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遊び食べをやめさせたい!ママが知っておきたい食育のポイント

つかみ食べを始めるころから、子どもが食べ物を握りつぶしたりぐちゃぐちゃに混ぜたりと、ママにとっては試練の日々が続くことも。そんな時は「せっかく作ったのに!」とついイライラしてしまいますよね。「あすかともいくサロン」にて食育の大切さを伝え続けている山道さんに、子どもの遊び食べへの向き合い方や食育法について伺いました。

食事時間にママがイライラしないためにできること

子どもが遊び食べを始めると、ママはイライラしてしまいがち。そんなときはどう対処するのがいいのでしょうか?

まずは遊び出したら、その時点での食べたい気持ちが満たされたと、考えましょう。そして、一つ深呼吸」と山道さん。ありきたりと思えるかもしれませんが、高ぶった感情を鎮めるにはとても効果的だそう。

「遊び食べが始まるきっかけは一つではなく、お腹が空いていない他にも、ご飯以外の刺激に興味が行っていたり、興奮したまま落ち着かないなど、色々な理由が考えられます。そんなときは『今日は何か原因になることがあるかな』と、親はちょっと冷静に考えてみましょう。

しっかりとお腹が空けば食べたくなるので、たまにはご飯の時間がずれても良しとするなど、いい意味での適当さも必要かもしれません。

遊び食べのほかにも、幼児の食育には悩みがつきもの。そこで、食育のポイントについても、あわせて伺いました。


幼児の食育で大切な4つのポイント

山道さんによると、食育で大切なポイントは以下の4つだそう。

ポイント1.「遊び食べは成長に必要なこと」と考えて

大人から見るとただ食べ物を無駄にしているようにしか見えない「遊び食べ」ですが、じつは子どもの脳を発達させる大切な成長段階とのこと。

2歳までは、食べものを手のひらでつかんで感触を覚えたり、指先を使ってぐちゃぐちゃにしたりすることも、食べものを知るための行動であり、感覚の成長に必要なこと。ひいては脳の成長につながるので、やめさせようと躍起にならなくて大丈夫です。」

子どもが遊び食べをしても感情的にならず、成長の一環として冷静に割り切って考えるとよいようです。

とはいえ、あまりに汚されるとお母さんもまいってしまいますよね。スムーズに口に運んでもらうために、「手づかみの時期は食べやすいよう、食材を子どもの手のひらの大きさに合わせるなどの工夫も大切です。」

また、スプーンやお箸を持ち始めると違った形で遊んでしまうことも。「カンカン叩いたり目的と違う使い方をした時は、まずは手から離させるのもよいと思います。『やってみたい』という興味が出てから、持たせるようにしましょう。」

ポイント2.まず「食べものは、美味しい」を教えることから

遊び食べをする子どもに「食べものは大切なもの」と教えたい…親ならみんなそう考えるはず。しかしそのためにはまず、「『食べものは美味しいんだ!』と子ども自身が知ることが第一歩。それがわかれば、食べものに対して大事にしようという気持ちが少しずつ生まれます」と山道さんは言います。

さらに、「味覚が未完成な子どもに最初に伝えたい『美味しい』は、素材の味を最大に引き出した出汁(ダシ)が最適です」とのこと。そこで、忙しいママも気軽に試せるレシピをご紹介いただきました。

「美味しい」出汁レシピ:「低温調理」がポイント!黄金スープの豚汁

【材料】(汁椀8杯分)

  • 大根1/4本
  • 人参大1/2本
  • ごぼう1/2本
  • 里芋3個
  • しいたけ(まいたけやしめじでもOK)1/2袋
  • こんにゃく1/2枚
  • 油揚げ1/2枚
  • 豆腐1/2丁
  • 豚肉(細切れ)150g
  • おろししょうが 少量
  • 水 1L
  • 味噌 10g(水1000ccに対して8gくらいを目安に、普通の味噌汁より少なめに入れてください)
  • 長ネギ(薬味用) 適量

