら落ちるタネや、天気によって開いたり閉じたりする「まつかさ」など、子どもたちにたくさんの発見を与えてくれます。

<おすすめポイント>
子どもなら誰でも拾ってしまう秋の風物詩、まつぼっくり。その不思議な生態は、子どもの好奇心を大いに刺激するはず。「はりきりまつぼっくり」「しょんぼりまつぼっくり」といった言い回しも可愛らしいです。目に見える変化が体験できる「まつぼっくりてじな」に、子どもたちは「すごーい!」と目を丸くして驚くことでしょう。


5歳におすすめの秋の絵本

『もりのかくれんぼう』

『もりのかくれんぼう』

(作:末吉 暁子 絵:林 明子 出版社:偕成社 本体価格:1,000円+税 発行日:1978年11月)

公園から家への帰り道、お兄ちゃんとはぐれた「けいこ」は、近道しようと見知らぬ森に迷い込みます。黄金色に輝く秋の森で、けいこは不思議な男の子と出会い、動物たちとかくれんぼをすることに。お兄ちゃんが見つかると、森もみんなも消えてしまい…男の子や動物たちはどこへ行ったのでしょうか?

<おすすめポイント>
金色に染まった秋の森の描写がとても美しく、紅葉の季節にぴったりな一冊です。子どもたちは、森の中に上手に隠れている動物たちを、夢中になって探すはず。本を逆さまにするとまったく違う見え方になるので、読むたびに新しい動物が見つかるかもしれません。ラストの展開で、子どもたちは自然に対する新たな気持ちを芽生えさせてくれるでしょう。

6歳におすすめの秋の絵本

『おてだまのたね』

『おてだまのたね』

(作:秋田・向陽幼稚園の実践記録より 絵:織茂 恭子 出版社:福音館書店 本体価格:838円+税 発行日:1998年9月)

近所のおばあさんから幼稚園児たちに贈られたお手玉の中から、「おてだまのたね」が出てきます。「これを植えたらお手玉がなるの?」という子どもたちの声を聞き、先生たちが実際にたねを畑にまかせてくれました。さて、どんな花が咲き、どんな実がなったでしょう。ある幼稚園の実話を元にしたお話です。

<おすすめポイント>
子どもたちの素朴な疑問に、大人が言葉で答えを教えるのではなく、子ども自身が体験から学ぶことの大切さを教えてくれます。春に植えた種がどんどん姿を変えていく様子が子どもたちをワクワクさせ、「やってみたい!」という心を育んでくれるでしょう。収穫の秋を迎え、おはぎを「食べられるお手玉」と表現するところに、大人も子どもも納得させられます。

秋は、子どもの感性を豊かにしてくれる自然の変化がそこら中に存在します。色づいた葉っぱや落ちている実など、普段の散歩道も子どもの目には新鮮に映ることでしょう。秋の美しさや楽しさを通し、子どもの想像力や好奇心を刺激するツールとして、絵本を取り入れてみてくださいね。

『季節の絵本連載』の記事一覧はこちら

お話を聞いたのは…

  • 千代田区立千代田図書館

    平日は夜10時まで開館し、街案内も行うコンシェルジュサービスや電子書籍の貸出を行う千代田Web図書館、子ども向けから大人向けまで様々なイベントを開催するなど、画期的なサービスを実施。
    住所:千代田区九段南1-2-1千代田区役所9・10F 電話番号:03-5211-4289・4290
    月~金 10:00~22:00/土 10:00~19:00 日・祝・12月29日~12月31日 10:00~17:00 ※夏期は9時開館となる期間あり。 
    休館日:第4日曜日、1月1日~1月3日、特別整理期間

  • 千代田区立千代田図書館
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ライター紹介

吉田飛鳥

子どもを持ってからというもの、これまで生きてきた世界が色んな意味で全く別のものに見える、ライター兼一男一女の母。旅行が大好きな夫婦のもとに産まれてきた子どもたちは、2人とも1歳前から何度も飛行機を経験。子どもと一緒のおでかけ時に感じるリアルな声をお届けします。

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