【作り方】

  1. それぞれを食べやすい大きさに切る。ゴボウは水にさらし、里芋は塩水につけておく。油揚げはさっと熱湯をかけ油抜きをする。
  2. 豚肉は別で炒め、おろししょうがを入れて臭みを消す。
  3. 豚肉以外の材料を鍋に入れて具が隠れるくらいの水を入れて、弱中火で沸騰するまで火にかける(低温で煮出すのが良い出汁をとるポイント!強火はNG)。
  4. 浮いてきたアクはすくい取り、ふつふつしてきたら肉を入れる。
  5. 沸騰したら火を強めにして、大根や人参が柔らかくなるまで煮る。
  6. 味噌をといて完成。

▼ポイント
・沸騰後、味見をしてみると、どんどんうまみと甘みが強くなるのがわかります。凝縮されたうまみと甘みに対して残りの水を足して好みの濃さに仕上げます。
・この豚汁はうまみと甘みを強く出すのがコツなので、味噌は薄めに。


ポイント3.最小限の盛り付けで「完食の喜び」を体験させる

これくらいは食べてほしい、と多めにお皿に盛りつけてしまいがちですが、それで残されてイライラしてしまっては本末転倒というもの。どんなに少なくとも、子どもが集中して食べきれる量を入れて、完食してもらうことを第一の目標にしましょう

「食べきって『おかわり!』が出たときは、思いっきり褒めて『嬉しいなあ』と笑顔で伝えてあげて。そうすることで段々と完食する喜びを知っていきます。」

ポイント4.「いただきます」が感謝する心を育む

日々何気なく言っている「いただきます」という言葉の意味を教えることも、大切な食育の一つ

「人間は『命をいただいて』生きていること、食べものは命をつなぐ尊いものだから大事にしなくてはならないことを、楽しく繰り返し根気よく教えることで、食べものへの感謝の心が育まれます。」

また、料理をする工程を見せて、どれだけの手間暇をかけて食べ物が作られているのかを教えてあげるのも効果的です。

周りの助けも借りながら、子どもの成長を温かく見守ろう

遊び食べを経て、食べものを大切にする気持ちが芽生えることは、周りのものや人にも感謝を感じられる心のベースづくりでもあると言います。

ただし、「成長は一直線に上るばかりではなく、行ったり来たりを繰り返して、少しずつ定着するもの。『何が何でもしてはいけない』ではなく、『できない日があってもいい』と考えるようにすれば、楽に子どもに向き合えますよ。」と山道さん。食育やマナーを伝えるのはとても根気のいることなので、2回のうち1回できれば合格、くらいの心構えでいいのかもしれませんね。

「おじいちゃんおばあちゃんと一緒に食事して食べ方の注意を受けたり、同世代の友達が上手に食べているのを見て意欲が湧く場合もありますよ。」

食育をストレスなく継続するためには、子どもと1対1で向き合い過ぎず、周りの人や環境を大いに利用することも大切なようですね。

▼この記事のポイント

  1. 「遊び食べ」にはイライラせず、子どもの成長過程と見守りましょう
  2. 食べものの美味しさと「完食の喜び」を子どもに体験させよう
  3. 食べ物や周りの人に感謝の心を持つことが大切
  4. 親子でストレスなく食育を楽しもう

お話を聞いたのは…

  • 山道崇子さん

    平成24年に家事塾と出会い、家事セラピスト1級を取得。「暮らしのコトは生きるコト」をモットーに、家事塾の主宰者である辰巳渚さんの指導を受けながら、地域によりそう情報発信基地「あすかともいくサロン」を開設。一般社団法人「生活哲学学会」理事も務める。

  • あすかともいくサロン
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ライター紹介

吉田飛鳥

子どもを持ってからというもの、これまで生きてきた世界が色んな意味で全く別のものに見える、ライター兼一男一女の母。旅行が大好きな夫婦のもとに産まれてきた子どもたちは、2人とも1歳前から何度も飛行機を経験。子どもと一緒のおでかけ時に感じるリアルな声をお届けします。

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